あしたから出版社 の商品レビュー
本を読むことが、こんなにも豊かな言葉を生み出すことに繋がる一助になることが分かった。 そして、すごく正直な人だ。 だからこそ、共感するところも多く、おもしろい。 人生に無駄なことはひとつもないというが、島田さんの今現在が、証明してくれている。 この本に載っている作品を読んでみ...
本を読むことが、こんなにも豊かな言葉を生み出すことに繋がる一助になることが分かった。 そして、すごく正直な人だ。 だからこそ、共感するところも多く、おもしろい。 人生に無駄なことはひとつもないというが、島田さんの今現在が、証明してくれている。 この本に載っている作品を読んでみたい。
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自分のためではなくて 大切な人のために 全身全霊で本を作る 仕事であるけれども 仕事 でない 趣味であるけれども 趣味ではない 生きることと本を作ることが 直結している レンブラントの帽子が 荒川洋二さんの推薦文と 和田誠の装幀で出来上がった 贅沢な そして奇跡のような...
自分のためではなくて 大切な人のために 全身全霊で本を作る 仕事であるけれども 仕事 でない 趣味であるけれども 趣味ではない 生きることと本を作ることが 直結している レンブラントの帽子が 荒川洋二さんの推薦文と 和田誠の装幀で出来上がった 贅沢な そして奇跡のような 本 たった一人で 夏葉社を立ち上げ 初めての本を作り上げる物語。青春そのものの情熱を感じる
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大切な身近な人を亡くしたことがきっかけで、出版社を起業した著者が綴る日々。 謙虚な著者の言葉の中に、本への愛と希望が込められている。 願わくば、夏葉社や全国の町の本屋さんがずっと続いていってほしい。そして、現役の読者や未来の読者に、価値ある本を送り続けてほしい。
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繊細で、真面目で、実直な島田さんのお人柄が滲み出ているような本でした。とにかく"いい本"を作ることを軸として、色んな人と出会い、助けてもらいながら出版社をされている島田さんだけど、その人柄や熱い思いがあるからこそ協力してくれる人が集まるんだろうな。従兄へのメッ...
繊細で、真面目で、実直な島田さんのお人柄が滲み出ているような本でした。とにかく"いい本"を作ることを軸として、色んな人と出会い、助けてもらいながら出版社をされている島田さんだけど、その人柄や熱い思いがあるからこそ協力してくれる人が集まるんだろうな。従兄へのメッセージには目頭が熱くなりました。島田さんの最近のSNSを見るとご結婚されてお子さんまでいるそうで、本書の上手くいかなかった恋愛の話を読んだあとだと温かい気持ちになりました。本の素晴らしさを代弁してくれている本。
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大切な人を喪い、30過ぎてからの転職活動も難航。 そこから1人出版社をたちあげる、ジャンプがすごい。 決して順風満帆ではないし、苦労は山ほど。 「結婚もできないかもしれない」と想い悩むも、ひたすらに 本が、本屋が好きな強い気持ちが道をつくっていく。 本は情報を正確に知るためのツ...
大切な人を喪い、30過ぎてからの転職活動も難航。 そこから1人出版社をたちあげる、ジャンプがすごい。 決して順風満帆ではないし、苦労は山ほど。 「結婚もできないかもしれない」と想い悩むも、ひたすらに 本が、本屋が好きな強い気持ちが道をつくっていく。 本は情報を正確に知るためのツールではなく、心を伝えるもの。 心を扱う本屋も、万人受けするものではなくてよく、 顔見知りの誰かへのメッセージ。 言葉を交わさなくても、誰かとつながれる場所、 島田さんの愛する本屋がいつまでも変わらず在り続けてほしい。
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なぜか、最近話題になった本。文庫化された、とかかな? で、私が読んだのは元本。 へー。と思って終わり。 ビジネス書とか、私は嫌いなんですが、それは著者の成功体験は私の抱えているケースには当てはまらないということ、ゆえに共感できないし参考にもならない、という部分が大きいからだと思...
なぜか、最近話題になった本。文庫化された、とかかな? で、私が読んだのは元本。 へー。と思って終わり。 ビジネス書とか、私は嫌いなんですが、それは著者の成功体験は私の抱えているケースには当てはまらないということ、ゆえに共感できないし参考にもならない、という部分が大きいからだと思う。 で、この本なんですが。割と期待していたのですが(表題は秀逸ですよね)、ちょっと子供の作文みたいなノリで、残念。まぁ島田さんの価値はこの本ではなく、彼の本業で決まるのだと思うので、これからも良い本を作ってください。
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転職活動がうまくいかず、30歳を過ぎても、仕事を探していた。あまりにもうまくいかないから、もともと本が大好きなこともあって、ひとり出版社をつくることに。それまでのこと、つくってからのことが、多分本音のままで書かれていて、それにどんどん引き込まれ、1日で読み切ってしまった。 ...
