人類は衰退しました 新装版(9) の商品レビュー
お見事、と言う他無い。 シリーズ最終巻として、積み重ねられてきた伏線がしっかり解かれ、綺麗にまとめきられている。 そういった伏線回収以外にも、SF要素も面白く、ストーリー展開では緩急が自在に駆使されて飽きることが無い。 飽きるどころか、どきどきしながらページを繰る手が止まらなくな...
お見事、と言う他無い。 シリーズ最終巻として、積み重ねられてきた伏線がしっかり解かれ、綺麗にまとめきられている。 そういった伏線回収以外にも、SF要素も面白く、ストーリー展開では緩急が自在に駆使されて飽きることが無い。 飽きるどころか、どきどきしながらページを繰る手が止まらなくなってしまった。 とにかく完成度の高い世界観だった。短編集を読んだ後、また読み返してみよう。
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評価:☆4.5 祖父の訃報(のようなもの)が届き、わたしは祖父を探しに月に行くことを決心。人類の進化が車窓に流れる蒸気機関車に乗った、わたしが着いた旅の終着駅は夢?それとも……。ついに、かんけつです!!?? とまぁそんなこんなで人類は衰退しましたも最終巻。 あらすじは上に書いた通り。 妖精さんとの楽しいやり取りは相変わらず、いつの間にかわたしちゃんがゴ○ゴ13になってたりと笑いもありw ですがそこは最終巻だけあって真面目な内容多め。 おじいさんを助けようと必死になるわたしちゃんの姿には熱くなった。 結局人間=妖精さんで妖精さん(の不思議な力)=心の力(何かを変えたいと願う力)ってことなのかな?その辺の解釈が難しかった。 多分細かいところで読み落としてる部分もあるだろうから考察とかも見てみるつもり。 わたしちゃんと助手さんのカップリングを推してくれたのはポイント高いですw まだ短編集は出るみたいですが本編の方は完結ということで、田中ロミオさんひとまずお疲れ様でした。 「いいや。おまえはもう、立派な調停官だ」
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この作品は孫ちゃんと妖精さんのすこしふしぎな日常を書かれたメルヘンチックな作品…だと思っていたので、まさかここまでガッツリ書かれるのは想定外でした。 思えば以前に妖精さんが関わっていないのに不思議な事件が起こったりと少し釈然としない気持ちがあったのですが漸くストンと納得。 タイト...
この作品は孫ちゃんと妖精さんのすこしふしぎな日常を書かれたメルヘンチックな作品…だと思っていたので、まさかここまでガッツリ書かれるのは想定外でした。 思えば以前に妖精さんが関わっていないのに不思議な事件が起こったりと少し釈然としない気持ちがあったのですが漸くストンと納得。 タイトル回収も完璧でまた余裕があったら1巻から読み直したくなりますね。いろいろ見え方が変わってきそう。 この最期になって壮大に回収するのはああ、なんだやっぱりいつものロミオ作品だこれ、と思ったり。 あとどうしても真相の方ばかりに目を向けがちになっちゃいますが孫ちゃんの冒険記とその終着駅での描写には感情が揺さぶられます。 とても素敵で綺麗な終わり方でした。
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これがライトノベルっていうのが曲者です。 ライトノベルっていうのはわりとノリと勢いが肝心なところがありますゆえ、そんな作品群につかってだらけきっていたときに、アニメからこの作品を知り完結まで読んだわけですが。 あああ、そっか、SFだったのか…。 SFにあまりつからないひとなので気付きませんで、軽いノリでピュアブラックな皮肉きいた作品くらいに思っていました。 なので最終巻の衝撃がはんぱなかったです。 あらららら。でもおかげで眠っていた読解力をがつんを揺り起こされたイメージ。これは良作ですね。何回も読み返したい感じ。ここまで設定がしっかりしているとは思わなかった。(謎解き的な意味で)ミステリにはないSFの爽快感というものをはじめて味わったかもしれません。 全部細かくネタを解説したわけでもなく、最後の書き方だけで全部の謎が連鎖的に解けるこの構成力にもあっぱれです。 ネット上にはいろんな考察がありまして、そっちが大変面白かったので、あまり意見は書かないことにします。 普通にかわいい女の子が、こんなにもSFに溶け込んでいるっていいですね。しかもかなりたくましく成長しているっていう。 助手さんの口調は最初は衝撃をうけましたが、今ではすっかり慣れました。 短編集もすぐ読むつもりです。
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相変わらず月に行く手段や概念の辺りのふわっとしたSF感が素敵なのはもちろん、幼い王様と未成熟な妖精のやりとりが可愛かったです。
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鮮やかとまでは行かずとも「なるほどー」な展開、というか転回。 最終巻お疲れさまでした。短編集も読まねば。
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後半は通勤バスの中では読んではいけないですww 妖精さんの愛らしさの答えがあったり、家族の物語であったりとスルスルと読めます。 月面で金平糖と妖精さんがカラフルに散らばり消えていくシーンなんて作者が考えた「科学とメルヘンの大合唱や!」と思うくらい素敵でした。たぶん隣の席のじーさんは朝っぱらから何このオッサン目頭熱くしてるんだーと思っていたでしょうww帰りも後半読み返してしまいました。次は短編に進みます。
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いやあ、まさか人類が衰退してるとは。びっくりでした。いやほんと。 孫…わたしちゃんの名前と助手さんの名前はあれでいいのかな?まああれだろうなあ。 読み直すといろんなところで胸が熱くなるタイプのしかけで困った…1巻から読み返したいぞ…。
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シリーズ最終巻。 今までの流れと違い、ぽわぽわな感じから一気にシリアスになりました。 最終巻にふさわしい、ちょっと悲しく、じんわりと感動する本。あぁ…終わっちゃった感が結構します。
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眠っていた潜在能力、大活躍! 前回の続き、そして最終巻。 まさか完結するとは…この状態でオニバム式で 続いていくものだとばかり。 月から戻ってこない祖父を、旅行へ連れ出した側からの 頭が真っ白になる手紙。 それに切れて、心は妖精さんと 体は…操られてます状態?? 心の旅はま...
眠っていた潜在能力、大活躍! 前回の続き、そして最終巻。 まさか完結するとは…この状態でオニバム式で 続いていくものだとばかり。 月から戻ってこない祖父を、旅行へ連れ出した側からの 頭が真っ白になる手紙。 それに切れて、心は妖精さんと 体は…操られてます状態?? 心の旅はまだ普通でした。 うっかり感動しそうな程度に普通でした。 しかし、体に戻ったとたん、なぜこうも 突っ込みどころ満載な感じになるのでしょう? 色々謎(?)な部分ですw しかし祖父、やりますね。 無駄に頭使い過ぎ、といういい方もできますが。 とはいえ、最後だからなのか、驚きの連続。 気分が浮上したり落ちたり、また浮上したり。 金平糖と祖父の発言が一番驚きな今回。 これからも妖精さんと楽しく、幸せに…。
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