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岡田英弘著作集(Ⅱ) の商品レビュー

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東洋と西洋の架け橋

世界史とは何か、まさに言い得て妙な書名である。日本人は生真面目であるから、東洋史と西洋史と国史(日本史)が大学の研究レベルで分類されており、したがって、大学には世界史という学術分野は存在しない(無い)にもかかわらず、高校中学と世界史を教えているのである。ここで本書に触発されて発言...

世界史とは何か、まさに言い得て妙な書名である。日本人は生真面目であるから、東洋史と西洋史と国史(日本史)が大学の研究レベルで分類されており、したがって、大学には世界史という学術分野は存在しない(無い)にもかかわらず、高校中学と世界史を教えているのである。ここで本書に触発されて発言したい。モンゴルが世界史を作ったと、確かに民族大移動や騎馬民族による敵地の蹂躙略奪はモンゴル人の得意とするところであった。しかし、この攪拌現象と言うか支配と征服と服従の関係が世界史を作ったことは現実的(リアル)なのである。心ある日本人よシュテュムアンドドランク、をドイツ語で書けないが、疾風怒濤の時代はモンゴルだったのである。疾風怒濤のドイツ観念論哲学もいいが、これからドラスチックな弱肉強食の時代を生きていく我が祖国を想う秋、学ばねばならのは岡田先生が博学な漢籍の知識から苦労を重ねて構築し打ち立てた真の歴史学なのである。中国共産党の幹部は岡田史学をとりわけ重視していると聞く。東アジアで覇権を手中に収めようとしている中国共産党はしたたかで戦略がある。本当に価値のある歴史をわかっている。ただ、中国のほんの一握りの知識階層だけだから庶民へ一般に人口に膾炙するには数世代かかるだろう。日本人はこれほどまでに優れているのである。時間はまだあるでしょう。日本人の一人一人が知的に武装することです。

アヨハタ野菜