嘆きの美女 の商品レビュー

柚木麻子(著者)

2023/02/04

登場人物みんなそれぞれいいキャラしてたな〜。実在する食べ物が沢山でてきて、思わずメモを取りながら読んでしまった。特に富士そばのカツ丼が食べたくなった！

2022/11/10

耶居子ちゃん、大好き！
お料理が上手で、ジャンクフードの知識が豊富で、自分を貫いていて、人の本心を見抜く力があって、それをストレートに伝えられて。憧れます。
本を開いて耶居子ちゃんに会うのが楽しみでした。

2022/11/07

大好きな柚木麻子先生の小説の中でも「けむたい後輩」と並んで、特に好きな作品のひとつです。読むのは2度目です。

柚木先生の手にかかると、どんなに性格が悪い憎らしいキャラでも魅力的に描かれるのですが、この作品の主人公の耶居子もそんなキャラ。デブスで無職で引きこもりで、あらゆるリア充たちの運営するサイトを荒し回るのが趣味な女。今なら開示請求されまくって巨額の損害賠償請求で詰んでますね。
そんな彼女が、ひょんなことから自らが誹謗中傷していたサイトを運営する美女たちとお近付きになりなんと共同生活を送ることに…。

柚木先生は美女や可愛らしい女子を描くのもお上手だと思うのですが、この作品はタイトルや表紙から分かる通り 美女が何人も出てきます。もちろん小説なので登場人物の容姿は想像する他ないのですが、きちんとキャラ付けされており登場人物の容姿が脳裏に浮かび上がってきます。また、これもどの作品にも共通するのですが、お料理が本当に美味しそう！きっと、先生がお料理お好きなのだと思います。冷蔵庫の残り物で何か作ってて…、みたいな何気ないシーンでも具体的な食材や調理法がさらっと書いてあり、読み手の想像力を掻き立てる美味しそうなお料理が読み手の脳内に出来上がるのです。こちらの作品は「美女」の1人が人気フードコーディネーターということもあり、最初から最後までお料理の話題が多いので柚木先生の魅力をこれほどまでかというほど堪能出来る作品と思います。

2022/10/14

設定は、あり得ない事が多いと感じましたが、面白く、サクサクと読めました。女性なら、誰にでもある感情、気持ちをストレートに表現していて、共感する部分も多かったです。

2022/08/16

主人公も脇役もみんな魅力的で気持ちよく読めた。
容姿ってこう、わかりやすいから批判の的にもなりやすいんだと思ってて、田舎帰るとテレビ見ながら父親が「○○は老けたなぁ」とか「××ぶさいくだなぁ」とか言ってるんだけど、辛辣なこと言うと学や知識ががなくても批評できるのって容姿くらいだからそうなるのかなって思ったりするよね。(私は性格が悪い)

美の基準なんて誰かがここ数十年で作ったものだったりするし、感性とか知識とか経験とかを大事に育っていけたらいいよねと思いました。

2022/06/27

女性作家さんの作品が好きなのかもしれないと思う今日この頃。やはり、と確信に近づいた気がする。

美人vsデブスの争い！…かと思いきやそんなつまらない話ではなかった。二転三転してどうなるの？とテンポよく読めたのもよかった。
ご都合主義な設定(女友達がルームシェア？？)に現実味はなく共感はできないんだけどこれも小説ならではかなと好意的にとらえられた。
後半やや失速したのを補うというか多大なるフォローをしていたのがおまけの日記。
私は本編よりおまけが好きです。
やはり柚木さんいいなぁと思った一冊。

2022/06/21

最後ヒガシとどうなったのか続きが気になる。最初から最後まで飽きないで読めてこのままブログみたいにずっと読んでたいと思うくらい面白かった。

2022/05/17

主人公が酷すぎる。想像を超えてひどい。なのにラッキーな展開が続きご都合主義過ぎるな笑と思ったけどたまにはこんなのもいいかも。

物語の構成的に後半の方が盛り上がりそうなのに失速した感じ。最初の方が楽しかったな。

2022/02/28

私は幼い頃から母にぶーぶーちゃん、どすこいまる、朝青龍と呼ばれた。
人よりむちむちで、かわいくないなんてことは幼稚園の頃から分かっていた。

中学、高校は特に卑屈で一重の目に大きなコンプレックスを感じ、大学入学時に整形をした。
ずっと自分は恋愛なんてできないと思い込んで、かわいい子はいいなぁと横目で見ていた。

今では最高体重から10㎏近く痩せ、二重の目を手に入れたが、周りに言わせればそれほど変わらないらしい。

外見が全てじゃないし、美人が生きやすいとは思わない。
ましてや整形が良いことだとも思わない。
けれども、自分の見た目を前より少し好きになれたことで内面が変化したと思う。
それだけでも私は二重になって良かったと思う。

今でも母は私をぶーぶーちゃんと呼ぶ。
そこには愛を感じることができるのだ。

2022/02/17

『美しいとか美しくないとか関係なく、人生というのは誰しも平等なハードなものなのだ』という言葉が印象的。

確かに、美人は美人なりに苦労することもそれなりにあるだろうし、デブでブスだけどポジティブに生きてる人もたくさんいるだろうし、容姿だけで判断して、あの人は幸せだ。とか、あの人は不幸だ。とか、勝手に決め付けるのはよくないよなー。って思ったりしました。

全体的には面白かったけど、ちょっと話が軽かったかな。