沈黙の書 の商品レビュー
図書館で。 安定の面白さ。おとぎ話のような感じのお話でした。特に名前の付け方とかが。 希望の種を集めていた預言者のお話かと思ったら違ったんですね。海賊王のお話も気になるところです。
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オーリエラントシリーズ。 夜の写本師より時代をさかのぼるためだろうか、どこか言い伝えを聞かせてもらっているような語り口。 星を背骨で支える竜とか、 海へ還りたいと泣き続けている巨人とか。 やっぱりちょっと、ゲド戦記と雰囲気も似ているな、と思った。 希望が星となり世界へ散り散り...
オーリエラントシリーズ。 夜の写本師より時代をさかのぼるためだろうか、どこか言い伝えを聞かせてもらっているような語り口。 星を背骨で支える竜とか、 海へ還りたいと泣き続けている巨人とか。 やっぱりちょっと、ゲド戦記と雰囲気も似ているな、と思った。 希望が星となり世界へ散り散りに飛んでいくシーンはとてもきれいで目映い。 晴れた日の冬の夜空を見上げ、星のまたたきにであうたびに、わたしはそれを思い出す。 言葉の力。 絶望も欲望も、己の裡に消えてなくならないけれど、 それと同じように、 希望もまた、潰えることはないのだと。
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辛い事続きの話の展開で、何度か本を投げ出しそうになりながら、読了。 今までの話のもっと前の時代、魔道師の始まりの時代。 この時から放浪する定めらしい、絶望の種も同じようにあり、また出現するとわかりながらも 次善の策しかないのが、辛い。 でも、これが話の素、次の話をまたます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あいかわらず表紙が美麗。明日に飛ぶカラスの昔語りに登場の面々。風の息子、が山で竜に出会った時点で、あ、表紙の、と気づく。よくみると小鳥が涙を流している。かわいい。 今回は風。さすが乾石さん、風といっても千差万別、その色の多種多様さに目を見張る。ほんっとこの人の描く世界の彩は、私にとっていつも新しい。大っ好きだっ!! あと言葉。今回はこれでもかっというほどに、不思議な名前がどんどんでてきて、それがまた、その人の能力をも意味しているのだが、村の豊かな暮らしぶりともあいまって、「風森村」の風景はとても幸せな気持ちにさせてくれた。 まあ、冒頭に火の時代の予言あり、なため、この村もいつかは・・・、とゆー思いもありつつ読んだわけだが・・・。 そうそう、預言者。火の時代かあ。その火を、くい止めることは、できないのだなあ。そこはちょっと哀しい。 灰となったものの中から生まれくるものはあるとしても。 火の時代の止めとして襲ってきたのが、蛮族、とゆー流れになるほどなあっと。敵の敵は味方ってなもんで、 その後の大円団、とまではいかなくとも、それなりの安寧にほっとする。そして言葉、ですね。 蛮族を退かせたのも少年の発した言葉から、とゆーのが ひっじょうにうまいなっと。いやーあのへんからのラストへの流れは気持ちよかったーーー。 そしてなんといっても、弟が生きてたのがメッチャ嬉しかった~~~。いやー涙でそうになったぞ。 これはコンスル帝国建国前、のお話なわけだから、 あの閉じ込められた黒いやつがまたでてきて、魔導士の月、とかに話が続いていくってことなんだろうなあ。 うわあ、もう、この世界が繋がっていく感じがなんともいえないわあ。やっぱこれは全部そろえるべきか。 ああ、文庫にするか単行本にするか、それが問題。 やっぱ単行本のイラストで文庫化にしてほしかった~~~!!
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この本は「沈黙の書」だったのか!! と遅まきながら気づく。表紙の絵の隅にある4つの絵は何となく分かったが、中央のひっくり返る生き物は一体何なのか。頭をひねりながら、読み進めていくうちに、最後の方になってやっと理解。 この本をとめていたのは、この生き物だった!よくよく見れば、ちゃん...
この本は「沈黙の書」だったのか!! と遅まきながら気づく。表紙の絵の隅にある4つの絵は何となく分かったが、中央のひっくり返る生き物は一体何なのか。頭をひねりながら、読み進めていくうちに、最後の方になってやっと理解。 この本をとめていたのは、この生き物だった!よくよく見れば、ちゃんと留め金としてつながっている。そしてこれもオーリエラントのために一役かっているところがいい。 そしてやっぱり好きなのは、太古の闇!!絶対的な悪、悪の中の悪!!絶対滅びたりはしない闇だけど、希望もまた滅びることはない。そこもいい。
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この世界観のシリーズの中でも分かり易い方だと思います。武力で捻じ伏せるより“言葉”で解かり合う・絶望の果てに希望を見出す、というような事がテーマでしょうか。良かったと思います。ただ、このシリーズ絶賛が多いですが、作品と作品の時系列や言い回しがややこしかったり、悪(暗黒)対善で似た...
この世界観のシリーズの中でも分かり易い方だと思います。武力で捻じ伏せるより“言葉”で解かり合う・絶望の果てに希望を見出す、というような事がテーマでしょうか。良かったと思います。ただ、このシリーズ絶賛が多いですが、作品と作品の時系列や言い回しがややこしかったり、悪(暗黒)対善で似たような印象を受け、絶賛まで行かないのは私だけ?
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故郷の村から連れ去られ、戦場で闘うことを強いられた主人公<風の息子>が、平和と安寧を求めて色々な国を風のごとく旅をする物語。最後の、言葉の力を身体にひめた少年は、前の物語に出てきた彼ですよね…?このシリーズの物語同士はゆるくふんわり繋がっていて、とても魅力的です。
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