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恋する狐 の商品レビュー

3.9

22件のお客様レビュー

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2015/11/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙がとってもかわいいので、以前から気になっていた。 なんだかよくわからないものたちがわらわらと。 しゃばけっぽい感じなのかな、と思ったのだけれど、 本編に彼らがでてくるわけではない。 けど、気配はする、そしてちらりと姿をみせたりもする、 とゆー感じ。 これは、好き。めっちゃ好き。 蕪村さんってあの蕪村さん?? おお、若冲さんってあの、若冲さん?? っと、有名な人がちょいっとでてくるのがいい。 とゆーか、多分これは蕪村さんの句がテーマになっているのでしょう。 とはいうものの、蕪村さんがメイン、という感じでもなく、句の向こうに見えるそれぞれの人たちのそれぞれの物語が、優しくて切なくて、あったかくて。 どうかすると、ドロリとする展開にもなり得る状況もあったりはするのだけれど、そのへんはうまくかわして軽やかに語られる感じが、好き。 ああ、そこが俳句っぽいのかな。 燕のはなしのおたかの母親のキャラクターが、いい。 絹さんじゃないけど、ほれるわあ。(笑) 表題のは蓮がよかった。 うーん、そんな化かしにならあってみたいもの。 シリーズ化希望。

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2015/10/24

与謝蕪村といたずら好きだけど優しい妖怪たちのお話。鈴虫の妖刀や蛍のお話が面白かった。ほんわかで少し感動も携えている話たちがよかった。

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2015/09/29

悪い夢を見たら南天の木に話すと難を転じてくれる…先日行った一休寺の片隅に植わってたなぁ。 植物にも虫にも動物にも全てそこに生きる意味があるのを感じられることが喜びです。 『虫鬼灯』『燕のすみか』私の心の中にもある『箱の中』静かな余韻が残ります。

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2015/09/02

前作の「踊る猫」がよかったので購入しました。 はんなり、というのでしょうか、京都のことばが優しく、物語の雰囲気を醸すのに一役買っています。 お話は、与謝蕪村が出会う、ちょっと不思議な、人情味溢れたエピソードです。

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2015/08/07

蕪村の周りで起きるちょっと不思議なあやかしたちの話9編 さらりとした語り口と蕪村の人柄が一体となって心地よい 知らない言葉にも出会えた 青嵐、虫鬼灯 あのホオズキの網の目の籠みたいなの好きだ 表紙もかわいいなあ のびやかな物の怪たち、うふ 《 愛おしく いたずら好きの あやかしと...

蕪村の周りで起きるちょっと不思議なあやかしたちの話9編 さらりとした語り口と蕪村の人柄が一体となって心地よい 知らない言葉にも出会えた 青嵐、虫鬼灯 あのホオズキの網の目の籠みたいなの好きだ 表紙もかわいいなあ のびやかな物の怪たち、うふ 《 愛おしく いたずら好きの あやかしと 》

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2015/05/11

デビュー作を入れた一冊目より話作りが上手くなってる。粒ぞろい。良か良か。だが、若冲が出てくる話だけは有名人を絡ませたかっただけなのか、それだけで満足してしまったのか、「若冲が蕪村をよいしょしてる」だけの話でしかなく、絡ませ方も無理やりな感じだし残るのは「それで?」な印象のみ。この...

デビュー作を入れた一冊目より話作りが上手くなってる。粒ぞろい。良か良か。だが、若冲が出てくる話だけは有名人を絡ませたかっただけなのか、それだけで満足してしまったのか、「若冲が蕪村をよいしょしてる」だけの話でしかなく、絡ませ方も無理やりな感じだし残るのは「それで?」な印象のみ。この話だけ極端に堕ちてるだけに残念。比較したかったのかなあ…ならもっと書きようあるだろに…。蕪村褒めてるだけだし。

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2015/04/22

俳人・与謝蕪村が出会った、愛おしい人々と、いたずら好きの物の怪たち。。。 うだるように暑い夏の日。 忙しなく人が行き交う家から逃げ出した末吉は、涼しい蔵にもぐり込む。 大きな甕に入りうとうとまどろんでいると、どこからかボソボソと怪しい声が聞こえ……。

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2014/12/08

夜が今よりももう少し暗く、分からないことに恐れを抱いていた頃には、人々の周りには多くのもののけ達が居たのかもしれません。 時代は近世江戸の頃、蕪村をとりまく人々の生活の中に見え隠れするもののけ達。けっしておどろおどろしいものではなく、小さないたずらがかわいくもあり、時にしんみり...

夜が今よりももう少し暗く、分からないことに恐れを抱いていた頃には、人々の周りには多くのもののけ達が居たのかもしれません。 時代は近世江戸の頃、蕪村をとりまく人々の生活の中に見え隠れするもののけ達。けっしておどろおどろしいものではなく、小さないたずらがかわいくもあり、時にしんみりと切ない。 蕪村の俳句の世界が短い小噺となり、古典落語の人情話を聞いているようでとても不思議な世界観。前作「踊る猫」の続編ですが、是非「踊る猫」も読んでみたい。

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2014/11/12

この世のものでない何かと接した人々の話。ツバメがくれた宝物や妖刀、祖母が残した箱。怖い話はひとつもない。表紙の印象と違って、しっとりと優しい短編ばかりだった。

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2014/10/24

与謝蕪村の周りで起こる不思議な出来事の短編集。 そこは、物の怪たちが人間界にたくさん住んでいて、あの世とこの世の境目もあいまいで、不思議なことがたくさん起きる。 本当に、昔はそんなこともあったのだろう。 「虫鬼灯」が良かった。

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