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怪談 の商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2023/06/08

今回の「怪談」は異形な物を描いた短編集ですがおどろおどろしい表現もなければゾクゾクする様な感情も生まれません。 しかし一度ページを捲り出せば、小池さん独特の世界に入り込み死者と生者が脳内映像で蠢めきだします。 派手な殺人事件等もそこにはなく、ただ誰もが普通に過ごす日常の中での...

今回の「怪談」は異形な物を描いた短編集ですがおどろおどろしい表現もなければゾクゾクする様な感情も生まれません。 しかし一度ページを捲り出せば、小池さん独特の世界に入り込み死者と生者が脳内映像で蠢めきだします。 派手な殺人事件等もそこにはなく、ただ誰もが普通に過ごす日常の中での異形との出会いが余計にリアリティーを醸し出します。 「怪談」でありながら、読後は怖さよりも悲しみや切なさ、温かさすら感じてしまう程の余韻が残る作品集になっています。

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2023/01/08

この人の筆力はやはり絶品だ おどろおどろしい話、切ない話、切なくも温かい話が色々あったけれど、どれもすごく読み応えがあった そして、美しかった 小池文学本当に好きです☺️

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2021/08/16

内容に起伏がないと感じていたら、作者もそこについて言及。 けど、リアル怪談ってそんなものかな。 解明できないことのが多数だし、解釈などこちらの想像の域をでない。 なにげない文章が洗練されているところが、心地よかった。

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2018/04/24

怖い話というよりも、死者とつながる、ふわっとした境界線みたいな。切なくなる短編。こういう話も好きだわーと思いつつ、あとがき読んだら実話もありって…。でも大好きな、親しい人がいなくなったら、怖いよりもあーいてくれるなーって馴染んじゃうような。切なくなる気持ちがします。

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2017/09/29

図書館で借りた本。小池真理子というと、恋愛小説のイメージか。昔は『欲望』とか読んだ記憶あるけど、久しぶりに読んだ感じ。けっこう楽しめたんじゃないかな。暗い雰囲気や、無念じみた話よりも、一番最後の話のような、ちょっとあたたかい雰囲気を感じるものがいいね。小池真理子さんも、ああいう、...

図書館で借りた本。小池真理子というと、恋愛小説のイメージか。昔は『欲望』とか読んだ記憶あるけど、久しぶりに読んだ感じ。けっこう楽しめたんじゃないかな。暗い雰囲気や、無念じみた話よりも、一番最後の話のような、ちょっとあたたかい雰囲気を感じるものがいいね。小池真理子さんも、ああいう、ちょっとあたたまる話を書くんだ、と感心した。そこまで作品、読んだ記憶ないけど。

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2017/09/05

格調高い怪奇譚。怖くないけどひんやりする、そんなお話がちりばめられています。こちらとあちらの境は案外緩やかで、すぐ隣にいるのかもな。

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2017/08/24

小学生の頃怖いもの見たさで読んだ日野日出志で夜トイレに行けなくなってしまった黒歴史を持つ私にとってこのジャンルは大の苦手。 ましてこんなどストレートなタイトルの本などとんでもないのだが小池さんだけは別格、あの名作「水無月の墓」以来の信頼のブランド。 なぜ怖くないのか…それは描かれ...

小学生の頃怖いもの見たさで読んだ日野日出志で夜トイレに行けなくなってしまった黒歴史を持つ私にとってこのジャンルは大の苦手。 ましてこんなどストレートなタイトルの本などとんでもないのだが小池さんだけは別格、あの名作「水無月の墓」以来の信頼のブランド。 なぜ怖くないのか…それは描かれるものが人でないものなどではなく人そのものでプイとあちらに行ってしまっただけの存在であるからだろう。 ある人だけにしか見えない人々が主役のドラマはどこか暖かくそして懐かしい、こんな話「あると思います」

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2017/07/29

2017.7.29 2回目読了 ジワジワくる 昔見た”あなたの知らない世界”や”世にも奇妙な〜ホラー編〜”のような話 イイね

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2017/05/14

怪談というタイトルの割に綺麗な幻想的な話が多いので、ホラー小説が苦手な人にもオススメ。 あとがきで著者が書いているように、怖くて「おもしろい」本ではない。ただ、説明のつかない何かが心に残る作品だった。

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2016/11/14

怖くない(笑)、幻想怪奇小説。 「怪談」のタイトルで、怖いのを期待して読むとガッカリってことになりそうだけれど、 個人的に、小池真理子氏の描く「幻想怪奇小説」は以前から大好きなので(氏の描くラブストーリーよりこちらのほうが好みです)、問題なし。 肉親の死を乗り越えて、死に対して、...

怖くない(笑)、幻想怪奇小説。 「怪談」のタイトルで、怖いのを期待して読むとガッカリってことになりそうだけれど、 個人的に、小池真理子氏の描く「幻想怪奇小説」は以前から大好きなので(氏の描くラブストーリーよりこちらのほうが好みです)、問題なし。 肉親の死を乗り越えて、死に対して、さらに哀愁を感じることが多くなったのでしょうか、・・・以前よりさらに「怖くなく」なってます(笑。 ホラーではなく、「幻想」「怪奇」小説です。

Posted byブクログ