沈黙の書 の商品レビュー
火の時代、絶望の時代が近づいている。戦がはじまる。天と地のあいだ、オーリエラント 激動の時代に生をうけた“風の息子”。平和を求めながらも、力を持つがゆえに否応なく時代の波に呑みこまれていく。若き魔道師の、戦いと成長の物語。“オーリエラントの魔道師”シリーズ。
Posted by
夜の写本師シリーズ改めオーリエラントの魔導師シリーズ第5弾!...かなり時を遡った時代のお話?ちょっと難解化してきたゾ。なのに最後の締めがチャンチャン的でうーん、ちょっと残念だったか。シリーズの中で世界観は確立してるので大風呂敷を広げなくても、世界の片隅の物語を丁寧に描いてもらえ...
夜の写本師シリーズ改めオーリエラントの魔導師シリーズ第5弾!...かなり時を遡った時代のお話?ちょっと難解化してきたゾ。なのに最後の締めがチャンチャン的でうーん、ちょっと残念だったか。シリーズの中で世界観は確立してるので大風呂敷を広げなくても、世界の片隅の物語を丁寧に描いてもらえたら楽しい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
風森村に生まれたヴェリルは風の息子と言われるように風を操ることができた。村の子供たちは他には雨の娘という天候を操るムベル、山をまたぐウサギという素早くうごくドゥーラ、などがいた。みんな不思議な力をもっていた。平和な村も外の世界の争いに巻き込まれ、不思議な力を持った村の子供たちは、エトルリウスという男が引き連れて訓練をすると言って連れて行った。王のための魔導師や兵士にするつもりのようだ。オーリエラントの激動の時代を描く。
Posted by
61:オーリエラントシリーズの最新作。年表としては、コンスル帝国が生まれる前(作中にちょっとコンスル帝国の前身だよ、みたいな仄めかしがありましたが)、自然の息吹をごく当たり前に人々が受け継いでいるという神話時代のお話。 濃厚で色鮮やかな自然、魔法、超自然描写に今回もうっとりめろめ...
61:オーリエラントシリーズの最新作。年表としては、コンスル帝国が生まれる前(作中にちょっとコンスル帝国の前身だよ、みたいな仄めかしがありましたが)、自然の息吹をごく当たり前に人々が受け継いでいるという神話時代のお話。 濃厚で色鮮やかな自然、魔法、超自然描写に今回もうっとりめろめろ。 このシリーズは、邪悪な存在を完全に排除してしまわないのが素敵。邪悪なものを含めてのゆたかさだと肯定する懐の広さに惹かれます。 「魔道士の月」「太陽の石」へとつながるのかなーと思わせる、「太古からの闇」だから、排除しようにもできないのかもしれませんね。 今作はより高らかに生命賛歌がうたわれていて、ちょっと涙ぐんだりもしてしまいました。
Posted by
並行する時間軸が、1点で交わり、そこから 物語が急展開という、夜の写本師にも 通じるパターン。 ゲド戦記に似た、その世界なりの リアリティがある世界観が魅力的。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
独特の世界観で、今回も魅了させられました。だんだんと登場人物が人間味あふれる魅力ある人物になってきている感じがして、初期の頃より今の方が好きかも。いろんな世代で、様々な場所で、かけがえの無いものを守ろうとする人たちの生き方が描かれていて良かった。
Posted by
面白かったー!竜に背負わされた星の欠片。白狐が放った金の星。オーリエラントがオーリエラントたる由縁。言葉の力。月の光と風の中に閉じ込められた太古の闇の澱が、いつかあの恐ろしい暗樹になるのだろうか…。乾石さんの様々な色を使った描写が好き。
Posted by
「風の息子」の冒険と成長の物語.龍や巨人の伝説が現実になり白狐と星の物語もそこに差し出される.オーリエラントの世界が広がるその初め,黒い影の種もしっかり登場して,その禍々しい存在を印象付ける。希望が星の断片のきらめきが,全てを超えて,世界中を覆いつくす最終場面は,感動的だった.
Posted by
風の息子を中心に、山をまたぐウサギ、雨の娘ら風森村の若者魔道師達の話し。なんかもう絶望的に暗いかと思いきや、思い間違いと絶望と幻がなにがなんやらやっぱりハッピーエンドなんだった。結構えぐい殺したり殺されたりの話しなのに血なまぐさを感じない、静かに優しい。
Posted by
乾石智子さん魔導師モノ、相変わらずの大上段からふりかぶってぶっとばした壮大な神話的叙事詩ぶり。面白いんだなあ、やっぱり。いつも最後のカタストロフと悪に食われた者が救済される独特のやりくちがたまらなくいい。希望に満ちた終わり方の読後感素晴らしい。
Posted by
- 1
- 2