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サヴァイヴ の商品レビュー

4

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    0

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2014/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サクリファイスとエデンのスピンオフ的な六編からなる中編集。 両作品を読んだことがあればゾクゾクすることうけあい。 サクリファイスの赤城、石尾の若かりし時の話や、エデンの白石、ミッコの移籍後の話など、途中でこういう話を挟まれると、早くエデンの続編が読みたくて仕方が無い。 ぜひ作者には続編を書いて欲しい。 このシリーズの一環としたテーマともなっていそうなドーピングの問題を描いた「トウラーダ」は、まさしく現在のロードレース界の問題に含みを持たせつつ、そのせつないストーリーが印象に残る。

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2014/10/27

サクリファイスシリーズも気がつけば3作目。連続しているような連続していないような。忘れた頃につながる物語。サヴァイヴは重めの短編が多かった。「生き延びろ」ドーピングに怪我。つきまとうアクシデントとその恐怖。生きてさえいればなんとかなる。余談だけどミッコの物語が読みたいなー。

Posted byブクログ

2014/10/20

自転車ロードレースシリーズ三作目の短編集。短編でも面白い! やはり普通のチーム競技と異なり、エースを勝たせるために自分の成績を犠牲にしなければならないアシストという役割があることが、物語を何より興味深くさせていると思う。それゆえに生じる軋轢、葛藤…。また今回はチカ以外の登場人物目...

自転車ロードレースシリーズ三作目の短編集。短編でも面白い! やはり普通のチーム競技と異なり、エースを勝たせるために自分の成績を犠牲にしなければならないアシストという役割があることが、物語を何より興味深くさせていると思う。それゆえに生じる軋轢、葛藤…。また今回はチカ以外の登場人物目線の話もあり、彼らへの親近感が増した。もう一度「サクリファイス」を読み返したくなった。

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2014/10/11

前作には及ばないが、各登場人物のある一面を切り取ったエピソードが前作をさらに深めている。全体的にやり切れなかったり、切ない。

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2014/09/28

「サクリファイス」シリーズ第三弾。主人公のモノローグが好きだったんだけど、今回は他の登場人物に焦点をあてた短編集。人に歴史ありという感じで、それぞれの人を知ることで、シリーズ全体さらには自転車競技の深みを感じられる。 喜び楽しさよりも、苦しさ悲しさの話で、読後にどよんとしてしまう...

「サクリファイス」シリーズ第三弾。主人公のモノローグが好きだったんだけど、今回は他の登場人物に焦点をあてた短編集。人に歴史ありという感じで、それぞれの人を知ることで、シリーズ全体さらには自転車競技の深みを感じられる。 喜び楽しさよりも、苦しさ悲しさの話で、読後にどよんとしてしまう。

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2014/09/07

石尾のブレなさに時空を超えて、泣く。 読み直す度、いつの間にか「自分の仕事」について考えている。 あとがきも含めて作品のよう。

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2014/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『サクリファイス』『エデン』に続く第3弾。サクリファイスに登場する人たちそれぞれにスポットを当てた短編集。JSportsのブエルタ・ア・エスパーニャ中継で爆笑実況を繰り広げている栗村修さんが巻末解説を書いてるよ!元プロ選手をして「違和感を微塵も覚えない」「現役時代に読みたかった」と言わしめる本作も、泣き所満載でございました。 チカを通して描かれる異文化へのまなざしと、日本人であることについての描き方がとても好き。

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2014/08/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野球でいえばプレイボール直後の初球をチェンジアップで入るかのような、冒頭作の「老ネプトンの腹の中」でまずは、おおっ、と惹き付けられ、その後、伊庭のエピソードを1つ挟んだ後に、石尾と赤城にまつわるストーリーが少し長めに描かれ、最後は再び白石に戻り、落ち着いた雰囲気でまとめ上げる、という構成が上手い。 「エデン」を読了した時は、この独特な世界を舞台にする限りパターンは至極限られてくるのでは…、と要らぬ心配をしたが、このような外伝ものを活かせば、作品の可能性はより広がっていく、ということがよく分かった。 「サクリファイス」では深く書き込まれていなかった、石尾のパーソナリティーを読者が具体的にイメージできるようになったのが興味深い。 いずれにせよ、「サクリファイス」と「エデン」を先に読んでおくことは必須。 ただ、"ツール・ド・フランス"という大きな目標を諦めていなかった石尾が、その同じ年に「サクリファイス」で描かれていたような行動を取るだろうか…? と今も引っ掛かっている。 そしてもう一点、石尾より年長の設定の安西が、当初は「石尾」と呼び捨てにしていたのに、次の小話では「石尾さん」と言っていたのが気になった。

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2014/08/28

【本の内容】 団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。 その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは―(「プロトンの中の孤独」)。 エースの孤独、アシストの犠...

【本の内容】 団体戦略が勝敗を決する自転車ロードレースにおいて、協調性ゼロの天才ルーキー石尾。ベテラン赤城は彼の才能に嫉妬しながらも、一度は諦めたヨーロッパ進出の夢を彼に託した。 その時、石尾が漕ぎ出した前代未聞の戦略とは―(「プロトンの中の孤独」)。 エースの孤独、アシストの犠牲、ドーピングと故障への恐怖。 『サクリファイス』シリーズに秘められた感涙必至の全六編。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2014/08/26

短編集なので物足りなさも。今度は日本が主な舞台で、自転車ロードレースの悲哀を描いていく。風を切る爽快さと裏腹に、決してゴールを目指さないアシストと、絶対の王様として君臨するエース。特にほとんど脚光も浴びない日本だと、そこにまとわりつく哀切めいたものが深くなっていく。前作はドーピン...

短編集なので物足りなさも。今度は日本が主な舞台で、自転車ロードレースの悲哀を描いていく。風を切る爽快さと裏腹に、決してゴールを目指さないアシストと、絶対の王様として君臨するエース。特にほとんど脚光も浴びない日本だと、そこにまとわりつく哀切めいたものが深くなっていく。前作はドーピングだったけど、今回はエースとアシストが主題。でも、この世界で生き抜く選手たちの苦悩は変わらないテーマ。

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