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深泥丘奇談 の商品レビュー

3.5

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    18

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

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2021/02/28

一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。 深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。 不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。 日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷...

一見よくわからない擬音やフレーズ、独特な文章運びがあるにも関わらず、読みやすく、さくさく進んだ。 深泥丘病院と主人公を起点に進む連作短編。 不思議な点についての回収はなし。結局のところ何がなんだかよくわからないまま終わる。 日常に紛れ込むホラー的な小説は多々あるが、本作は迷い込んでるのかどうかもいまいちハッキリしてないのが乙だなぁと思った。

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2020/11/09

森見登美彦氏のエッセイ集で解説を読んで興味を持ち購入。 薄暗くてドロッとした雰囲気が良かった。狂気の描写も書き込みすぎず淡々としていて、そのバランスが良い。 ラストがどれも投げっぱなしなので何でもやりたい放題じゃないかとも思えるんだけど、でもそのすべてが曖昧になっていく感覚が良い...

森見登美彦氏のエッセイ集で解説を読んで興味を持ち購入。 薄暗くてドロッとした雰囲気が良かった。狂気の描写も書き込みすぎず淡々としていて、そのバランスが良い。 ラストがどれも投げっぱなしなので何でもやりたい放題じゃないかとも思えるんだけど、でもそのすべてが曖昧になっていく感覚が良いんだよなあ。 読んでいて安心感さえある。怖いんだけどその秩序を受け入れてしまえば楽になれる、みたいな。 派手な展開としては列車の怪物に見物人が殺されるのと、マジックショーで主人公がバラバラにされるあたりか。

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2020/10/28

作者が主人公の短編集です。話がすべて繋がっています。 綾辻行人が京都に住んでいるということで、京都をイメージして世界観を膨らませて読んでおります。 綾辻行人のTwitterの住所が「京都市某区深泥丘界隈」となっている所もかわいくて、愛が伝わります。 分かりやすく言えば「世にも...

作者が主人公の短編集です。話がすべて繋がっています。 綾辻行人が京都に住んでいるということで、京都をイメージして世界観を膨らませて読んでおります。 綾辻行人のTwitterの住所が「京都市某区深泥丘界隈」となっている所もかわいくて、愛が伝わります。 分かりやすく言えば「世にも奇妙な物語」に出てきそうなお話の数々です。 「得体の知れない何か」が発する「ちちち」とか「ぎゅああぁぁぁぁぁ」とか、ゾワッっとする音の表現だったり、言おうとしても発音できない名前の得体の知れない悪霊「✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎」だったり。 身近であったら、何だったんだろう?と疑問に思うちょっとしたホラー。 面白くて、スラスラとあっという間に読み終わりました。 「深泥丘奇談・続」を続けて読みますっ。

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2020/09/12

2020.9.12再読 最初に読んだときは、よくわからない話だなぁ、と思っていたが、そのよくわからなさが面白く感じれるように…。続きも買って読もう。

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2020/02/17

面白かったです。 ミステリーではない綾辻作品は初めて読みました。 主人公である作家の「わたし」が暮らすもうひとつの京都、深泥丘。薄暗くて奇妙でじめじめしててなんか虫とか動物とかいて、好きです。 病院の人々の包帯の下には一体何が、とか、なぜ主人公は過去のことを忘れまくっているのか、...

面白かったです。 ミステリーではない綾辻作品は初めて読みました。 主人公である作家の「わたし」が暮らすもうひとつの京都、深泥丘。薄暗くて奇妙でじめじめしててなんか虫とか動物とかいて、好きです。 病院の人々の包帯の下には一体何が、とか、なぜ主人公は過去のことを忘れまくっているのか、作中での出来事すら記憶に留めることが出来ないのか……とか謎は深まるばかりです。泥にはまってるみたい。ずぶずぶ。 この世界の五山送り火、みてみたい。目とか虫虫とか…何故。。 何故がいっぱい。この世界の虜です。 森見さんの解説も面白かったです。「しょうむな」

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2020/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

続々が出てるのを知って読み直し。 あんまりよく覚えてなかったからか、新鮮な感じで読めました。現実と幻想の狭間的な、周りには常識が作者の『私』にだけは常識じゃない、じわっとした怖さが面白い!記憶が抜け落ちていったり、同じ名前の人がたくさん出てきたり、ちちちの音とか、とにかく謎だらけで何も解明しないのも気持ち悪い笑

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2019/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これは深く考えないで読んでいいはなしなのかな… ミステリっぽいのもあるけど、ふつうに不思議なはなしとして楽しんでいいものなんだろう。 「深泥丘魔術団」の最後がとても気になる。

Posted byブクログ

2019/01/11

森見登美彦さんの解説が一番面白かった。 そして、この小説の読み方まで教えてもらってしまった。 理に落ちてはいけない。こんな高度な読み方をする感性が私にはなかった。うーん、悔しい。

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2018/12/01

本格小説家が住む古都のとある町で小説家の身に起こる不思議の話。ふわっとした悪夢のような怪談集。 面白い!続編も出てます。

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2018/11/03

ミステリ作家の「私」が住む深泥丘という町での 奇妙で不可解な出来事を綴った短編集 色んな事を忘れているらしい私と、その奇妙な現象等を 当然のように知っているかのような妻。 深泥丘病院の同じ苗字で同じ顔の3人の医師 不可思議な現象に説明はないのが気持ち悪いという感じでしょうか。 作...

ミステリ作家の「私」が住む深泥丘という町での 奇妙で不可解な出来事を綴った短編集 色んな事を忘れているらしい私と、その奇妙な現象等を 当然のように知っているかのような妻。 深泥丘病院の同じ苗字で同じ顔の3人の医師 不可思議な現象に説明はないのが気持ち悪いという感じでしょうか。 作中の「悪霊憑き」はアンソロジーの「川に死体のある風景」に 入ってる作品でした。

Posted byブクログ