薔薇戦争新史 の商品レビュー
この本にとても感謝している。薔薇戦争関連の本は数十冊持っているが、全てイギリスで購入したもの。それに対し、この本は日本人が書いた詳細な本であり、イギリスの古いデータから一歩進んだ最新の理解に追いついている。助かる。
Posted by
ヘンリー6世の箇所だけ抜き取って粗々に読んだ。読んだとも言えないくらいであるが....ヘンリーの精神病の詳細が知れて満足である。おそらく統合失調の緊張性混迷であり、荒れた時代に生まれながらに王になり、権力争いに揉まれながら30代にして発症し、その後完全に快復することないまま戦場に...
ヘンリー6世の箇所だけ抜き取って粗々に読んだ。読んだとも言えないくらいであるが....ヘンリーの精神病の詳細が知れて満足である。おそらく統合失調の緊張性混迷であり、荒れた時代に生まれながらに王になり、権力争いに揉まれながら30代にして発症し、その後完全に快復することないまま戦場に引きずられている印象であった。 生まれがいつであれ、ひたすらに権力者が似合わない人であったと思う。 精神病に対する治療が瀉血とかなので、時代だなぁ...................となる。
Posted by
イギリス十五世紀の内乱である薔薇戦争、ヨーク家とランカスター家の王位継承権を持つ者達による骨肉の争いの連続が、各種年代記の記述を元にした当時の人々の情勢への向き合い方によって微に入り細を穿って記述されている。王位争いが散発的ではあったものの当時は別の権力体だったスコットランド王国...
イギリス十五世紀の内乱である薔薇戦争、ヨーク家とランカスター家の王位継承権を持つ者達による骨肉の争いの連続が、各種年代記の記述を元にした当時の人々の情勢への向き合い方によって微に入り細を穿って記述されている。王位争いが散発的ではあったものの当時は別の権力体だったスコットランド王国、フランス王国とブルゴーニュ公国などを巻き込んで展開していたことがよくわかった。この戦争を元にしたシェイクスピアの一連の史劇に登場する2,3のキャラクターについては実際の人物の行状との差異にも触れている。
Posted by
- 1