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糸切り の商品レビュー

3.5

30件のお客様レビュー

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2015/01/21

かなり忙しいので本を読む時間が唯一お風呂に入ってるときだけだったので、それがこの本でよかったなぁ。。と思ってしまうほど、いつもどおりほんわかして、ちょっぴり切ないお話でした。

Posted byブクログ

2014/12/14

2014/12/4図書館から借りてきた。 読み始めは、少しずつで、いつからか小説の中に引き込まれる。 私ごとですが、近くの喫茶店で、モーニングの珈琲出され。ウェイターさんからは「器が熱くなってます」と言われたが、口を付ける縁まで熱くて、何度も付けかけて飲めなかった。こちらは直ぐに...

2014/12/4図書館から借りてきた。 読み始めは、少しずつで、いつからか小説の中に引き込まれる。 私ごとですが、近くの喫茶店で、モーニングの珈琲出され。ウェイターさんからは「器が熱くなってます」と言われたが、口を付ける縁まで熱くて、何度も付けかけて飲めなかった。こちらは直ぐに飲みたいのに珈琲が熱いのは当然ですが、器をここまで熱くしなくてもと思ってしまった。なぜこんな話をするかというと、お草さんの小蔵屋が、一人一人に暖かく気遣うお店である事が、たまらなく懐かしい気持ちになったので、喫茶店はこれぐらい気を遣ってくれるとこが無くてはいけないと思ったのです。

Posted byブクログ

2014/11/03

一行目:「備前七寸の角皿を、杉浦草はそっと手に取った。」 古いショッピングモール・ヤナギで車に轢かれそうになったはずみで、五十川電器店のマスコット・ドリ坊を壊してしまった草。そのトラブルをきっかけに、ヤナギリニューアル計画に首を突っ込むことに…今回も、幾組もの親子関係に頭を悩ませ...

一行目:「備前七寸の角皿を、杉浦草はそっと手に取った。」 古いショッピングモール・ヤナギで車に轢かれそうになったはずみで、五十川電器店のマスコット・ドリ坊を壊してしまった草。そのトラブルをきっかけに、ヤナギリニューアル計画に首を突っ込むことに…今回も、幾組もの親子関係に頭を悩ませる。絡みきった糸を全部ほぐしきらないーあと少し手作業で頑張ればほどける程度ーで解決させるのが、年齢を重ね、これ以上は立ち入らないと決める草のスタイルになってきた。そういう意味では、かなり大人向きだ。 時々は、短編でスカッと一編ずつ片づけて欲しいとつい願う。

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2014/10/20

1話目は商店街のイメージや設定を理解するのに時間がかかりなかなか読み進まなかったけど、後半にいくにつれてどんどん読めてしまった。 テーマは親子。何組もの親子が登場します。 複雑な話だしスカッとするようなハッピーエンドではないけれど、やっぱこういう話は好きだなぁ。

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2014/10/17

【ちいさな商店街から、離れてしまった心の行方は?】お草さんは、小蔵屋の近所の商店街で目の前の男が落とした手紙に気を取られ、車に轢かれそうになる。「お草さん」シリーズ第四弾。

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2014/10/12

読んでいる間ずっと、読み終わった後も 何かザワザワ落ち着かず あまり気持ちいい話ではありませんでした。

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2014/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『紅雲町珈琲屋こよみ』シリーズ4作目。 実はご縁があって冒頭の『牡丹餅』は雑誌掲載時に読んでいました。でも、当時はそれがどのあたりのお話かは分からず、今回の単行本でああ、と思った次第。 今日(10/13)の新聞にもあったけど、古い空き店舗も多い商店街のリノベーションに関わる謎。 私はミステリは好んで読まないのだけど、このシリーズは人の心の機微が細やかで、それが謎に関わってきて、ああ、それから何処からか珈琲の香りが漂ってきてそれで読めます。いや本当は珈琲も体質的に飲めないのだけどorz   「何歳でも、明日は分からないし、今を生きるのはおんなじよ」 と言う台詞があるけど、主人公のお草さんがとにかく後期高齢者なので、どこまで続くのか不安に思いながら、次のお話を期待しています。

Posted byブクログ

2014/10/10

【収録作品】牡丹餅/貫入/印花/見込み/糸切り  ほろ苦い連作ミステリ。行きつ戻りつする人の思いが切ない。割りきれない人の営みを見守る眼差しは温かい。

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2014/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

紅雲町珈琲屋こよみ~杉浦草が夜,近くの五軒長屋の商店屋やなぎを通ると大きな黒い車に轢かれそうになり,電気店のプラスチック製のマスコット人形を壊してしまった。電気店の主からは5万八千円で売れるのにと嫌みを言われる。翌日には養生テープが巻かれ,草の珈琲店かつ焼き物屋に嫌がらせが始まる。やなぎに新しく入居したアンティーク家具を扱う店の若い店主は,手芸店の大家を説得し,改装を計画している。設計士は若い女性で,近所の病院のデザインを手掛けた新進の建築家だ。しかし,手芸店の姑はフルヤさんに申し訳ないという。陶芸家のフルヤは,若い頃にこの町の銀行家に可愛がられ,やなぎの一角を占めていた料理屋に出入りし,壁に即興で絵を描いて,器も割ったが,店側が蓮の葉を皿代わりに出してきて後悔し,自分の傲慢さに呆れ作品を割って壁のに埋め込むように依頼したというのだ。草を撥ねようとしたキャデラックはアメリカの富豪でフルヤの研究者である人物のエージェントとして活動していたのだった~高齢社会・・・主人公は,作者(1964生まれ)のお母さんぐらいの年齢か? 主語が消えていて読みにくい部分があるので直して下さいませんかねぇ

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2014/09/10

+++ 紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。雨の日に、そこで落ちていた手紙を拾おうとしたお草は、黒い外車にひかれそうになり、電器店の店先にあるレアなマスコット人形「ドリーム坊や」を壊してしまう。小蔵屋の従業員・久実は、電器店がその修理代金をお草...

+++ 紅雲町にある五軒だけの小さな商店街「ヤナギ・ショッピング・ストリート」。雨の日に、そこで落ちていた手紙を拾おうとしたお草は、黒い外車にひかれそうになり、電器店の店先にあるレアなマスコット人形「ドリーム坊や」を壊してしまう。小蔵屋の従業員・久実は、電器店がその修理代金をお草に請求したことに憤慨するのだが…。シリーズ第四弾。 +++ 第一話 牡丹餅  第二話 貫入  第三話 印花  第四話 見込み  第五話 糸切り +++ 各章のタイトルは、小蔵屋に置かれている焼き物に関する用語であり、各章では店先にそれにまつわる器が飾られている。今回は、寂れかけた小さな商店街「ヤナギ・ストリート」を舞台として、その建て替えとそれにまつわる人々の思惑が絡まり合い、真田紐を買いに行ったお草さんの身の危険から始まった物語がさまざまに発展していくことになる。小蔵屋にやってくるお客さんたちや商店街の店主たち、ヤナギの設計を任された建築家の弓削さん。いろんな人のいろんな話を聞いて、さまざま想いを巡らし、それぞれの想いを酌んで、できることをするお草さんなのである。小蔵屋のコーヒーをゆったりと飲みに行きたくなるシリーズである。

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