転職活動がうまくいかず、30歳を過ぎても、仕事を探していた。あまりにもうまくいかないから、もともと本が大好きなこともあって、ひとり出版社をつくることに。それまでのこと、つくってからのことが、多分本音のままで書かれていて、それにどんどん引き込まれ、1日で読み切ってしまった。 従兄弟が突然事故で亡くなり、悲しみくれる叔母夫婦に、ある詩をプレゼントしたいと思ったのが、出版社をつくろうと思ったきっかけでもある。とても優しい人なのだと思います。 この本には彼の出版社「夏葉社」が出版した本が紹介されていて、どれも読みたくなるものばかり。いい本を届けたい、との想いがひしひしと伝わってきます。
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島田潤一郎さんが一人で立ち上げた出版社「夏葉社」 大切だった従兄弟を亡くし、無心になって本を読んでいた時に出会った詩。 たった一人にこの本を届けたいと立ち上げた出版社で、埋もれていた名著を復刊させた。 応援してくれる人に出会い、だんだんそれが拡っていって、がむしゃらに進んでい...
島田潤一郎さんが一人で立ち上げた出版社「夏葉社」 大切だった従兄弟を亡くし、無心になって本を読んでいた時に出会った詩。 たった一人にこの本を届けたいと立ち上げた出版社で、埋もれていた名著を復刊させた。 応援してくれる人に出会い、だんだんそれが拡っていって、がむしゃらに進んでいたら生きる方法が少しずつ見つかる。 創作とか表現とかをしている人は、なんとなく身に覚えがあるかと思います。 自分の好きなものに一途なことと、人から応援されることの大切さを感じられる一冊。
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『あしたから出版社』(著:島田潤一郎) 付箋部分を抜粋します ・一度レールから外れてしまうと、社会は、まったくといっていいほど、ぼくのことを信用してくれないのだった(p11) ・決心さえすれば、だれでも、あしたから、あたらしい肩書きくらいはつけることができる(p13) ...
『あしたから出版社』(著:島田潤一郎) 付箋部分を抜粋します ・一度レールから外れてしまうと、社会は、まったくといっていいほど、ぼくのことを信用してくれないのだった(p11) ・決心さえすれば、だれでも、あしたから、あたらしい肩書きくらいはつけることができる(p13) ・自分から情報発信もできるということは、自分がいかに無能で、役立たずで、孤独かということを思い知らされるという ことでもあった(p35) ・いいアイディアがなにも思いつかないときは、自分がこれまでかかわってきたもの、夢中になっていたものを 思い出すことのほがいい。それ以外のものは、たいてい付け焼き刃にしかならない(p64) ・「なにをやりたいかは、それほど重要じゃないんだよ」(p74) ・必要なのは、おそらく、勇気だった。 とりあえずやってみよう、という勇気ではなく、売れなくてもいいんだ、という自棄っぱちな勇気でもない。最初は 売れないだろうけれど、ずっと我慢し続ける。それを理解する勇気が必要なのだと思った(p87) ・褒められたい、というのではないのである。ただ、おふたりのために、自分が持っている能力や、時間や、感情や とにかく全部を全部、使いたいと思っていた(p104) ・ひとりでやっている、なんていうのは、単に、ふくれあがった自意識のようなもので、記憶をすこし掘り返せば ぼくは、ぼくのことを気にかけてくれている、たくさんの人たちに支えてもらっている、ということがわかるのである(p109) ・ぼくには、自分のかなしみのことはわかるけれど、ほかの人のかなしみのことはわからなかった(p156)
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夏葉社の創設者、島田潤一郎さんの自伝に限りなく近いエッセイです。 就職しないで生きるにはというシリーズの一冊で、自分の力で仕事や価値を生み出す事を実現した人が書いた本でとてもユニークです。 彼は不器用で就職が上手くいかず、今まで本ばかり読んできて他に何も出来ないと思い込んでいます...
夏葉社の創設者、島田潤一郎さんの自伝に限りなく近いエッセイです。 就職しないで生きるにはというシリーズの一冊で、自分の力で仕事や価値を生み出す事を実現した人が書いた本でとてもユニークです。 彼は不器用で就職が上手くいかず、今まで本ばかり読んできて他に何も出来ないと思い込んでいます。 胸苦しくなるほど閉塞した空気です。社会で役に立っていないという劣等感に苛まれ、ン何も成し遂げられなかった一日を悔い、そして仲の良かった従兄の死を切っ掛けに、一人で出版社を立ち上げることを決意します。 実務的ではない彼が成功と言ってもいい程のブランド(夏葉社)を立ち上げる事が出来たのは何故なのでしょうか。正直この本を読んでも全然分かりません。彼自身も分かっていないのだと思います。 ある一点からがむしゃらに泣きながらでも進んだ結果として、今があるといった印象です。 それだけに胸を打つし、夏葉社の本は特別な感じがするんだなあと感じました。 本屋さんで夏葉社の本を見た時感じた人は多いと思うのですが、クラシカルで丁寧で、手に取った時の存在感が一味違います。 何故なのかだけはこの本を読むと納得します。思いを込めるという一点で突破してきたんですね彼は。
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