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身近な生きものの子育て奮闘記 育児上手なオスはモテる! の商品レビュー

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2025/11/15

本書を一文で表すなら、やはりこうなると思う。 「オスはメスのために存在している。」 男尊女卑や社会的な性差の話ではなく、生物としての役割を淡々と描く視点が新鮮だ。生物にとってメスと子こそが中心であり、オスはそのために尽くす存在であるという見方で、単なる雑学以上の説得力がある。...

本書を一文で表すなら、やはりこうなると思う。 「オスはメスのために存在している。」 男尊女卑や社会的な性差の話ではなく、生物としての役割を淡々と描く視点が新鮮だ。生物にとってメスと子こそが中心であり、オスはそのために尽くす存在であるという見方で、単なる雑学以上の説得力がある。 ■「男はつらいよ」ではなく、役割を知ることでスッキリする 本書では、動物界のオスがいかに過酷な役割を担っているかが紹介される。 • 皇帝ペンギンのオスは、4か月断食しながらブリザードの中で卵を守る。 • チョウチンアンコウのオスは、メスに精子を渡した後、体ごと吸収されてしまう。 こうした例を読むと「オスって大変だな」と思う一方、悲壮感ではなく、どこかスッと腑に落ちる感覚が残る。 仕事や家族、恋愛など、現代人が抱える悩みはいろいろあるが、それらを一度横に置いて、“生きて、次の世代に貢献する” というシンプルな目的だけを考えると、不思議と心が軽くなる。 ■オスの存在価値は「遺伝子の多様性を守ること」 メスだけでも繁殖自体は可能だが、遺伝が固定化して種が滅ぶリスクがある。 そこで生物は、オスという存在を「遺伝子を混ぜる装置」として進化させた。 • 精子を渡すための存在 • 卵を産まないので本来は小さくて良い • 哺乳類のオスが大きいのはメスを守るため • より良い遺伝子を渡すために競争する こうした説明が続くと、オスの“役割の必然性”が自然に理解できる。 ■「死」は生命の更新装置 本書は“寿命の意味”にも触れている。 永遠に生きる生物は環境変化に弱く、ウイルスに対処できないことがある。 そこで生命は、世代交代による更新を選んだ。 • サケはボロボロになりながら故郷に戻り、卵を産んで死ぬ • 命のバトンを渡すことで、種全体の生命は続いていく “死”があるからこそ生命は受け継がれていくという視点は、静かに胸に残る。 ■子育ては「強者の戦略」 マンボウは3億個の卵を産んでも残るのはわずか2匹。 一方、卵を温め、胎内で育て、哺乳する生き物ほど、より確実に子を残す。メスだけでなく、オスも子育てをすると更に子供の生存率が上がる。 つまり、子育てとは「外敵に食べられない強者だからこそできる戦略」 だということが分かる。 ■まとめ 本書は、生物の“当たり前の仕組み”を淡々と紹介しているにすぎないが、読み進めるうちに、自分自身の悩みや迷いに対して自然と整理がついてくる。 生きていればいい。 次の世代に貢献できれば、それで十分。 そんなシンプルなメッセージを、どこか優しく伝えてくれる本だった。

Posted byブクログ

2015/04/17

第一部は性淘汰とオスメス(主にオスの話)の繁殖戦略についての易しい解説,第二部は個々の種の繁殖(子育て)戦略の紹介。オスが世話をするかどうかを主たる切り口として。

Posted byブクログ

2015/03/18

育児って大変、でも。 育児に奮闘中の日々。 いわゆる「魔の二歳児」を前にし、なぜ私は自らこんな大変なことを引き受けてしまったんだ.....と、頭を抱えてしまうことも多々ある。 真面目にやろうとすればするほど上手くいかない現実に、全てを投げ出してしまいたい時もある。 そんな時は他の...

育児って大変、でも。 育児に奮闘中の日々。 いわゆる「魔の二歳児」を前にし、なぜ私は自らこんな大変なことを引き受けてしまったんだ.....と、頭を抱えてしまうことも多々ある。 真面目にやろうとすればするほど上手くいかない現実に、全てを投げ出してしまいたい時もある。 そんな時は他の人、いや、もっと本能のままに生きる他の動物のことでも考えるとしよう。 もしかしたらそこに、悩みの解決方法でも載っているかもしれない。 ちょっと、覗いてみよう......。 第1章では「オス」にとっての悲しい真実が。 「オスの機能を極めると、、オスは大きくなる必要がないと言える。(中略)オスは、メスに精子を与えるためにある。そう考えればその機能に特化したチョウチンアンコウのオスは、まさに男の中の男といえるだろう。」 夫に、パートナーに、イライラしているお母さん方! そんなものだと、笑ってやりましょう。 そうすれば、怒ってばかりのイライラママでなくなるかもしれません。 さて、育児に頑張りたくても仕事で疲れて帰ってきて、妻にため息をつかれるお父さん方! 例えばゴリラのオスは、子供に社会のルールを教える役割を担っている。 甲斐甲斐しく世話を焼くことはなかなか難しいかもしれない。 けれども自分もその大事な役割を担っているんだと思えば、自尊心だって満たされる、はず。 メスはもちろん卵、つまり子供を産む性であることは間違いない。 対してオスはメスに頭から食われてしまったり、巣を追い出されたり、散々な一生だ。 しかし、それも全て愛するメスと、大事な子供のため。 ちょっとばかり不器用なだけで。 メスはメスで、苦労が多い。 苦労は計り知れない。 だが、とにもかくにも、失敗しながらであっても子供を育てているのであれば、とりあえず良しとしよう。 礼儀正しく、頭も良く、スポーツもよくできてコミュニケーションも.....人間の知能は様々な欲望をも生み出した。 だからその膨大な情報量に押しつぶされそうになる。 もっと気持ちを楽に、楽に。 なんていっておきながら私は子供を叱りつけつつ、これを書いている。 休憩しながら、笑いながら。 そしてちょっとだけ(?)オスにありがとうを。 気持ちが晴れたら、また頑張ろう。

Posted byブクログ