ひとりぼっちを笑うな の商品レビュー
1年ほど前からでしょうか。 この春、小学校へ入学する息子が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」にハマっています。 YouTubeで繰り返し視聴し、今度、公開される同番組の映画(!)も見に行くそうです。 恐らく、同番組のファンとしては国内最年少の部類でしょう。 彼は同番組に出演する蛭子...
1年ほど前からでしょうか。 この春、小学校へ入学する息子が「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」にハマっています。 YouTubeで繰り返し視聴し、今度、公開される同番組の映画(!)も見に行くそうです。 恐らく、同番組のファンとしては国内最年少の部類でしょう。 彼は同番組に出演する蛭子能収さんのファンでもあります。 蛭子さんの言動を、心底おかしくてたまらないというように笑って愉しんでいます。 幼児をそこまで虜にするなんて、恐るべし蛭子さん。 というわけで、アマゾンで購入したのが本書です(前置きが長くなってすみません)。 蛭子さんは、「友だちなんていなくていい。ひとりぼっちだっていいんじゃないかな。」と例によって、しれっと重大なことを云い(書き)ます。 コミュニケーション能力が重視される時代、それにそっぽを向くような発言をすることはなかなか勇気のいることと思いますが、蛭子さんは本当にマイペース。 本書では、子どものころから一人遊びを愉しんでいたこと、友達とつるんだ経験がないこと、芸能界に入ってからも友達づきあいはこれを避け、それどころか番組の共演者の楽屋にあいさつにさえ行かないことなどがつづられます。 筋金入りの「自由人」なのですね。 「食事会や飲み会はムダ話の宝庫」「『友だち』がいることのメリットってありますか?」などと次から次に憎まれ口を叩きますが、そうかといって憎めないのがまた蛭子さんのいいところ。 もっとも、いいことも書いています。 たとえば、「勝ち組/負け組」について。 「そのとき勝っている人が、いつまでも勝ち続けるとは限りません。それがずっと続くのだとは、やっぱり僕には思えないんですよ」 競馬に競艇、麻雀と大のギャンブル好きでもある蛭子さんの言葉だけに妙に説得力があります。 ドキリとさせられることも書きます。 蛭子さんは大の映画好きでもありますが、奴隷制度があった頃のいわば米国の暗部を描いた『それでも夜は明ける』という映画にアカデミー賞が与えられたことに触れ、わが国の状況を顧みます。 「日本では、あまりそういうことはやりません。自分たちの恥となるようなことは、むしろ隠蔽しようとしますから。」 そんな蛭子さんも最初の妻に先立たれた時はショックで涙が止まらない日が続いたのだとか。 蛭子さんには2人のお子さんがいますが、「子どもよりも妻が大事」と言い切る蛭子さんは、何だかカッコいいと思いました。 さて、蛭子さんを師のように慕う(?)息子ですが、父として蛭子さんのような人になって欲しいかというと留保がつきます。 まずは友達100人作って来い!
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「ひとりぼっち」は「自由」であるための手段であるという意見。すべてのものから縛られたくないという筆者。 まあ、流し読みでいいでしょう。トイレに置いておいて読むとかでもいい感じ。 真剣に読むほどのものではない。
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自分も内向的な性格だから群れるの苦手です 。 夫に先立たれたらこうなるのかな‥と思いました。 いつもの蛭子さんとまた違う一面が見れました。
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これ、絶対蛭子さんが筆を動かしてなくて、 口頭筆記だなぁって思うし、だけど、それがよかった 感じもします。癒されるし、もしかしたら 蛭子さんってなんかの宗教の教祖になれるんじゃないかな とさえ思います。 自分を嫌ってる人なんていないはず。だって、 そこは気をつけているから、とか。...
これ、絶対蛭子さんが筆を動かしてなくて、 口頭筆記だなぁって思うし、だけど、それがよかった 感じもします。癒されるし、もしかしたら 蛭子さんってなんかの宗教の教祖になれるんじゃないかな とさえ思います。 自分を嫌ってる人なんていないはず。だって、 そこは気をつけているから、とか。 仕事が好きなんてあるはずない、 嫌いなことをやってもお金もらえるから仕事なんだ、とか。 自分をマイナスだと思っていればプライドなんて いらない、あとはプラスになるだけ、とか。 天然キャラの中で学んだ人生訓だけに 妙に説得力がありました。 卑屈になるのだけは、だめ。心に刻みます。
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する・しないべき事を自身で明確に持ち、その上でしたい事を自由に求める生き方、卑屈さが無く明快で取り入れたいと思う。 練られ過ぎていない文章が嘘臭さを取り払っていてくれている。
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蛭子さんはやっぱり変わった人で、ただそんな中に蛭子さんが思う生き方があるということ。目立ちたくないけど褒められたいなど、その真っ直ぐで自由を信じる生き方は心が少し暖かくなれた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
路線バスの旅でおなじみの蛭子さん。 蛭子さんのノンポリならぬ「ポリシー」が書かれている。 群れない、自分がいあなことは人にしない、など。 軽く読めるので、蛭子さんぽくふるまってみたいような気がするときにはいいのかも。 「死にたい人へのアドバイス」はなくてよかった気がしてる。人がそこまで追い詰められたとき。他人のことなんて考えられる?と思うから。
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ご本人も書いていますが、タイトルと内容には若干の乖離が見られます。ただ、ぼっち恐怖症の人向けと考えれば、こういうタイトルでも変ではないかもしれません。 むしろ内容は蛭子能収式『嫌われる勇気』だと思います。重要なのは他人との距離感であって、完全に孤立しているわけではないし。基本がひ...
ご本人も書いていますが、タイトルと内容には若干の乖離が見られます。ただ、ぼっち恐怖症の人向けと考えれば、こういうタイトルでも変ではないかもしれません。 むしろ内容は蛭子能収式『嫌われる勇気』だと思います。重要なのは他人との距離感であって、完全に孤立しているわけではないし。基本がひとりぼっちなのは自分らしさを極めた結果ですね。 TVで見る蛭子さんはフニャフニャしていい加減な感じがありますが、一貫してそういった印象があるのは内面ではブレてないから。この本を書いた時点で67歳だそうですが、その年齢を考えれば不惑も当然でしょうか。 ★を1つ減らしたのは、他の方も書いているように、蛭子さんの皮をかぶった別人が書いているような感じが否めないから。饒舌すぎるんです。でも面白かったです。
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よくよく読んだら、本当のひとりぼっちの話じゃない… 単独行動していても、家に妻がいれば寂しくないよ。というのがこの本の要点なのですが、天涯孤独でも大丈夫、くらいの孤独を語るのかと思いきや、単独行動は楽しいよ、程度の話。 真の孤独感を前妻の死で味わったようですが、すぐさま再婚する...
よくよく読んだら、本当のひとりぼっちの話じゃない… 単独行動していても、家に妻がいれば寂しくないよ。というのがこの本の要点なのですが、天涯孤独でも大丈夫、くらいの孤独を語るのかと思いきや、単独行動は楽しいよ、程度の話。 真の孤独感を前妻の死で味わったようですが、すぐさま再婚するあたり、まるで子供の言い訳のよう。 その程度のひとりぼっち好きを大層に言わなくても… そんな人は大勢います。
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タイトルに惹かれて購入。友達は必要ないんじゃないかという言葉に救われた気がした。でも、蛭子さんには趣味の仲間がいる。家族も。だから完全にひとりぼっちではないのだと思う。一回読んだだけでは頭にまとまって入らなかったので、再読する必要があるかと思いました。
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