思考のトラップ の商品レビュー
すべての人間のすべての脳は、先入観や固定的な思考パターンに染まっているという。 自分の行動や選択、なぜこう考えているのか。 自分でまったくわかっていない。 脳が騙す48のやり方で印象に残ったのが以下。 先延ばし 傍観者効果 ブランド忠誠心 わら人形論法 集団思考 同調 学習性無...
すべての人間のすべての脳は、先入観や固定的な思考パターンに染まっているという。 自分の行動や選択、なぜこう考えているのか。 自分でまったくわかっていない。 脳が騙す48のやり方で印象に残ったのが以下。 先延ばし 傍観者効果 ブランド忠誠心 わら人形論法 集団思考 同調 学習性無力感 脳はすごい。 人はあまり賢くない。
Posted by
ウソ:自分が何かの影響を受けているときはそれとわかるし、そのために自分の行動がどう変わったかもわかる。 ホント:人は意識下に形成される観念からつねに影響を受けていて、しかも自分ではそれに気づいていない。 心理学名称:プライミング効果 ウソ:ある人を信用できないとき、その人の...
ウソ:自分が何かの影響を受けているときはそれとわかるし、そのために自分の行動がどう変わったかもわかる。 ホント:人は意識下に形成される観念からつねに影響を受けていて、しかも自分ではそれに気づいていない。 心理学名称:プライミング効果 ウソ:ある人を信用できないとき、その人の意見は無視する方がよい。 ホント:ある人が言っていることと、その人がなぜそう言うのかということは、別々に分けて判断した方がよい。 心理学名称:人身攻撃の誤謬 とまぁ、こんな感じで「普段そう思ってるかもしれないけど、ホントはこうなんだよ」ってあまたの心理学先生の実証実験結果を引っ張り出してきて、説得してくるなんともイヤミな一冊 何事も決めつけるのは良くないってことですかね
Posted by
いろいろなバイアス、ヒューリスティックを簡潔にまとめてあります。自分でも読んで人にも勧めています。 但し、この本は、参考にするというより、注意する内容としての扱いが良いと思います。
Posted by
人間の脳ミソは案外賢くないということ。いろいろなバイアスがある。でも絶妙にバランスがとれる。面白い。
Posted by
クオリア ヘテロ現象学 多元的無知 藁人形論法 フォアラー効果 ダンバー数 セルフハンディキャッピング 自己成熟予言
Posted by
社会心理学の本。バイアスを認知して、自分の脳の偏向を理解できるためより公平に社会を見れるようになると思う。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最後通牒ゲームで、先にビジネス関係の写真を見せられると、相手への分配が減る。 カジノはプライミングの殿堂。無意識に賭けに動機づける仕掛けがたくさんある。 人はランダムな結果にも何か原因を見出す。 先延ばしが起きるのは、ナマケモノだからではなく、衝動に対する抵抗力が弱いから。先延ばしは、義務より欲求を優先するから。何が将来の欲求になるか考えておいて、その対策を最初から決めておく。 双曲割引=待ち時間が長いと、合理的な選択が増える。 正常化バイアス=危機でも異常に冷静になり、何も危険がないふりをする。正常だと思い込む。 利用可能性ヒューリスティック=一つの事例で決めつけやすい、一度も見聞きしたことがなければ信じない。 傍観者効果=まわりで見ている人が多いほど、助けに行かない。 ダニング=クルーガー効果=たいていの人はうぬぼれている。 アポフェニア=偶然なのに意味があると考えやすい。 よくわからないことは、奇妙な説明を受け入れてしまいやすい。 公共財供給ゲーム=みんなでツボにお金を入れる。それを倍にして全員に配る。だんだん入れない者が増えてくる。しかし、入れない人を罰する仕組みにするとごまかす人はいなくなる。正直者にご褒美を与える方法は破綻する。 非営利の公共財を維持するには、どんなものであっても規制が必要。他人がごまかすと自分もごまかし始める。 集団思考=同意したい、対決を避けたい、という思いから、議論があらぬ方に向かってしまう。 超正常刺激=物理的に不可能な細居ウエストと大きなヒップは魅力的に見える。生物学的にはおかしな現象。 ダンバー数=150~230人の間。人が処理できる集団の数。管理できる限界。 自己奉仕バイアス=自分の失敗は言い訳し、成功は大きく見積もりがち。 スポットライト効果=人はこっちのことなど見ていない。 同調は生存本能。ちょっとした権威や圧力で同調させられる。 社会的手抜き=集団の一員になると手を抜く。 セルフハンディキャッピング=自尊心を守るために、失敗の条件を用意してしまう。言い訳を作る。 人の人格はひとつではない。複数あって、幸福はそのすべてを満足させられるか、で決まる。 一貫性バイアス=自分の考え方は、昔からこうだった、と思い込みやすい。正直者だと信じるように仕向けられると、正直者としてふるまうようになる。 代表性ヒューリスティック=ステレオタイプで物事を判断しやすい。そのほうが上方処理が速いから。
Posted by
人間は思っている以上に騙されやすい生き物だということが、これでもか!と、事例とともに突きつけられる。48の認知のバイアスや、論理的誤謬、等、実に様々な思考のトラップがあるものだ。 人は、見たいものしか見ていないし、聞きたい音しか聞いていない。これは40番目の「注意」という項目で明...
人間は思っている以上に騙されやすい生き物だということが、これでもか!と、事例とともに突きつけられる。48の認知のバイアスや、論理的誤謬、等、実に様々な思考のトラップがあるものだ。 人は、見たいものしか見ていないし、聞きたい音しか聞いていない。これは40番目の「注意」という項目で明らかにされる。こんなことを知ったら、車の運転なんてしようとは思わなくなる(私はそう思った)。不注意と言われかねないことを、一般的に私たちは行っているのだ。 23番めの「集団思考」では、 ✕:複数の人が集まって話をしたほうが、問題は解決しやすくなる ○:同意したい、対決を避けたいという欲求のために、話はなかなか進まない なのだそうだ。ただ、意見が分かれても仲が壊れないような友人同士の集団はより良い結果に達しやすいということもわかっている。あえて、部外者を入れたり、反対意見を言ってみたりする役回りを演じる等すれば、集団思考のトラップにははまらずにすむかもしれない。 こんな話があと46個もある。 毎日、トイレで1節ずつ読み進めて48日後には、1節目を忘れているので、また読み返す。読むたびに賢くなった気分になれるので、こんな読み方を提案する。
Posted by
人は自身にとって都合の良いものしか見ないことは知っていたが、それが不治の病のようであることを念押しされた。 さらに、ひとの性格など存在しないのではないか。性格とは人を都合よく見るためのショートカットに過ぎないとも言える。最後の最後に何が残るのかが気になるが。 とにかく人(自分...
人は自身にとって都合の良いものしか見ないことは知っていたが、それが不治の病のようであることを念押しされた。 さらに、ひとの性格など存在しないのではないか。性格とは人を都合よく見るためのショートカットに過ぎないとも言える。最後の最後に何が残るのかが気になるが。 とにかく人(自分)が驚くほど、賢くないことがよくわかる。そして賢くないことすら価値化しようとする。
Posted by
さまざまな認知バイアス、論理的誤謬、ヒューリスティック…人間は気づかぬうちに脳にダマされている!?奇妙な心のカラクリを解き明かす48の鋭い考察!(e-honより)
Posted by
- 1
- 2