下戸は勘定に入れません の商品レビュー
『犬は勘定に入れません』というミステリーのタイトルから拝借したそうなのですが、ちょっとミステリー初心者の私には伝わらず。思ってたのと違ってた感があります。 タイムスリップ系ミステリー。SFだからと展開もちょっと強引かな... 飲み過ぎ大丈夫?という記憶しか残らなかったです。面白...
『犬は勘定に入れません』というミステリーのタイトルから拝借したそうなのですが、ちょっとミステリー初心者の私には伝わらず。思ってたのと違ってた感があります。 タイムスリップ系ミステリー。SFだからと展開もちょっと強引かな... 飲み過ぎ大丈夫?という記憶しか残らなかったです。面白かったけど...
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お酒を飲み、条件が整えば、同席者とともに過去にタイムスリップしてしまう古徳教授。こういうファンタジー設定は西澤さんらしい。連作短編でラストには大団円。ギスギスしたことになりそうな出来事が起きているのに、そうならないのも西澤さんならではなのかもしれない。
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題名と表紙絵からの想像と比べて中身が意外と暗い(主人公が自殺願望のある50歳准教授だし。)ので最初は少し戸惑いました。でも初期作品を思わせる西澤さんらしいミステリとSF的要素が混在している作品で、いつもの通りこのSF的事柄が起こるルールがきちんとしていて、普通にミステリとして軽く...
題名と表紙絵からの想像と比べて中身が意外と暗い(主人公が自殺願望のある50歳准教授だし。)ので最初は少し戸惑いました。でも初期作品を思わせる西澤さんらしいミステリとSF的要素が混在している作品で、いつもの通りこのSF的事柄が起こるルールがきちんとしていて、普通にミステリとして軽く楽しんで読むことができました。連作短編のような顔をしていますが全体でほんの数日間の綺麗に繋がったお話です。伏線もしっかりしてますし後味も悪くないです。「もしくは尾行してきた転落者の謎」がちょっと他の章と違って切なくて印象的でした。
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超能力・酒酔い・過去の謎の解き明かし・憂鬱,という西澤作品の主要成分が勢揃い。特定の条件下で酒に酔うと過去にタイムスリップするという特異体質を持つ主人公,バツイチ,生きる望みを無くした50歳の大学教員。かつての恋人を奪った憎むべき旧友と28年ぶりに再会し酒を飲むことになり・・・。...
超能力・酒酔い・過去の謎の解き明かし・憂鬱,という西澤作品の主要成分が勢揃い。特定の条件下で酒に酔うと過去にタイムスリップするという特異体質を持つ主人公,バツイチ,生きる望みを無くした50歳の大学教員。かつての恋人を奪った憎むべき旧友と28年ぶりに再会し酒を飲むことになり・・・。事実は複雑に絡み合っていた。推論するモノローグを読んでいるとまるで酩酊しているようで,真相に辿りつく頃にはクラクラだ。傑作。
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*酔えば酔うほど時間が戻る? お酒を飲むと、同席者とともにタイムスリップしてしまう古徳教授。その特異体質と推理力を発揮して、町の事件を解決する* 練りに練った内容、さすがです。ミステリーとファンタジーを合体させたような雰囲気も独特。ただ、個人的にはそのゆるり感がしっくりこなかった…。
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西澤作品のイメージというと、酒や料理の描写。笑っちゃうような登場人物たちのやりとり。机上の空論的な安楽椅子探偵の推理。ぞっとするような、人間のエゴがある。それがぜんぶ詰まっていて、楽しめた。しばらく西澤作品から離れていたような気がするけど、最近の作品を読んでみると、人間のエゴのお...
西澤作品のイメージというと、酒や料理の描写。笑っちゃうような登場人物たちのやりとり。机上の空論的な安楽椅子探偵の推理。ぞっとするような、人間のエゴがある。それがぜんぶ詰まっていて、楽しめた。しばらく西澤作品から離れていたような気がするけど、最近の作品を読んでみると、人間のエゴのおぞましさ的な部分がずいぶん薄まっているな、と感じた。なくなったわけではない。本書でも、出てこない主人公の母や、友人の祖父など、影を落としている。でも、生理的に不快になるほど、それが前面に出てこなかったかなと思ったのだ。この前読んだ『悪魔を憐れむ』もそうだった。作品に渋みというか、深みを与えるアクセント程度に収まっていて、読みやすくなった、とでもいおうか。 あと最後に思い出したのは、男の妄想かとも思えるような、恋愛描写、いやあれは惚れられる描写とでもいうんだろうか(笑)。そのあたりまで、本書では楽しませてくれた。読んでいて、楽しい本だった。
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この一杯が、タイムマシーン!お酒を飲むと、 同席者とともにタイムスリップしてしまう 古徳教授。その特異体質と推理力を発揮して、 町の事件を解決する。
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ユルユルのタイムスリップミステリですが、読後感はすごくさわやかでこの世界にずっと漂っていたい。そんな思いをさせる作品でした。 最近の西澤保彦作品のようなどす黒い感じはなかったのは良かった。 二話目の三角関係の関係性の推論はさすが西澤保彦って言う黒さはかいまみえました。 近年の作品...
ユルユルのタイムスリップミステリですが、読後感はすごくさわやかでこの世界にずっと漂っていたい。そんな思いをさせる作品でした。 最近の西澤保彦作品のようなどす黒い感じはなかったのは良かった。 二話目の三角関係の関係性の推論はさすが西澤保彦って言う黒さはかいまみえました。 近年の作品では読後感さわやかすぎでした。 読後感は「七回死んだ男」以上にいい。
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あまり実用性のないエスパーが、その特異環境でロジカルな謎解きを行う、著者専売特許みたいな短編集。 あらすじは西澤保彦なら馴染みあるものだが、同じタイプの作品中でも印象に残る面白さ。 今回、連作短編ということもあって「能力・状況設定」「謎の発露・発展」「論理的な議論・解決」がとにか...
あまり実用性のないエスパーが、その特異環境でロジカルな謎解きを行う、著者専売特許みたいな短編集。 あらすじは西澤保彦なら馴染みあるものだが、同じタイプの作品中でも印象に残る面白さ。 今回、連作短編ということもあって「能力・状況設定」「謎の発露・発展」「論理的な議論・解決」がとにかくスタイリッシュに納められている。突拍子もない話を、60ページ程度で、違和感はなくむしろ馴染みあるくらいに話を進めるセンスはとんでもない。 この美点は、全編をひとつの長編として捉えたときも有効で、大前提が既に奇抜なのにも関わらず、よくまぁというほど派手にストーリーを転がす。 ラストがいくらなんでもズルい収束だが、中年のタイムスリップものであり、面白可笑しい青春小説の側面も持つ良作。 4
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おもしろかった。 のんだくれ×超能力 んでもっておっさん×美女 とゆー西澤さんのオハコ展開。 なぜあんなパーフェクトちっくな女性が 自殺願望だらけのおっさんに魅かれるのかは、 神のみぞしる。 あいかわらずこの人の怒涛の推理展開の部分は 読んでてどどどど~~って感じがしておもしろい。 いっちゃん最初に読んだのは麦酒の家でしたが、 あれと同じカタルシスがありますなー。 まあ、息子の彼女と寝取る(言葉通りの意味で)父とゆー展開はいくらなんでも「それはない。」と思うが・・・。
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