CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる の商品レビュー
CIAを含めて、インテリジェンスには「芸術」と「技術」のいずれか、あるいはその両方が求められる。たしかに、インテリジェンスは理性や論理だけでなく、直観が時には必要となる。しかし、本書で提供されるスキルにはそのような才能は不要である。言い換えると、一定の訓練さえすれば、誰でも技術...
CIAを含めて、インテリジェンスには「芸術」と「技術」のいずれか、あるいはその両方が求められる。たしかに、インテリジェンスは理性や論理だけでなく、直観が時には必要となる。しかし、本書で提供されるスキルにはそのような才能は不要である。言い換えると、一定の訓練さえすれば、誰でも技術的に再現可能なのである。したがって、どのような組織に所属した人でも十二分に使える。 現在、インターネットの発展で、おおよその情報は得られる。とはいえ、なかには情報が一般的には公開されない、秘密裏のものもある。では、これらの情報をいかにしてする収集のか、それは直接的に人間から情報を得るのである。これはある特定の人物との会話から得るもので、事実、諜報員はこのスキルを駆使して協力者を作り上げる。 しかし、そのためには他者に対する尊敬と信頼関係が欠けてはならない。もちろん人間関係を良好に維持し続けることは難しいし、いつ相手に裏切られるかはわからないが、それでも他者に敬意を表して接しないと、対人関係の構築はそもそも始まらない。たとえ敵だとしても表面上は良い雰囲気を作らなければならない。これ以外にも実践的なスキルが載っているが、いずれにせよ人間関係に関しては避けて通れない。
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面白すぎます。 頭ではわかっていても自分ができない、足りてない部分を明確に書いてくれています。必読書。
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この『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』と言う本を読みながら『KGBスパイ式記憶術』を読んでみた。 こちらのCIA本は、ビジネスへの応用という観点で、基本のテクニックとして、情報の聞き出し方が出ていたのだが、「まずは自分から話して情報を与える、徐々に話題を移...
この『CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる』と言う本を読みながら『KGBスパイ式記憶術』を読んでみた。 こちらのCIA本は、ビジネスへの応用という観点で、基本のテクニックとして、情報の聞き出し方が出ていたのだが、「まずは自分から話して情報を与える、徐々に話題を移していく」と言うのがあり、会社の飲み会でやってみたのだが、久しぶりの飲み会でみんな好きな話をどんどんして、まぁ、先に欲しい情報の定義をして無かったのを反省。 でも、欲しい情報を定義して、そこに向かう様にトークをコントロールするのは、結構、事前準備が必要だなと体感。普段、そんな事意識してないし。 あと、採用プロセスで、裏をとるというのがあったのだが、他社では知り合いの評価を聞く事があると言うのは聞いたことあるけど、自社でこんな事やってるのを聞いたことなくて、やった方が良いなと思った。 あと、「優秀な人材は停滞を嫌う」と言うのも気になった。異動があまりない組織は辞める人も多いなと。 CIAの交渉術では、「いきなりトップの人間を狙って話す」、「肩書ではなく意思決定をする人間を見極める」、とかは良いかも。 まぁ、スパイとビジネスって言う、グレーゾーンなコンテキストにならざるおえない物を、コンプライアンス!みたいな話にも重点をおいてるので、なんか、どっちつかずの本になっている様な感じを受けた。 能力開発という観点なら『KGBスパイ式記憶術』の方が読み物としても面白い。
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元CIA諜報員によるビジネス書。 切り口は面白いが、どちらかと言えば組織で働く人向けの内容。 個人的に今すぐ使えそうなテクニックは見当たらなかった。 心理的な部分に言及しているので、知っておけばいつか役立つかも。
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【私が伝えたいのは、世界で最も嘘をつく必要に迫られているであろうCIAの諜報員でさえ、なるべく嘘をつかないようにしているという事実だ。真実をいっても問題ないときに、わざわざ嘘をいって状況を複雑にするのは危険だからである】(文中より引用) CIAで用いられる諜報や組織運営の手法が...
【私が伝えたいのは、世界で最も嘘をつく必要に迫られているであろうCIAの諜報員でさえ、なるべく嘘をつかないようにしているという事実だ。真実をいっても問題ないときに、わざわざ嘘をいって状況を複雑にするのは危険だからである】(文中より引用) CIAで用いられる諜報や組織運営の手法が、ビジネスの分野にも応用できるとして紹介していく作品。一見すると共通項がないように思える二つの分野をつなぐ架け橋とは......。著者は、スターバックスなどの民間企業でのキャリアも有するJ・C・カールソン。訳者は、システムエンジニアとしての経験を持つ夏目大。原題は、『Work Like a Spy: Business Tips from a Former CIA Officer』。 一風変わったHow To本として楽しみながら読むことができる作品。一つひとつの説明やアドバイスが具体的であるため、すぐ自身に則して活かすことのできるヒントが散りばめられているかと思います。 面白い専門用語を身につけることもでき☆5つ
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vol.266 対人技法の宝庫!?ビジネスに応用できる極秘スキルとは? http://www.shirayu.com/letter/magazine.html
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・対策が立てられないような深刻なミスの場合、それについて報告するような馬鹿正直なことはしないほうがいい ・情報を引き出すためには、相手に「いま自分は重要なことを話した」と意識させないことが大切だ。そのためには、会話の流れをどうするか、事前によく考えておく。無難なことから話はじめ、...
