なぜローカル経済から日本は甦るのか の商品レビュー
20150528 これからの日本の方向性を示しているのだと思うが。田舎に戻ろうとか地方の再生とか考える場合参考になる。自分に置き換えて考えて見ることが大事。
Posted by
本書では企業をGとLという経済圏の視点で分類しているが、この考え方は企業内の業務にも適用できるなと思いながら読み進めた。 (最近社内でもグローバル、グローバルと本社の基準を適用しようという動きになっているが、実際のところ個々の業務は殆どLなんだよなと) 本書については、現場経験...
本書では企業をGとLという経済圏の視点で分類しているが、この考え方は企業内の業務にも適用できるなと思いながら読み進めた。 (最近社内でもグローバル、グローバルと本社の基準を適用しようという動きになっているが、実際のところ個々の業務は殆どLなんだよなと) 本書については、現場経験が豊富な著者だけに、主張が具体的で、かつ熱い気持ちが込められている。 今さら私が言うことでもないが、経営者や政策策定に関わる人達にこそ読んでもらいたい。
Posted by
どこもかしこも、グローバル、グローバルと言ってるけど、日本の産業の7割は非グローバル、つまりローカル密着型の産業であると。日本経済の成長戦略を描くにも、グローバルとローカルを一緒くたに考えてはうまくいくはずがないというのには、確かに目から鱗でした。 私の仕事は、グローバルに属し...
どこもかしこも、グローバル、グローバルと言ってるけど、日本の産業の7割は非グローバル、つまりローカル密着型の産業であると。日本経済の成長戦略を描くにも、グローバルとローカルを一緒くたに考えてはうまくいくはずがないというのには、確かに目から鱗でした。 私の仕事は、グローバルに属します。でも、売る相手が海外ユーザーだとしても、その先の用途・ユーザーがローカルなのかグローバルなのか、ということも念頭に置いて仕事をすべきだなと本書を読んで感じました。
Posted by
机上でものごとを考える経済学者の処方箋では、日本も日本人も幸せになれない。 東京大学法学部を卒業し、司法試験にも受かりながら、アメリカのコンサルティング会社の就職した後、若くして会社を立ち上げ、産業再生現場で辣腕を振るった筆者だからの発想が綴られた著作である。 アベノミクスで...
机上でものごとを考える経済学者の処方箋では、日本も日本人も幸せになれない。 東京大学法学部を卒業し、司法試験にも受かりながら、アメリカのコンサルティング会社の就職した後、若くして会社を立ち上げ、産業再生現場で辣腕を振るった筆者だからの発想が綴られた著作である。 アベノミクスで経済が活性化し、人手が足らなくなったというのは、従来の経済学の思考だ。 高齢化し疲弊する地方での人手不足は、アベノミクスとの関連はない。 グローバル企業、ローカル企業と両者の立て直しに知見を有する筆者の処方箋、読めば読むほど納得だ。 産業再生時に知り合った優秀な経済官僚との会話から双発された考え方。 30歳前半の息子に読ますため、Amazonでコンビニに送ってやりました(笑)。
Posted by
斜め読み。 県大会一位を目指すか、世界チャンピオンを目指すか。 別にどっちでもいいけど、闘うフィールドを分けたらいいというのは、確かに納得。 地方経済圏は集約化がポイント。 生産性低く、質が悪くても生き残れる現状。 集約し、生産性を上げる。 キーワードはコンパクトシティ化。...
斜め読み。 県大会一位を目指すか、世界チャンピオンを目指すか。 別にどっちでもいいけど、闘うフィールドを分けたらいいというのは、確かに納得。 地方経済圏は集約化がポイント。 生産性低く、質が悪くても生き残れる現状。 集約し、生産性を上げる。 キーワードはコンパクトシティ化。 工場誘致ではなく、生活圏の集約化。 高齢化社会で、車を使えない人たちが徒歩で暮らせる社会。←これイイね!
Posted by
日本の経済圏はGとLという2つのことなる枠組みで捉えられる。 Gは大企業が中心。GDPは30%〜40%。知識集約型。高賃金な人材。モノ・情報であり持ち運び可能。生産拠点の立地選択不要。貿易収支の稼ぎ頭であり、トップレベルの競争力の実現・維持が必要。製薬・IT,電機。 Lは中堅・中...
