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東京観光 の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2015/02/21

7つの短編集。 どれも不思議な気分になるお話。 でも、内容はそんなに不思議なものばかりじゃないんだけど、なんでだろう? それぞれの話に深みがあって、そしてとってもユーモラスだった! 2015.2.21

Posted byブクログ

2014/11/01

短編集。 少し苦手な不思議系。 不思議系だけども最後まで読めた。 最後まで読み切らずに期限切れで返してしまおうかと思ったが、最後まで読んで、作者のあとがき読めてよかった。 なんだか心強い気分になった。

Posted byブクログ

2014/10/05

ちょっと変わったテイストの中編集。いや、短編くらいかな? よく分からないものもあったけど、印象に残ったのは「シンガポールでタクシーを拾うのは難しい」のワンシーン。 旅行先で意見の擦れ違いから別行動をとることにしてしまった夫婦。妻は街歩きを楽しみ、そこで出会った青年につい夫の愚痴を...

ちょっと変わったテイストの中編集。いや、短編くらいかな? よく分からないものもあったけど、印象に残ったのは「シンガポールでタクシーを拾うのは難しい」のワンシーン。 旅行先で意見の擦れ違いから別行動をとることにしてしまった夫婦。妻は街歩きを楽しみ、そこで出会った青年につい夫の愚痴をこぼす。すると青年エミリオは言うのだ、 「同じ相手と一緒にいても、やさしい気持ちになれることとなれないことがある・・・意地の悪さとやさしさは、まったく違う二つの感情ではなくて、根っこは一つのところにある・・・意地悪をしないとか、許すとかいったことができるだけ」・・・ いやはや。目からウロコ、とは言わないけど、でも心の奥底で本当はこう思いたかった、ということを目の前に掲げて見せられたような気持ちになった。 さらに、そののち出会ったエミリオのパートナーもこう言う、 「終わりを迎えることを考えるな。」 これには背筋がびしっと伸びた。 この本を読んでいたまさにそのころ、私はパートナーに対して怒っていて、その問題が解決しないことにも、自分自身の気持ちがなかなか収まらないことにも、うんざりしていた。こんな気分になるくらいなら、一人のほうがいい。あやうくそんな思いがかすめたときだったから、余計に響いたのかもしれない。 誰かと共にあるということは、めんどくさいし気を遣うし思い通りにいかないことだらけ、そこでできるのは「許す」ということだけ。なんだか宗教じみて聞こえそうだが、真理には違いないんだと思った。

Posted byブクログ

2014/09/28

久しぶりに中島さんの本を読んだ。やっぱり好きだなと思った。ありえない日常だけれど、少し視座を変えるとこんな日常もあるのではないかと。人間のやりとりが生々しいし、生々しいけれどユーモラスで、こんなやりとりができるユニークな人になりたいと思う。 お気に入りは、『コワリョーフの鼻』と『...

久しぶりに中島さんの本を読んだ。やっぱり好きだなと思った。ありえない日常だけれど、少し視座を変えるとこんな日常もあるのではないかと。人間のやりとりが生々しいし、生々しいけれどユーモラスで、こんなやりとりができるユニークな人になりたいと思う。 お気に入りは、『コワリョーフの鼻』と『シンガポールでタクシーを拾うのは難しい』だ。どちらも夫婦が題材だが、やりとりがそれこそ、生々しいのだ。何を相手に求めているのか。それが違和感なく全て入ってくる。『コワリョーフの鼻』はそこに、さらにユーモラスも加わり、ほっこりする内容だった。 他の中島さんの作品も久々に読んでみようと思った。 2014/09/27

Posted byブクログ

2016/05/29

7つの短編。「植物園の鰐」「シンガポールではタクシーを拾うのは難しい」「ゴセイト」「天井の刺青」「ポジョとユウちゃんとなぎさのドライブウェイ」「コワリョーノフの鼻」「東京観光」。 ピンと来る話もあり、そうでも無い物もあり。 期待が大きくハードルを上げすぎたかとも思いましたが、ネッ...

7つの短編。「植物園の鰐」「シンガポールではタクシーを拾うのは難しい」「ゴセイト」「天井の刺青」「ポジョとユウちゃんとなぎさのドライブウェイ」「コワリョーノフの鼻」「東京観光」。 ピンと来る話もあり、そうでも無い物もあり。 期待が大きくハードルを上げすぎたかとも思いましたが、ネット上を見てもさほど絶賛はされてないようです。 7篇のうちの一つ『コワリョーフの鼻』は先日読んだアンソロジー『REBORN』に収録されていた作品でした。

Posted byブクログ

2014/09/06

同じ言語を使っていても認識相違があるように、不慣れな言葉同士でわからないところを勝手に補完したらそりゃあ幸せな解釈になるだろうなぁ。 でもどうせ、完全に相手を理解できないなら可能な限り、勝手な幸せ解釈を身近でしていきたいなと思う次第。

Posted byブクログ