監獄学校にて門番を(1) の商品レビュー
タイトルからもう少しテンプレ的な内容を先入観的に持ってしまったのですが、この想像していたのに反して、設定とか流れとか、いろんな意味で惹きつけられながら読みました。 正直に言えば、この作者の別の作品を読んでいたから手に取りましたが、タイトルのみでは絶対に読まなそうな本だったかもし...
タイトルからもう少しテンプレ的な内容を先入観的に持ってしまったのですが、この想像していたのに反して、設定とか流れとか、いろんな意味で惹きつけられながら読みました。 正直に言えば、この作者の別の作品を読んでいたから手に取りましたが、タイトルのみでは絶対に読まなそうな本だったかもしれません。内容的にはタイトルは至極正しいのですけど。
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一言でいうのなら、ニートがおじいちゃん無双する話。 上位一割の強者というだけで六年間も閉じ込められるのは無茶苦茶な気がするが、彼らの学園生活が楽しいようでなにより。 門番の仕事の過酷さがエクストリーム自殺レベル。 前の門番の日誌がただの門番程度で書けるような内容じゃない。怖すぎる...
一言でいうのなら、ニートがおじいちゃん無双する話。 上位一割の強者というだけで六年間も閉じ込められるのは無茶苦茶な気がするが、彼らの学園生活が楽しいようでなにより。 門番の仕事の過酷さがエクストリーム自殺レベル。 前の門番の日誌がただの門番程度で書けるような内容じゃない。怖すぎる。 でもクレトから見たら平和な日常なんだろうな。 彼だからこその苦労や感慨もあるだろうし。 いやはやクレトが強すぎる。王女の秘密や学校の秘密は大して驚かなかった。……テンプレのような気がして。 思ったよりも面白かった。
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澄み渡っていながらも何処かさみしい晩秋の空を思わせる作品。 落ち着いた中に時折混じる軽妙なセリフが心地良く不思議な文体にどんどん作中へ引き込まれてしまった。 過去の取り返しのつかない悲劇や後悔が描かれて居ますが、いわゆる泣かせを押し付けるものではなく、からりと透明な悲しみ中に未来...
澄み渡っていながらも何処かさみしい晩秋の空を思わせる作品。 落ち着いた中に時折混じる軽妙なセリフが心地良く不思議な文体にどんどん作中へ引き込まれてしまった。 過去の取り返しのつかない悲劇や後悔が描かれて居ますが、いわゆる泣かせを押し付けるものではなく、からりと透明な悲しみ中に未来への希望が示されており各登場人物や世界の今後を見届けたい気持ちにさせられます。 主人公が過去の不幸に腐るでもなく全てを諦める訳でもなく自分に出来ることを(ボヤキながらも)愚直にこなそうとする姿がそうさせるのだと思います。 単巻でまとまっていますが是非続きが、できれば大作で種族問題の行き付く先を見届けたいですね。
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血沸き肉躍る!!バトルファンタジー!!!拳と拳で語りあいますっ!!!!というのも真実の一端ではあるのですが、しょーもない伏線の回収やつっこみどころのおかしい会話のおかげでただの凄惨な話にならないテンポとバランスを心地よく味わいながら読了。 卒業まで門から出られない通称「監獄学校」...
血沸き肉躍る!!バトルファンタジー!!!拳と拳で語りあいますっ!!!!というのも真実の一端ではあるのですが、しょーもない伏線の回収やつっこみどころのおかしい会話のおかげでただの凄惨な話にならないテンポとバランスを心地よく味わいながら読了。 卒業まで門から出られない通称「監獄学校」で、内臓を抉り背骨を折る勢いで鬱憤をぶつけてくる生徒たちに遊ばれる元引きこもりの門番クレトの姿には落涙を禁じ得ません。 クレトの主観で表現される、謎めいた描写の意味が分かった時のピースが嵌まった気持ちよさと、少しずつ明かされていく70年前の争乱の真相にあとがきまで本が手離せずキッチンに洗面所に本を持ち歩いてしまいました。 この仲間達のこれからのお話がもっと読みたいです。あとクレトの小屋に屋根を。
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