あかんべえ の商品レビュー
私が小説好きになったきっかけと言っても過言ではない一冊。 おばけたちも、おりんも本当に魅力的で 入り込んで読むことができた。 幸せに暮らして欲しいなー。
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独立して料理屋を始める両親に連れられた新しい家は幽霊だらけと、昨今のテレビならさぞかしホラーな状況ではありつつも、ここに登場する幽霊達は何やら訳ありの面々ばかり。 幽霊の見える主人公の少女は幽霊を成仏させようと孤軍奮闘するわけですが・・・。 幽霊が見えた時、それは己の写し鏡のよう...
独立して料理屋を始める両親に連れられた新しい家は幽霊だらけと、昨今のテレビならさぞかしホラーな状況ではありつつも、ここに登場する幽霊達は何やら訳ありの面々ばかり。 幽霊の見える主人公の少女は幽霊を成仏させようと孤軍奮闘するわけですが・・・。 幽霊が見えた時、それは己の写し鏡のようなものというのが人は生きても死んでも何かを抱えているのだなと思い、人生についてちょっと考えさせられるお話。 話は終始軽快で、先が気になり一気に読み進んでしまう面白さがあり、そして読み終わった後に料理屋に待っているであろう明るい未来に気分が良くなる一冊。
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主人公のおりんちゃんがとっても可愛い。可愛いだけでなく、強くて優しい子。そんなおりんちゃんの活躍を読むのは楽しい。 料理屋を始めるために深川に引っ越してきたおりんちゃん一家。でもそこはいわゆる事故物件。料理屋"ふね屋"を始めてもお化け騒動で幸先が悪い。おりん...
主人公のおりんちゃんがとっても可愛い。可愛いだけでなく、強くて優しい子。そんなおりんちゃんの活躍を読むのは楽しい。 料理屋を始めるために深川に引っ越してきたおりんちゃん一家。でもそこはいわゆる事故物件。料理屋"ふね屋"を始めてもお化け騒動で幸先が悪い。おりんちゃんのお父ちゃん、お母ちゃん、お店の人はとっても困ってしまう。でも、おりんちゃんだけがお化け騒動の原因を知っている。なぜならお化けさんたちが見えるから。"ふね屋"には5人のお化けさんがいる。お侍さんの玄乃介、おどろ髪、おみつ、按摩師の笑い坊、お梅の5人。この5人の成仏できない訳をおりんちゃんが調べていく。そして、30年前の忌まわしい事件が関係してると分かってくる。5人は無事成仏できるのか?というのが大まかなあらすじ。 5人のお化けさんとおりんちゃんのやり取りが、ほのぼのしてて好き。お化けさんたちは優しい。でも悲しさも持ってるからそこがほろりとなる。私は按摩師の笑い坊がそばにいて欲しいなと思った。身体の調子が悪いときは揉みほぐしてほしい。あと好きなのが、おりんちゃんのおばあちゃんのおさきさん。本当のおばあちゃんではないけど、とても頼りになる人。この人が好き。筋が通ったとても気持ちがいい人。おさきさんの目を誤魔化すことはできない。こんな人になりたいと思った。 読んでて苦労したのが、女性の登場人物の名前。おりん、おさき、おつた、おたか、おゆう、おりく、などなど。漢字が入ってる名前、たとえばお多恵、お静、お律は分かるんだけど、平仮名ばかりだとなかなか覚えれなかった。この女の人はどういう人だったけ?と途中でよく分からなくなってしまいました。 やっぱり宮部みゆきさんの時代小説は好き。心温まる話なんだけど、人の醜い部分も書かれてるから身近に感じられる。こういう嫌な人いるよねー、ってよくなる。いい事ばかり書かれてると胡散臭く感じるし、悪くて嫌なことばかり書かれてると私は読みたくない。私の中にある良い、悪いの比率が宮部みゆきさんの作品はあってるんだと思う。 まるでRPGゲームのようなお話でした。
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深川に新規開店した料理屋の主人の娘おりん、重病で三途の川を渡りかけたため、家に棲みつくお化けたちが見える。最初の宴席では刀の亡者が暴れ、娘の霊能力を張り合う2家が勝負しようとする。30年前に焼け落ちた隣寺の殺人和尚の因縁。 江戸の街の人々の世渡り、暮らし、生業、人情など、みんな...
