暗号が通貨になる「ビットコイン」のからくり の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
通貨とは何か、ということで経済学者の吉本氏が2章を、ビットコインとは何か、ということで西田氏が2章を書いている。ビットコインの技術的な側面についてはこのうち一章のみで、しかも「ハッシュというのがあって、、、まぁ、詳しくは説明しませんが、、、」というような書きぶりでやや物足りないかも。マウントゴックスがハッカー(?)被害に遭った経緯についても触れられていない。 ビットコインはメンコのようなもので、その価値は仲間うちだけで通用するものだ、という説明は腑に落ちる。 ・ビットコインのシステムでは、取引の記録全てがネットワークを流れる。新しい取引が付け加えられると、nonceという数値を用いてハッシュが計算されるが、この際、ハッシュの頭から特定の桁までが全て0になるようなnonceを見つけることが「マイニング」で、25ビットコインが得られる。 これは取引のブロックが更新されるまでの10分の間に解かないといけないが、最高級のPCをもってしても計算しきれない量になっている。 マイニングがインセンティブとなり、取引を承認しようというPCが多く参加することとなる。取引を偽造しようとしても、そういうデータを使ってマイニングしようとする人が偽造グループ以外にいないので、更新が遅れ、承認されないデータになる。
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