1,800円以上の注文で送料無料

あしたから出版社 の商品レビュー

4.3

69件のお客様レビュー

  1. 5つ

    27

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2015/11/07

身近な方の死から、一冊の本を作ろうと思い出版社を立ち上げる。 これって簡単な覚悟じゃできないことですよね。 その一冊が出来上がるまでの苦難もこの本に綴ってある以上に大変なことだったと思います。 読んでいると、著者の本に対する愛情や、街の本屋さんへの思い入れが凄く伝わってきました...

身近な方の死から、一冊の本を作ろうと思い出版社を立ち上げる。 これって簡単な覚悟じゃできないことですよね。 その一冊が出来上がるまでの苦難もこの本に綴ってある以上に大変なことだったと思います。 読んでいると、著者の本に対する愛情や、街の本屋さんへの思い入れが凄く伝わってきました。 飾らない文章だから想いがストレートに届く。 感動した場面が沢山で、本好きさん、本屋好きさんにはぜひ読んでもらいたいなーと思った一冊です。 夏葉社さんの本、ぜひ読んでみたい。 うーん、やっぱり本っていいですね。 厳しい時代だけど、絶対なくならないでほしいなーって強く思いました。

Posted byブクログ

2016/02/16

夏葉社の島田潤一郎さんは、人が好きで、それ以上に本が好きな方なんだな~。 あと、ちょっぴり自虐的な方かもしれない。TSUTAYAでの恋バナのクダリなんか、ずっとニヤニヤしながら本めくってましたよ、私(笑)。恋多き男だったのね〜(笑)。ごめんなさい、ジュンク堂のトークセッションで初...

夏葉社の島田潤一郎さんは、人が好きで、それ以上に本が好きな方なんだな~。 あと、ちょっぴり自虐的な方かもしれない。TSUTAYAでの恋バナのクダリなんか、ずっとニヤニヤしながら本めくってましたよ、私(笑)。恋多き男だったのね〜(笑)。ごめんなさい、ジュンク堂のトークセッションで初めて御本人を見た時は、「えー!そんな感じには見えないー!」ってのが第一印象でした…笑。 自分をありのままに表現することを躊躇わない感じの文章なんだよなー。それってすごく難しいことなんじゃないだろーか。 って、嫉妬半分、読み終わりました。残りの半分は何かなぁ(笑)。 僕には本しかない、っていうフレーズにはすごく痺れた。私の場合は、「私には本もある」って感じだから、こんな風に自分を追い詰める位に本のことを考えられるって、ちょっと怖いなあ、と思いながらも、やっぱり羨ましい気もする〜。 本を読むときの表現がすごく詩的! 活字の中に「暗さ」を感じたことはないなあ。行間に隠れた本音とか妖精は見たことあるけど(笑)。

Posted byブクログ

2015/07/15

ーーー31で、もう十分だ、とおもった。 十分自分のために尽くした。 一編の詩で叔父さんと叔母さんのために本を作る。 そのために出版社をつくった。ーーー きもちに繊細に触れるひとの本。 夏葉社という出版社をひとりでやっている男のひとが 夏葉社以外で発刊した初めての本。 きれい...

ーーー31で、もう十分だ、とおもった。 十分自分のために尽くした。 一編の詩で叔父さんと叔母さんのために本を作る。 そのために出版社をつくった。ーーー きもちに繊細に触れるひとの本。 夏葉社という出版社をひとりでやっている男のひとが 夏葉社以外で発刊した初めての本。 きれいごとじゃないなとおもう。 誰かの死で、誰かのために、誰かの詩を発刊するということは、きれいごとでは作れないんだなあと。 さいしょからさいごまでずっと泣きそうな胸のぐうっと押し迫る感じを我慢していた。 それは著者の大切なあるひとが死んだときも、 叔父叔母に向けて作っていた一冊の詩集が、2011年の震災でたくさんのたくさんの死によって、方向性を見失ってしまったときも、 ある本屋さんの閉店シーンも、 ぜんぶぜんぶ心臓に差し迫ってくるものがあった。 それはぜんぶぜんぶ全力でほんとうのきもちを そのとき感じたきもちをきちんと伝わる文章で伝えてくれているからだとおもう。 学生時代、友人にしてしまった気まぐれな事柄も、 それをいまとても後悔していて、その友人には会っていないことも、 隠したい説明できないその時々の衝動のような感情と行動を、いまになって文章にかためて見せてくれることが このひとの純粋さや素直さを惜しみなく表しているとおもう。 信用できる文章だなとおもったし このひとの出版社の本を購入したいとおもった。

Posted byブクログ

2020/02/29

2015.6 最近よく目にすしていた「夏葉社」。偶然にもそのひとり出版社の方のお話だった。繋がるんな、最近いろいろと自分の作りたいものを作る。シンプルにそこだけ。その気持ちが伝わるからみんなが動くんだね。儲けたいとか、人間関係がとか、プライベートがとか、余計なものがいろいろ付いて...

