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教養としてのプロレス の商品レビュー

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2014/09/04

面白かった。 愛すべき、しかし恥ずかしかったプロレスファンであった鹿島さんの想いや受け取ってきたものの見方や人への興味が全快であり、プロレスを観てこなかった人にももちろん伝わる。それはジャンルを越えて届くのはやはりまっすぐな想いでありどこか客観視していていながらもクロスオーバーす...

面白かった。 愛すべき、しかし恥ずかしかったプロレスファンであった鹿島さんの想いや受け取ってきたものの見方や人への興味が全快であり、プロレスを観てこなかった人にももちろん伝わる。それはジャンルを越えて届くのはやはりまっすぐな想いでありどこか客観視していていながらもクロスオーバーする力を持っている。 プチさんが勝たねばならない闘いのために踏み出した大きな、でもいつもの足取りの先にある一冊なんだと思う。

Posted byブクログ

2014/08/24

名著。素晴らしすぎて涙が出る。プロレスとは格闘技や八百長ではない。ものの見方だ。行間を読み解き、妄想・想像する行為こそプロレスだと著者は説く。これこそ白黒ハッキリさせたがる殺伐としがちな現代社会を心穏やかに生きる術だと思います。確かにメディアリテラシーはプロレスから教わったなぁ。

Posted byブクログ

2014/08/11

私はプロレスには詳しくない。今更プロレスを追求するには遅すぎると思っている。 ただ、プロレスファンのあの熱はずっと羨ましいと思っていた。「自分たちだけが知っている秘境」といった佇まい。 この著作はその「秘境」の正体を少しだけ覗かせてもらったような気になる。 そして、それは自...

私はプロレスには詳しくない。今更プロレスを追求するには遅すぎると思っている。 ただ、プロレスファンのあの熱はずっと羨ましいと思っていた。「自分たちだけが知っている秘境」といった佇まい。 この著作はその「秘境」の正体を少しだけ覗かせてもらったような気になる。 そして、それは自分にも通底していた秘境だった。 歳をとることは夢からの離脱に他ならない。憧れが幻想だったと知るということだ。 ただ、その幻想を幻想として離脱するのか否かという問題が大人には残る。 プチ鹿島氏がプロレスに対して抱いてきた想いは、幻想を捨てなかった方だ。捨てない代わりに自分自身が変わったということだ。 解釈を変える。 こう書けば浅薄に映るが、「見方」を変えれば景色が変わる。「変化」という名の「受容」とも言える。 葛藤を抱えながら自分が愛するものととことん向き合う。 その先には世界の見え方がある。 それをプチ鹿島は教えてくれる。 本編終盤のプチ鹿島氏の幼少時代のエピソードは思わず泣けた。やっぱり人間、進路は家から始まるものだ。

Posted byブクログ