幻肢 の商品レビュー
プロローグは脳機能(主として前頭葉)の医学的な解説から入る。切断してなくなった四肢が感じる疼痛やかゆみは自然に備わった自己防衛機能である。 こういった解説は面白かった。 これが、それから始まる物語の背景になっている。 車の事故にあった医大生はショックで一過性の記憶喪失になり、重...
プロローグは脳機能(主として前頭葉)の医学的な解説から入る。切断してなくなった四肢が感じる疼痛やかゆみは自然に備わった自己防衛機能である。 こういった解説は面白かった。 これが、それから始まる物語の背景になっている。 車の事故にあった医大生はショックで一過性の記憶喪失になり、重度の欝状態に陥る。 最新の医療技術で磁気治療を受ける。 しかし事故当時いったいなにがあったのか。 車の同乗者は恋人だったのか、彼はどうなったのだろう。 治療の効果が出て欝は回復に向かうが、恋人の幻が現れる。 そんなストーリなのだが、脳機能の医学的な解説は、SFの形を取ったファンタジー小説には科学的な根拠を与えること、これがしっかり書かれていないと興味は半減する。 そのところはいい。 でも、ストーリーは全く浅く、食材はいいがまずい料理を食べた感じだった。 大御所と呼ばれる作家の作品にしては、映画化、映像化の前の前振り的な軽い読み物になってる。 三角関係かなという思わせぶりな女性たちは消えてしまった上、重症で一ヶ月の入院に親は顔を見せず弟を通して状況を聞くだけ。 高額治療費は、同じ医科大の内部処理で済ませたのか。治療機器も付き添いなしで自由に行わせていいのか。常時個室で看護師が付き添うと言うようなことはあるのか。 などと疑問点が多い。 100ページあたりで後の展開が見え、少し進むと最後は二通りの解決があるだろうと予想がつく。 面白い題材なのに、期待も大きかったのに残念だった。 400ページほどだが、会話は一行で改行されているし読みやすくてすぐに終わった。
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女を悪く書くことに定評がある島田荘司を久々に読んだ。 主人公の糸永遥は予想通り悪かった。 島田さんは脳について興味があるのね。
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「占星術殺人事件」と同じ作家が本当に書いたのかしら? 事故により突然失った手足などが変わらずあるように見える現象を『幻肢』という。 大切な人を亡くした時も人は幻肢を見るのだろうか。 交通事故により記憶障害を負った主人公・遙。 『TMS』という脳に電磁波を当てる治療を施すと、死...
「占星術殺人事件」と同じ作家が本当に書いたのかしら? 事故により突然失った手足などが変わらずあるように見える現象を『幻肢』という。 大切な人を亡くした時も人は幻肢を見るのだろうか。 交通事故により記憶障害を負った主人公・遙。 『TMS』という脳に電磁波を当てる治療を施すと、死んだはずの恋人・雅人が見えるようになる。 でも事故の記憶は戻らない。 一体なにがあったのか。 興味のある題材だけど、無駄な会話が多くて辟易した。 1ヶ月も入院するほどの状態なのに、家族に知らせていないのも不自然。 頻繁に様子を見に来てくれる友人にも迷惑かけてしまうし、しかも医大生ってやることいっぱいで忙しいのでは? 突っ込みどころ満載で、期待していたミステリーとは違ったな~。 ミステリーでなくても、スリリングでサスペンスな内容にもできただろうに残念。
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。。。ええー。。。。とんだメンヘラじゃねえか。。。。(呆れ顔)。。。。。な、読後感。 なんだろ、いろいろ不自然すぎるし。幻肢どうこう脳医学どうこうの仮説は不透明でもいいけど、これだけの事故&入院をしといて、家族に連絡もせず過ごせるわけない、医学生なら数か月まともに授業うけられなかったのに同じ学年にしれっと復帰できるわけない、いくら研究対象でもこういった高額治療が万が一の同意契約なしに口約束だけで無料になるわけない、葬儀の手紙の伏線はまったく回収されてない、そして最後の、結局ヨリが戻るラストが何よりきもちわるい。だれの感情も同調できん。雅人も遙も人間的にピントがずれてるからこんなひとたちに医者になってほしくない。 どういう理由があるんだろと、終盤まで知りたい気持ちはもてたけど、じっさいの事故理由にはおおいに裏切られた。なんじゃこれ。でした。
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島田先生の本にしてはするすると読みやすかったし、恋愛モノで取っつきやすい。脳医学の知識や蘊蓄があちらこちらに散りばめられていて謎解きもあってページをめくる手が止まらない。 思いの外、ホラーにも依らずあっけない解決にちょっと物足りなさも感じたけれど。
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幻肢という言葉の意味をまず知らなかった。そして、その意味を知り、本を読み進めていった。でも、自分で思っていた感じと全然違う方向に、物語が進んでいって驚いた。こんなことが本当に起こりうるなら、ありえないというかすごすぎると思った。それと、愛の力の強さや大きさについても、考えさせられ...
