キング誕生 の商品レビュー
【大人気IWGPシリーズ、初の文庫書き下ろしで登場!】高校時代のタカシにはたったひとりの兄タケルがいた。戦国状態の池袋でタカシが兄の仇を討ち氷のキングになるまでの書き下ろし長編。
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兄弟の、不器用だけど羨ましいほどの相手を思いやる関係が、悲しいストーリーを予感させながら話が展開していく。 タカシが『氷のタカシ』に変化したとき。読みなれた懐かしい場所にたどり着いた思いと、あぁ深いところへ行ってしまったというズシンとした思いと、両方だった。 深いところへ行ってし...
兄弟の、不器用だけど羨ましいほどの相手を思いやる関係が、悲しいストーリーを予感させながら話が展開していく。 タカシが『氷のタカシ』に変化したとき。読みなれた懐かしい場所にたどり着いた思いと、あぁ深いところへ行ってしまったというズシンとした思いと、両方だった。 深いところへ行ってしまっても、マコトが付かず離れずの距離でずっとタカシに寄り添っている理由。タカシそれを受け入れ、マコトに心を許している理由。それが十分にわかる一冊。
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安藤崇がキングになるまでのあれこれを、マコトが奥に秘めた熱い友情の溢れ出るような思いとともに語る、語る、語る!しかもクールに!このシリーズの中で、久々に良かったのは、タケルの存在もあるが、若々しい無鉄砲な躍動感にあると思う。軽いステップの中に重いパンチを持った小説だ。
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IWGPのスピンオフ作品。 いわゆる0話にあたるエピソード。 単行本ではⅪ、セカンドシーズンが始まってとても楽しみにしていたら、 文庫で興味深い書き下ろしが出ていた。 久しぶりにマコトの語りに出会うと痺れるというか、 活力のある文章だなと思った。 文章であるのに語りかけてくる、...
IWGPのスピンオフ作品。 いわゆる0話にあたるエピソード。 単行本ではⅪ、セカンドシーズンが始まってとても楽しみにしていたら、 文庫で興味深い書き下ろしが出ていた。 久しぶりにマコトの語りに出会うと痺れるというか、 活力のある文章だなと思った。 文章であるのに語りかけてくる、聞きたくなる、生きている言葉という印象を改めて受けた。 内容はタカシの兄、タケルが池袋にチームを立ち上げ、 タカシがキングになるまでの話。 予想通りおもしろかった。 本編はもちろんだったのだが、辻村深月さんの解説が思わぬ拾い物だった。 IWGPの魅力、ことにタカシの魅力を存分に語っている。 それもまさにマコトに負けないほどの生きた言葉で。 さすがだなと思った。 あれよあれよとひきこまれる文章、 こちらの思っていたことを言葉にし、代弁してくれる役割を担ってくれていて、ありがとうと感謝したくなる。 いつも文庫で読んでいるので、 Ⅺの文庫化が待ち遠しい。
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おかげ様で、この本を読んでから、youtube:TV池袋ウエストゲートパークにはまって見まくっている。 今更ながらですが、本も買うと思う。たぶん。
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この前最新作が出たと思ったら文庫でスピンオフ、というか過去の話がが出てきました。 正直、ここのところの作品はちょっとやっつけかなー、と思っていましたが、これは初期の頃の雰囲気があって良かったです。 もう新作は期待できないなー、と思っていたので次からの期待ができるのでまた読もうかな...
この前最新作が出たと思ったら文庫でスピンオフ、というか過去の話がが出てきました。 正直、ここのところの作品はちょっとやっつけかなー、と思っていましたが、これは初期の頃の雰囲気があって良かったです。 もう新作は期待できないなー、と思っていたので次からの期待ができるのでまた読もうかな、と思いました。
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あのタカシがいかにして氷のキングになったのか。IWGPシリーズをずっと読んでいたので、原点が描かれることになってよかった。
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タカシがキングとなるひと夏を描いた作品、池袋ウエストゲートパークシリーズのエピソードゼロ。 ひさしぶりのIWGPシリーズ、はっきりと好き嫌いが別れるシリーズだと思いますが、私はやっぱり好きでした。 ここ1ヶ月ほど読書欲が湧かず、必要最低限の本だけを読んでいましたが、おかげさま...
タカシがキングとなるひと夏を描いた作品、池袋ウエストゲートパークシリーズのエピソードゼロ。 ひさしぶりのIWGPシリーズ、はっきりと好き嫌いが別れるシリーズだと思いますが、私はやっぱり好きでした。 ここ1ヶ月ほど読書欲が湧かず、必要最低限の本だけを読んでいましたが、おかげさまで一気に読書欲が噴き出してきました。 辻村さんの解説、本シリーズへの愛が溢れる素敵な文章です。
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石田衣良さんの文庫新刊を読了しました。 IWGPシリーズは完結していますが、 その前夜としてのエピソードゼロになるのが、 本作のキング誕生というお話です。 IWGPシリーズの主役である真島誠と、 その親友で池袋の支配者たるキングこと安藤崇は まさにシリーズのど真ん中にいる存在...
石田衣良さんの文庫新刊を読了しました。 IWGPシリーズは完結していますが、 その前夜としてのエピソードゼロになるのが、 本作のキング誕生というお話です。 IWGPシリーズの主役である真島誠と、 その親友で池袋の支配者たるキングこと安藤崇は まさにシリーズのど真ん中にいる存在なわけですが、 その二人の高校時代の姿が面白くないわけがありません。 あ、IWGPシリーズファンにとって、という意味です。 もちろん自分はそれに該当するわけで、 非常に面白く一気に読んでしまいました。 タカシの兄であるタケルが死ぬことが 冒頭で明かされてるのが少し残念な展開でしたが、 これって本編で既に死んだことになってたんでしたっけねぇ。 もしそうじゃなければ、伏せておいて貰った方が、 さらに面白く読めたような気がします。 それとこれはマコトの一人称による物語である以上、 仕方ないことなのでしょうが、 この話の最重要人物であるタケルのやられざまが ほとんど描かれないのは少し残念にも思いました。 そんな点が多少気になった本作ではありますが、 んなことはどうでもいいくらいに痛快に読める作品でもあります。 現代に巣食う問題を軽快な筆致で描く、 というシリーズの雰囲気は変わらずあるので、 ぜひシリーズを一作でも読んだことがある人には 読んでもらいたいですね。 ちなみに解説は辻村深月さんが書いてますが、 かなりの熱さを感じる解説でした。 IWGPファンでありながら、ベストセラー作家、 そして自分とほぼ同年代というあたりが 自分に響いたのかなぁと思います。
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懐かしの『池袋ウエストゲートパーク』 てっきり、シリーズは完結したものと思っていたが、池袋のキングの青春時代、まだ池袋の王になる前の物語。 崇フリークには垂涎ものの一冊だろう。 これだけ活字でキャラを瞬時に立たせる石田衣良は相変わらず。
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