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恋する狐 の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2024/04/14

なんとなく手に取ってみたら、読みやすくてストレスなく最後まで行ってしまった。少し不思議な世界が描かれていて、読んでいるあいだ現実と切り離された気分になる。頭の中で景色が浮かぶ文体で好みだった。

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2021/08/15

『踊る猫』の続編。 与謝蕪村を狂言回しにした“奇譚”九話が収録された、短編集です。 前作と比べて、若干怪異というより人情話の要素が強めになっている印象です。 とにかく蕪村さんの人柄がまろやかで温かく、第二話「いたずら青嵐」では優しい先生のように、第七話「鵺の居る場所」ではセラピ...

『踊る猫』の続編。 与謝蕪村を狂言回しにした“奇譚”九話が収録された、短編集です。 前作と比べて、若干怪異というより人情話の要素が強めになっている印象です。 とにかく蕪村さんの人柄がまろやかで温かく、第二話「いたずら青嵐」では優しい先生のように、第七話「鵺の居る場所」ではセラピストのように、人の心をまぁるくしていく蕪村さん。私も蕪村さんに色々話を聞いて頂きたくなりました。 どの話も心にすぅっと染み入る温かな読後感なのですが、個人的に好きなのは第三話「虫鬼灯」、第六話「箱の中」ですね。特に「箱の中」の“驚きの真相”に“そうきたか!”と思わずうなりたくなりました。 前作『踊る猫』では円山応挙が登場しましたが、本書では第八話「ほろ酔い又平」で伊藤若冲が出てきました。 このように同時代の絵師達がちょいちょい出てくるのも楽しいですね。

Posted byブクログ

2020/02/05

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/09/post-b598.html

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2019/11/28

帯に、疲れた心にじんわり染みる……と書いてあったがその通り。 一つ一つの話がとても暖かく、読みやすい。 蕪村のキャラクターに愛着が湧く。

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2018/05/30

「踊る猫」のシリーズ。同じ怪異の話だけど、こちらの方が蕪村のキャラクターがはっきりしていて、面白い。京言葉の時代物は苦手だったんだけど、これはすんなり読めた。

Posted byブクログ

2017/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

蕪村の周りの、ちょっと不思議で温かい気持ちになれる短編集。 前回の『踊る猫』と違い今回は蕪村の絵に因んだ物語。 短編の中で「虫鬼灯」「鵺の居る場所」は切なくて温かさがじわじわ染みて泣けたけど、一番は「箱の中」。 亡き祖母の部屋の天井裏から出てきた一つの箱。 おりんが我慢できずに開けてみると…。 若い頃の祖母が心の中に小さな箱を隠し持ち必死で明るく振る舞う姿に泣けた。その箱の中で小鬼がけらけら笑いながら見守ってくれている…。 若冲曰く、蕪村の絵は見る側に色々想像させる力があるという。 蕪村の「伝わる」絵を私も体感したい! シリーズ第3弾も是非描いてほしい‼

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2017/04/08

蕪村の周囲でおこったちょっと不思議な短編集 妖怪が出て来るのに全く怖くなくむしろほのぼの 『虫鬼灯』と『箱の中』が好き

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2016/12/15

字がデカイっ!! 本をひらいてビックリしたよ 前作よりも、さらっと読めました さらっと不思議話 さらっと人情

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2016/07/31

「こんな狐になら一度はだまされてみたい。」 江戸中期の俳人、与謝蕪村の周囲で起こる不思議でちょっぴり切ない九つの物語。『踊る猫』の続編で、前作同様おおらかな蕪村の人柄が光る佳作。「蛍舟」「いたずら青嵐」「虫鬼灯」「燕のすみか」「鈴虫」「箱の中」「鵺の居る場所」「ほろ酔い又平」...

「こんな狐になら一度はだまされてみたい。」 江戸中期の俳人、与謝蕪村の周囲で起こる不思議でちょっぴり切ない九つの物語。『踊る猫』の続編で、前作同様おおらかな蕪村の人柄が光る佳作。「蛍舟」「いたずら青嵐」「虫鬼灯」「燕のすみか」「鈴虫」「箱の中」「鵺の居る場所」「ほろ酔い又平」「恋する狐」収録。 突然ですが、浦島太郎が乙姫様からもらった玉手箱に入っていたものはなんだったと思いますか?蕪村流解釈によればそれは過ぎ去った時間という「真実」。乙姫様から「けっして開けてはいけませんよ」と言われながらも、それを開けてしまう浦島太郎に「人は確かめずにはいられない性分。たとえ不幸になったとしても真実を知り、次へ進みたがるものなのかもしれん」と解釈しています。 さて、「箱の中」と題された物語で、少女おりんがみつけた祖母の形見の箱の中には果たしてどのような真実が入っていたのか?この世の者ならぬモノによってあきらかにされたその真実は、おりんをまたひとつ成長させるのです。 表題作「恋する狐」は祭りのかえりがけその喧騒に酔った蕪村が、狐に見せられた風流で美しい夢。蓮の花の咲く池のほとりに佇む青葉の笛ゆかりの平家の公達の面影が、一幅の画を見るかのようにまぶたに浮かぶ。表題作にふさわしいファンタジックで粋な一編です。蕪村ならずともこんな狐になら一度は騙されてみたいものです。

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2016/01/05

なんだかすごくしゃれている。 未明の空をバックに、朝露を飛ばしながら飛び跳ねる狐の映像が頭に浮かんではなれない。 楽しい時間をすごせた

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