日本の経済圏はGとLという2つのことなる枠組みで捉えられる。 Gは大企業が中心。GDPは30%〜40%。知識集約型。高賃金な人材。モノ・情報であり持ち運び可能。生産拠点の立地選択不要。貿易収支の稼ぎ頭であり、トップレベルの競争力の実現・維持が必要。製薬・IT,電機。 Lは中堅・中小。60〜70%。コト(イベント)・サービスを中心。不完全競争。その場で消費。労働力不足が変化。経済収支は赤字のため、生産性向上が重要。交通・飲食・福祉サービス。 Gはビジネスのオリンピックをめざし、世界トップを目指すべき。人的・物的資本効率性の上昇をめざし、ROEで10%程度を保つ。Lは新陳代謝の同時促進、安定雇用と賃金の上昇をめざすべき。GがもうかってもLには関係がないのでトリクルダウンはおこならない。穏やかな退出による集約化が重要である。そのさい必要なのは賢い規制緩和スマートレギュレーションである。退出のきーは地方金融のデットガバナンスで集約化をすすめ、労働生産性を高めるべき。Lの世界では子供や老人が多くなるので何らかの使命感・矜持が必要。矜持をもち、使命感をもって安定した収入に自分なりの幸福感があればLの世界のゴールになる。 GとLの選択を自由にできる社会をこれからは追求すべき。
Posted by
白木さんに勧められた本2。 グローバルとローカルの違う原理で動いている社会について、一元的な経済政策では難しいと理解出来た。 新聞等でも日本の経常収支において円安による輸出が鈍化しているとあり、所得収支が増加しているとあった。
Posted by
グローバルとローカルを分ける考えに賛成。 政策も2つに分けて行う方が良いと思う。 ローカルの代謝は必要だと思うが、他人から見ると何でこんな会社をやっているのかと思う会社も、それぞれの考えや思いがあって続けているのだろうし、何でこんな不便な場所に住んでいるんだろうと思える人も同じ...
グローバルとローカルを分ける考えに賛成。 政策も2つに分けて行う方が良いと思う。 ローカルの代謝は必要だと思うが、他人から見ると何でこんな会社をやっているのかと思う会社も、それぞれの考えや思いがあって続けているのだろうし、何でこんな不便な場所に住んでいるんだろうと思える人も同じだろうから、合理的に考える以外の方法で、上手く代謝させる方法はどんなやり方があるのか考えている。
Posted by
経済がグローバル=G/ローカル=Lに分かれていて、L向けの経済対策が足りないというのは鋭い指摘ですが、タイトルの蘇る具体策が見えないのと地方消滅論に賛意を示す方向性には違和感。 それにしても、水野和夫さんといい地方政治の位置づけがまったく見えないのは、それだけ無力なのか不要なのか...
経済がグローバル=G/ローカル=Lに分かれていて、L向けの経済対策が足りないというのは鋭い指摘ですが、タイトルの蘇る具体策が見えないのと地方消滅論に賛意を示す方向性には違和感。 それにしても、水野和夫さんといい地方政治の位置づけがまったく見えないのは、それだけ無力なのか不要なのかとがっかりしてしまいます。
Posted by
経済圏をグローバルとローカルの二つに分けて、それぞれは、全く異なる経済生態系である、という発想は非常に分かり易く、現在の経済環境がうまく説明できる。それぞれの経済圏の特性が異なる以上、それぞれ独立に評価し経済振興策を打つべしという説明は納得できる。 特に、ローカル経済圏への対策は...
経済圏をグローバルとローカルの二つに分けて、それぞれは、全く異なる経済生態系である、という発想は非常に分かり易く、現在の経済環境がうまく説明できる。それぞれの経済圏の特性が異なる以上、それぞれ独立に評価し経済振興策を打つべしという説明は納得できる。 特に、ローカル経済圏への対策は、従来経済政策として考えられている内容とは、ほぼ逆の政策が必要になるという指摘は重要である。 ローカル経済圏の中小企業対策に対して、貴重な示唆を得ることが出来た。
Posted by