平安人の心で「源氏物語」を読む の商品レビュー
角田光代さんが大絶賛していた通り、本当にわかりやすくて素晴らしいと思った。「源氏物語」を読むのはこれからだが、いずれ再読する日があるだろう。
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NHK大河ドラマ「光る君へ」に触発されて手に取った。 平安時代の公達はなぜ源氏物語にドハマリしたのか?を当時の常識や習慣、物語の下敷きになった人物などから紐解いていく本。源氏物語全巻のあらすじと対応する構成になっているので、話の内容を思い出すのにもピッタリ。 中宮定子の悲劇が...
NHK大河ドラマ「光る君へ」に触発されて手に取った。 平安時代の公達はなぜ源氏物語にドハマリしたのか?を当時の常識や習慣、物語の下敷きになった人物などから紐解いていく本。源氏物語全巻のあらすじと対応する構成になっているので、話の内容を思い出すのにもピッタリ。 中宮定子の悲劇が物語に非常に影響を与えていることを知って、大河ドラマにより感情移入するようになってしまった。定子様……!
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わかりやすい! 桐壺の更衣は、定子をモデルにして書かれた? 昔はそんなこと言われなかったのに。 今年の大河が楽しみです。
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のんびり読みすぎて光る君へ始まってしまった 平易な文章で、源氏物語のあらすじを振り返られるし 平安時代の風俗や習慣がわかりやすく述べられていて面白かった 特に、源氏物語が発表当時どのように受け止められたかの推論は興味深い
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NHKの大河ドラマも見て、興味を持って「源氏物語」を読みたくなった。この本は、平安時代の背景を解説しながら、源氏物語を詳しく書いてあって、とてもわかりやすかった。高校生の時に読んでいれば、もっと古文が出来るようになったのに、と残念に思う。
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源氏物語の完訳を読んだ直後には最高の読書だった。少しずつ作家さんによる源氏物語の訳を読み比べていきたいし、いつか原文にも挑戦したいと思った。
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一章ごとにあらすじとともに、平安時代の世俗風俗一般常識などを1テーマ掘り下げて説明してくれる本。 あらすじは軽めなので、現代語訳やストーリー説明重視の解説本を先に読んでからのほうが楽しめる。 周辺知識が増えると、源氏物語は更に楽しくなるなあ。 中宮定子は宮中の権力争いの敗者、と...
一章ごとにあらすじとともに、平安時代の世俗風俗一般常識などを1テーマ掘り下げて説明してくれる本。 あらすじは軽めなので、現代語訳やストーリー説明重視の解説本を先に読んでからのほうが楽しめる。 周辺知識が増えると、源氏物語は更に楽しくなるなあ。 中宮定子は宮中の権力争いの敗者、というような貧相なイメージしかなかった上に、中宮彰子付きの女房だった紫式部にとっては敵方のような存在かと思っていたので、桐壺更衣は定子がモデル論にはびっくりした。でも本書全体を通じて節々でその論が説明されていて納得。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
現在、私は光源氏の晩年に差し掛かった部分を読んでいます。『若菜上』ですね。 古典を読むということと古典を学ぶということは全く違うことなのだなぁと改めて思いながら、こちらの著作を読ませていただいておりました。 古文の授業といえば、活用形を学んだことが一番意識に残っていて、『源氏物語』も一部しか扱うことはできませんから、平安時代の代表文学で『あわれ』の文学ということばかりが記憶に残っています。 一般常識を学んだという感じが今はしています。 実際、自分で読んでいくとわからないことは山のようにあり、光源氏は何故源氏なのか? 藤原道長が紫式部を愛娘の彰子の女房にしたのは何故なのか? 読んでいけばいくほど謎は多くて(;^_^A 目に鱗だったのが、源という姓が天皇の血族を意味するということ。そして、光源氏は藤壺更衣という身分の低い母親を持って生まれたために臣下となるのですが、その血の源が天皇にあるという意味での『源』であるというのが、そうだったのね と。 因みに現在大河で活躍中の源頼朝は清和天皇が始祖でそこから十代目に当たるそうです(もうほとんど他人という気もしますが) 光源氏は一代源氏となります。 他にも王氏と呼ばれるいう一族などもいたそうです(こちらは在原業平の血筋) そして、紫式部は「源氏物語」を書いていたために藤原道長に見出されたというのも、この本で初めて知りました。 しかも、ヒロインである女性・藤壺更衣のモデルが中宮定子だったというのも、ああ、と思うところでありました。 定子は若くして亡くなりましたし、しかも彼女が亡くなった時は没落の身の上でしたものね。それでも一条帝は彼女を溺愛していましたし、そのことは知られていたことでしょうし、確かに藤壷更衣の立場などを考えれば、ヒロインのモデルといわれて納得です。 光源氏が多くの女性と恋愛をして、自ら理想の女性になるように若紫を育て、弘徽殿皇太后の思惑に嵌って流刑にされたり、光源氏の人生もまさに波乱万丈なのですが、それに多くの女性たちが哀切の形でかかわっていくのは、リアルでもあり、また末摘花のように醜くて貧しくても光源氏のような男性に出会うことができるというのは、当時の狭い社会の中で生きていくしかなかった女房達に人気が出たのはわかります。 私も当時生きていたら、今以上に夢中になって読んでいたのかなとかも思います。 家系図や当時の寝殿造りの図も掲載されていて、人物の整理ができましたし、読んでいて楽しかったです。内裏の図や衣装などもなかなかその手の本まで手が届かないのでうれしかったです) 宇治十帖まであと少し、そこまでくればゴールには近い♪ 頑張って読むぞ!
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源氏物語の根幹には定子(紫式部の上司のライバル)がいるのではないか? という説は、初めて読んだかもしれない。
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コンパクトなのに非常に奥深い教養が身につく本。 源氏物語全54帖のあらすじも載っているが、そちらよりも物語に関連した平安時代の風俗や文学の歴史、人物の系譜などを学べることが面白い。 菅原道真公の飛梅伝説は知っていたけれど、ずっと白梅だと思っていたのが紅梅だったことを43帖「紅梅」...
コンパクトなのに非常に奥深い教養が身につく本。 源氏物語全54帖のあらすじも載っているが、そちらよりも物語に関連した平安時代の風俗や文学の歴史、人物の系譜などを学べることが面白い。 菅原道真公の飛梅伝説は知っていたけれど、ずっと白梅だと思っていたのが紅梅だったことを43帖「紅梅」の解説で知ったし、梅自体が奈良時代に中国から渡来したことも知りました。などなど…。 源氏物語の楽しさはちゃんと全訳本などを読むべきだけれど、この本をサブテキストとして併用すればバッチリ! 源氏物語をきっかけに色々なことが学べる素晴らしい1冊でした。今後も折にふれて再読します。
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