幻肢という言葉の意味をまず知らなかった。そして、その意味を知り、本を読み進めていった。でも、自分で思っていた感じと全然違う方向に、物語が進んでいって驚いた。こんなことが本当に起こりうるなら、ありえないというかすごすぎると思った。それと、愛の力の強さや大きさについても、考えさせられた。主人公の性格がこんな人もいるのかと結構衝撃を受けたけれど、それが愛と深く結びつくことにもなるんだなと思った。
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期待していた内容ではなかった。 本当に幻肢の医療ミステリーかと思ったら、普通に恋愛にハマりすぎておかしくなった女子医大生の話しみたいな? 親友の彩のポジションも意外性はなかったし、オチがつまらなくて、最後まで読んだけど残念
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遥に何があったのか? 事故で記憶を失ったらどれだけ心細いか。 友人だという彩を信じてもいいものなのだろうか? 恋人だったと思われる雅人は思い出してもいい存在なのか? とこっちが心配してしまった。 なのに、結局は本人が事の発端だったのかい! こんな女性とあたしならやり直せない。自分...
遥に何があったのか? 事故で記憶を失ったらどれだけ心細いか。 友人だという彩を信じてもいいものなのだろうか? 恋人だったと思われる雅人は思い出してもいい存在なのか? とこっちが心配してしまった。 なのに、結局は本人が事の発端だったのかい! こんな女性とあたしならやり直せない。自分勝手過ぎだよ。
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交通事故で記憶をなくした女子大生が、自らの記憶を取り戻すために脳に負荷をかける幻肢を利用する。生きているはずのない彼が見え、それを心のよりどころとして回復を試みるが、真相を知り心身ともに一進一退を繰り返してしまう。医療のメカニズムがよく研究され、興味をひいた。時折でてくる「ヴィニ...
交通事故で記憶をなくした女子大生が、自らの記憶を取り戻すために脳に負荷をかける幻肢を利用する。生きているはずのない彼が見え、それを心のよりどころとして回復を試みるが、真相を知り心身ともに一進一退を繰り返してしまう。医療のメカニズムがよく研究され、興味をひいた。時折でてくる「ヴィニール」「ヴェランダ」等英字読みが目につき、最先端の医療機器が出てくる現代の話の割には「とっくり」という言葉がでてきて校正の不十分さを感じさせた。
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脳、記憶に関わるミステリー作品で、どういう展開になるのだろうか?どんでん返しはあるのか?ワクワクしながら読み進めていきましたが、結果的には、それほど意外性のないオチで、ハッピーエンド?的な形にもなり、やや拍子抜けした内容でした。 もっとドロドロとした展開のほうがミステリー作品とし...
脳、記憶に関わるミステリー作品で、どういう展開になるのだろうか?どんでん返しはあるのか?ワクワクしながら読み進めていきましたが、結果的には、それほど意外性のないオチで、ハッピーエンド?的な形にもなり、やや拍子抜けした内容でした。 もっとドロドロとした展開のほうがミステリー作品としては面白かったと思います。
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