深川に新規開店した料理屋の主人の娘おりん、重病で三途の川を渡りかけたため、家に棲みつくお化けたちが見える。最初の宴席では刀の亡者が暴れ、娘の霊能力を張り合う2家が勝負しようとする。30年前に焼け落ちた隣寺の殺人和尚の因縁。 江戸の街の人々の世渡り、暮らし、生業、人情など、みんなそれぞれに頑張ってるんだなと。お化け話も、なるほどそうつながるのかと。開業早々大変な事件だけれど、これから繁盛していけるのかな。
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宮部さんの時代ものを初めて読んだ。 幽霊と人情という時代ものにはよくあるテーマだけど、この長さを飽きさせないところは流石です。 いろんな問題が片付いて終わりではなく、おりんとヒネ勝が活躍しつつ、ふねや屋が少しユニークな料理屋として賑わいだすところくらいまで書いて欲しかったな。
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包丁人太一郎とお多恵と12歳の娘おりん。三人はこのたびめでたく深川の堀瑞に料理屋を開いた。 しかし途端に娘のおりんが高熱を出し、生死の境を彷徨う。 ようやく三途の川の端から返ったおりんの目には不思議な按摩のおじいさんとあっかんべぇをする小さな女の子が目に入る。後にはイケメン侍や美...
包丁人太一郎とお多恵と12歳の娘おりん。三人はこのたびめでたく深川の堀瑞に料理屋を開いた。 しかし途端に娘のおりんが高熱を出し、生死の境を彷徨う。 ようやく三途の川の端から返ったおりんの目には不思議な按摩のおじいさんとあっかんべぇをする小さな女の子が目に入る。後にはイケメン侍や美しい姐さんと出会うのだが、しかし、いったいこの人たちはだぁれ? お話は12歳の女の子おりんの一人称で語られます。 おりんになってお話を体験してゆくせいか、素直に新鮮な気持ちで文字を追ってしまいました。おりんの心持に合わせて泣きそうになったり、くすくす笑ったり。 登場人物が好ましい人となりであっても、昔親しい人とひどい仲違いをしたことがあったり、いがみあっていたりと、いろんな面を見せ、人は決して見えている面だけではないことを思い出させてくれる。愚かなだけ善良なだけでなく、心のひだに様々な面を隠し持っている。 そんなことをあらためて感じながら読み終えました。 あっという間に・・・。 文庫で680ページあるのにどんどこ読ませてしまうの・・なんとかしてくれませんかね。読み終わるたびにもう終わった・・・って呆然としてしまうのですが。
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20190817再読 料理屋ふね屋の娘おりんは、ふね屋の中で5人のお化けさんに出会う。彼らを成仏させ、お化け料理屋の噂を払拭すべく、三十年前の大量殺人事件を調べようとするおりんと人の業。 最後が若干バタついているが、この本のメインは最後の敵との対面にあらず。死者も生者も、善悪両面...
20190817再読 料理屋ふね屋の娘おりんは、ふね屋の中で5人のお化けさんに出会う。彼らを成仏させ、お化け料理屋の噂を払拭すべく、三十年前の大量殺人事件を調べようとするおりんと人の業。 最後が若干バタついているが、この本のメインは最後の敵との対面にあらず。死者も生者も、善悪両面を併せ持つということ、取り返しがつかないことをしてもやれることはあること、あと、小さな頃から女性は強いってこととか。
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お化けが見えるようになってしまった、おりん。12歳。 両親が新しく構えたお店には5人もお化けが住んでいた。 30年前の凄惨な事件とこのお化け達の関係は…。 おりんちゃんが、かわいらしく、勇気があって、良い。 登場人物が多い場面は少し混乱しかけたけど、時代物と言っても子供目線なの...
お化けが見えるようになってしまった、おりん。12歳。 両親が新しく構えたお店には5人もお化けが住んでいた。 30年前の凄惨な事件とこのお化け達の関係は…。 おりんちゃんが、かわいらしく、勇気があって、良い。 登場人物が多い場面は少し混乱しかけたけど、時代物と言っても子供目線なのでわかりやすく読みやすかったです。
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賄い屋・七兵衛が息子同然の奉公人夫婦に料理屋を持たせたら、そこは亡者屋敷だったーー。庖丁人・太一郎の12歳の娘」おりん視点で進むが、謎が多過ぎw。亡者5人の経緯、30年前の興願寺のサイコ住職と放火、助っ人料理人夫婦の兄弟確執、おつたの横恋慕…。どうなるよと思ったらちゃんと回収されたよ、見事。あ、おさきの訳ありは放置だ。
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おりんちゃん、いい子だね。 とても面妖なことがたくさん起きたふね屋。 これからどんなふうなお店になっていくのでしょう。 おつたおばちゃんはとても悲しいね とても好きになれそうな人だったのに もっとおりんちゃんのお話読みたいな
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