2015.6 最近よく目にすしていた「夏葉社」。偶然にもそのひとり出版社の方のお話だった。繋がるんな、最近いろいろと自分の作りたいものを作る。シンプルにそこだけ。その気持ちが伝わるからみんなが動くんだね。儲けたいとか、人間関係がとか、プライベートがとか、余計なものがいろいろ付いてしまうけど、大事な部分をシンプルにいつも心の中心において仕事をしていこう。そして、できない、無理と思わず、思いがあるならそれを込めてやってみるもんだな。

Posted byブクログ

2015/05/23

ポエムのような本は苦手だと、ずっと思ってきた。青臭い思いが芸術に昇華していなくて、深夜に突発的に書いた日記みたいな、そういう他者の垂れ流しが、ほんとうに恥ずかしいのだ。ああ、またこの手の本か、と少し思ったのだが、読んでいるうちに気持ちが変わってきた。一冊の本を作り上げた時の喜びの...

ポエムのような本は苦手だと、ずっと思ってきた。青臭い思いが芸術に昇華していなくて、深夜に突発的に書いた日記みたいな、そういう他者の垂れ流しが、ほんとうに恥ずかしいのだ。ああ、またこの手の本か、と少し思ったのだが、読んでいるうちに気持ちが変わってきた。一冊の本を作り上げた時の喜びの確かさを、感じたからだ。 わたしはそのうち、ベルトコンベア式に本を作っていくだろう。なんとなく所属し、なんとなく作業をし、おそろしく高度にシステム化された分業体制の中で、的確な業務を行うことで、一冊の本を生み出すかもしれない。その未来の一冊の本に対する思いと、この本の中に出てくる一冊の本に対する思い、そのあまりの落差に眩暈がしたのだ。全てをゼロから構築し、一番いいと思うものを追求し、人に助けを求めながらも一人ぼっちで作り上げたその本の気高さは、確かに、それを必要とする人の心を打つだろう。そもそもわたしは、そういうのが好きだったのだ。本のそういうところが好きだったのだ。今のわたし、これからのわたしを見て、前のわたしは何と言うだろう。システムにのっとって行う型通りの仕事にプライドを持ち始めたら、それは多分感性が死ぬ時であるとおもう。周囲に合わせながら、資本主義原理を呑み込みつつも、わたしはこの感覚を忘れてはいけないのだと強く思う。バランスを保ちながらも、絶対に忘れてはいけないものがあるのだ。

Posted byブクログ

2015/03/29

いま、読んでる途中なんだけど、この本はすごくいい。というか、自分のこころにすごく響く。 誰のこころでも動かすという類の本じゃないだろうけど、本好きの人はなんらか感じるものがあるんじゃないかなと思う。 読み進めていくのがほんとに楽しみ。

Posted byブクログ

2015/02/24

手探りで進んでいく中に、人とのつながりができていく。 一人で本を出版しようと思い立ってからの経緯。 自分から動くこと、人が助けてくれること、応えてくれること、 何かをやることで失敗も苦労もあるけれど喜びも多い。

Posted byブクログ

2015/02/23

自分が好きな本、出したいと思う本を皆に届けたい。そんな真摯な姿勢にやられました。元々「昔日の客」が読みたくて読みたくて、そこから派生して読友さんにこの本を教えてもらったのですが、こういう背景があったかと思うとまだ借りっぱなしの「昔日の客」を再読したくなります。傑作だと私も思いまし...

自分が好きな本、出したいと思う本を皆に届けたい。そんな真摯な姿勢にやられました。元々「昔日の客」が読みたくて読みたくて、そこから派生して読友さんにこの本を教えてもらったのですが、こういう背景があったかと思うとまだ借りっぱなしの「昔日の客」を再読したくなります。傑作だと私も思いました。大好きな従兄弟の死、就職道は外れまくり。それでも島田さんがいなければ読めなかった本があるんだと思うと感謝のひと言です。古書店はどうも敷居が高くて入りにくいのですが京都の善行堂さんとか本当に行かなきゃ!誰か一緒に行かないか!

Posted byブクログ

2015/01/29

島田さんの文章が、くすっと笑えて、ちょっぴり痛くて、ちょっぴり泣けて、とても良かったです。 こういう本には珍しく共感できる等身大の著者さんというか。カッコつけてないのがカッコいいな〜と思いました。誠実さって大事だなぁ! 一冊一冊が丁寧につくられていることが伝わってきます。夏葉社さ...

島田さんの文章が、くすっと笑えて、ちょっぴり痛くて、ちょっぴり泣けて、とても良かったです。 こういう本には珍しく共感できる等身大の著者さんというか。カッコつけてないのがカッコいいな〜と思いました。誠実さって大事だなぁ! 一冊一冊が丁寧につくられていることが伝わってきます。夏葉社さんの本を読んでみようとさっそく予約。

Posted byブクログ

2015/01/05

この本、このひとの文章、好きやなぁ。なんてやさしい感性を持ったひとなんやと思った。 本人いわく、ぎりぎりまで追い詰められてのひとり出版社開業やったらしいけど、すごいとしかいえない。 なにより人柄が、謙虚で、背伸びすることもなく、ほんとうに地に足のついたひとやなぁと思った。 いろん...

この本、このひとの文章、好きやなぁ。なんてやさしい感性を持ったひとなんやと思った。 本人いわく、ぎりぎりまで追い詰められてのひとり出版社開業やったらしいけど、すごいとしかいえない。 なにより人柄が、謙虚で、背伸びすることもなく、ほんとうに地に足のついたひとやなぁと思った。 いろんなひとにとって、不器用なひとにとって、あたたかく、勇気のもらえる一冊になると思う。

Posted byブクログ