・対策が立てられないような深刻なミスの場合、それについて報告するような馬鹿正直なことはしないほうがいい ・情報を引き出すためには、相手に「いま自分は重要なことを話した」と意識させないことが大切だ。そのためには、会話の流れをどうするか、事前によく考えておく。無難なことから話はじめ、少しずつ話題を移していく ・組織内の注意や行動を外向きに保つ方法?いいことも悪いことも、何もかも正直に話す?現実的で達成可能な目標を提示する?できる範囲で現実的な対策を講じ、仕事に集中してもらう ・社内でどれほど異常なことがおきたとしても、危機に伴って社内に生じる混乱に現場で働く社員が巻き込まれないよう、守らなければならない。守るのは経営幹部の仕事である ・自分の悪事を自分で報告する人間などいるはずがない ・トップの人間性を探るときは、次の点に注目する。●側近はどんな人間か●どういう人間を高く評価しているか●反対に冷遇されているのはどんな人間か●社内で昇進させた人間、外から雇った人間に何か違いはあるか ・対人の技法?トップを狙う(またはトップに影響力のある人間を狙う)?性悪説で人間を見る?最悪の事態について考える?内部に裏切者がいると常に考える?他人と確実に親しくなる技法はない?知りたいことをストレートに聞かない?できるだけ嘘をつかない?極端に自己中心的な人物をチームから排除する?敵と味方が変わりうることをを理解する
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スーパーエリートの体験談。当たり前のことだけが書かれているとはいえ、その当たり前のことをできる人がいないから書いてくださっているのです。そしてここに書かれていることこそが実践した方が良い類の当たり前のことなのです。
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CIAに務めた経験のある女性が、その交渉術などを一般にも使える形でまとめなおした書籍です。まぁよくあるトンでも本的なタイトルだけど、ちゃんとした本だったのでその辺はご安心ください。CIAには特別優秀な方々が集まっているんだろうけど、それはそれで生身な人間なわけでその苦労とか、努力...
CIAに務めた経験のある女性が、その交渉術などを一般にも使える形でまとめなおした書籍です。まぁよくあるトンでも本的なタイトルだけど、ちゃんとした本だったのでその辺はご安心ください。CIAには特別優秀な方々が集まっているんだろうけど、それはそれで生身な人間なわけでその苦労とか、努力とかそういうものに裏打ちされた成果なんだなということが極めてよく分かります。そういう意味でも非常に興味深い一冊ですね(2015.4月中旬読了)
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第二章について(スパイの基本テクニック) ・相手から情報を聞き出す時は、 ①知りたい情報を特定②その情報を知るための質問を考える(直接聞くことはできないので質問を複数に設定する)③その質問に会話を誘導する。 第五章について(CIA諜報員は不要な嘘をつかない) ・必要な時しか嘘は...
第二章について(スパイの基本テクニック) ・相手から情報を聞き出す時は、 ①知りたい情報を特定②その情報を知るための質問を考える(直接聞くことはできないので質問を複数に設定する)③その質問に会話を誘導する。 第五章について(CIA諜報員は不要な嘘をつかない) ・必要な時しか嘘はつかない。それ以外では倫理的に振る舞う。信頼は資本であり、蓄積可能なもの。ただし、ただやみくもに善行を重ねるのではなく、目標の達成の役立つ善行を戦略的に行う。 (裏の顔があるのがカッコいいとか感じるているうちは論外) ・自分を不当に優位にするための嘘、誰かを不当に排除するための嘘はついてはいけない。これらの嘘は信頼に大きな疑念を抱かせる。 ・敵、競争相手との関係は常に変わっていくので、どんなに憎んでいても誠意や礼節を忘れてはいけない。 第七章について(人脈構築と説得術) ・人と初めて会うときは、相手の趣味、嗜好、経歴、弱味(金、女、自尊心の強さなど)についてあらかじめ調べておく。その属性から相手が自分の属性に対してどんな先入観を持ちそうか前持って予測しておく。(マイナスの予測ならどう払拭するかも考えておく) ・最初の会合では次にまた会いたいと思わせることを目指し、あまり多くを期待しない。 ・プレゼンと違って、対面での会話においては話の練習はしてはいけない。(説得のタイミングで会話に違和感が生じたり、相手の反応を取り逃す) ・相手の反応に神経質すぎるくらい注意する。それ見て話を軌道修正する。(話すときは話すだけ、聞くときは聞くだけというのはNG) 第九章について(競争にどう勝つか、敵との関わり技術) ・社内の評価基準を知る。(どんな人間が昇進するか、冷遇されるか、プロパーと中途の違いなど) ・最も強力なライバルを特定して、味方につける。出世する前の同僚の内に関係を構築する。(種まき:シーディング) ・会社全体に諜報網を張り巡らせる。 階層に関係なく(受付、駐車場やビルの管理人など)愛想を振り撒いておくことで、思いがけない情報を誰よりも早く手に入れたりできる。 佐藤優氏の解説について ・トップを狙って話すことが効果的だが、それは難しいのでトップに影響力を行使できる人を狙う。(秘書、アドバイザー、愛人など) ・知りたい質問を直接せずに無関係に見える質問をすることの効用は、①専門家なら知ってる質問をして相手の水準をチェックする。これが情報源の信頼性になる。②関心事項を相手に察知されないこと ・極端に攻撃的な人間(本書でいうサメ)は排除する。上司は選べないなので仕方ないが、部下についてはその自信過剰を能力の高さと勘違いせずしっかり排除する。 ・偽情報を流す(嘘をつく)のは露見したときの信頼へのダメージが大きすぎるので避ける。それよりも情報操作(真実をすべて語らずに断片的な情報提供すること)によって相手を誤解させる方がよい。
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