月は怒らない の商品レビュー
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あとがき読まなければよかった。 なかなか爽快な読了感と思っていたが、小さな頃石になりたかったと言う女性の話を聞いて、幼少時代を想像できなかったとは。 幻滅。 --- チンピラの梶原、大学生の弘樹、警察官の和田。何の接点もないように見える三人には共通点があった。それはある女の家に通っていること--。市役所の戸籍係で働く恭子は金にも物にも執着せず、相手に何も期待しない。そんな無機質で達観した女に、男たちはなぜ心惹かれるのか。女には、この世界の何が見えているのか。交差する思惑の中から浮かび上がるろくでなしたちの生きざまを描いた長編小説。
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併読中のヒートアイランドシリーズと少しかぶるイメージ。 もう少し人生観への示唆が含まれているかな。 いずれにせよ光が当たらない人生を生きる男の描き方が独特の世界観を構築しています。
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いつもと違う本屋さんの平台にあって なんとなく惹かれて手に取った本です 読み始めて、途中でやめることができなくなり どうして、そんな風に達観していられるのかと 不安になってしまったり 心の弱さで、言わなくてもいいことを言い それが大きな失敗に繋がっていく様子に 悲しく胸が痛みました ヒトは所詮、他人の人生は背負えないーー。 突然,この文章が飛び込んできたとき どっきりとして、胸をさされるような痛みに襲われました 恭子が、梶原が、和田が、幸せになりますように 自分なりに納得のできる人生を生きていて欲しいと そして、自分もまた・・・・と 切に切に思ってしまっています
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チンピラと大学生と警察官の3人と付き合う公務員の三谷恭子。三谷恭子は派手でもなく、自らオトコを誘うような女でもない。それなのになぜ、3人ものオトコと付き合うのか。 そう言えば、三谷恭子以外の女は出てこなかったな、この本。
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男のひとの考える潔さは 女の感じるそれとは全く違うんだな。 垣根さんの書かれる女のひとは どうも好きになれんのぉ。
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初めての垣根涼介作品。 読み返したいと思うまでの作品ではなかったが、私は結構嫌いじゃないな、と思った。 最初は全くそんなことは感じなかったが、物語が、だんだん終幕に向けて進んでいくあたりから、いきなり哲学っぽい話が出て来はじめるのが、なんか若干浮いてる感があった。 無理やりはめ...
初めての垣根涼介作品。 読み返したいと思うまでの作品ではなかったが、私は結構嫌いじゃないな、と思った。 最初は全くそんなことは感じなかったが、物語が、だんだん終幕に向けて進んでいくあたりから、いきなり哲学っぽい話が出て来はじめるのが、なんか若干浮いてる感があった。 無理やりはめた的な。 消化しきる前に、サクサク読み進めたので、はっきりわからないが、そのあたりの部分で、おや?と思う箇所があったからかもしれない。 タイトルいいね。 言葉がいいとか、擬人法がいいのではなく、 物語上で、意味がわかった時にそう思った。 ポイントである、恭子の過去に関するキーセンテンスをダイレクト。 意外と平均評価が低いんだなぁと驚き。 かなり甘く評価つければ、4つでもいいけど。
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こういう女性っている。女性には共感しにくいストーリーかな。もう少し激しい展開を望んでいた。 何か物足りない。
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ナイフの使い方は期待通り。 物語、というよりも哲学的な内容が濃い本だった。 あーあ、これは作者の哲学オナニーを見せつけられるんかな、とガッカリしていたが、 参考になる内容があったので、ここに書き記す。 性病を含め、病気のほぼ九割五分は、経口感染によるという。だから、人と接...
ナイフの使い方は期待通り。 物語、というよりも哲学的な内容が濃い本だった。 あーあ、これは作者の哲学オナニーを見せつけられるんかな、とガッカリしていたが、 参考になる内容があったので、ここに書き記す。 性病を含め、病気のほぼ九割五分は、経口感染によるという。だから、人と接触した直後に、うがいさえ徹底的にやっていれば、ほぼ世の中の病気は防ぐことができる。 ふむふむだぜ。
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市役所で働く女と数人の男達の話。 結局は恭子もずっと迷っていたってことなのか。 しかしこれほどの女になった過去って何だったんだろう。
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月ですね。月。 派手な美人ぢゃないんだけど、ミョーに魅力的でモテる女性。 うーん、なんかリアルだ。
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