すかたん の商品レビュー
文章がテンポ良くて、トントンと読めた。 食事のシーンがめっちゃ美味しそう。 悪態のセリフが可愛い。 スカッとする。 悪役があまりにも悪役でちょっと可哀想な気がした。
Posted by
初読みの作家さん。楽しく読むことができた。食べ物の話もあり、問屋の仕事内容あり、恋の話もあり等、満足できました。結婚後の、河内屋の話があればぜひ読みたいと思う。
Posted by
侍が戦をしなくなって久しい時代、商人は毎日が戦だった。生活を、そして命をかけて生きていく。今でもその活気ある風景にハッとさせられる時がある。この風景は命がけの美しさなんだなと妙に納得。いやはや大阪は力強い。
Posted by
篠山十兵衛景義と対面した時、清太郎を助けた知里の口上がカッコよかった。 後家であること、奉公先の若旦那には恋仲の芸妓がいること、そもそも若旦那がすかたんであること、、 そんな理由から知り合うに連れて湧き出る清太郎への恋心を畳んでくるんでしまい込もうとする。 夫婦を語るときにこん...
篠山十兵衛景義と対面した時、清太郎を助けた知里の口上がカッコよかった。 後家であること、奉公先の若旦那には恋仲の芸妓がいること、そもそも若旦那がすかたんであること、、 そんな理由から知り合うに連れて湧き出る清太郎への恋心を畳んでくるんでしまい込もうとする。 夫婦を語るときにこんな話を聞いたことがある。 長年連れ添うとその人を好きになった理由こそ、嫌いなところになる 向こう見ずで危なっかしい、でも周囲に好かれる清太郎。いつか知里はそんなところが嫌になるのかな、と思った。 河内屋のお家さん、志乃の言葉。 仕事いうもんは片付けるもんとちゃいます。どない小さなことでも、取り組んだ物事の質をちょっとでも上げてこそ仕事や。 女中の頃、多くの苦労をこなして女主人となった志乃が語る仕事論には百戦錬磨の凄みがあった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
評価は4. 内容(BOOKデーターベース) 江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は? 江戸を舞台とした恋愛話なので結果は読めちゃったが、破天荒な若旦那はなかなかのやり手だし、女主人は絵に描いたような厳しさの中にこれまた良くある優しさと苦しみを抱えて等々ドラマには向いていると改めて。キャストだな~~~。
Posted by
大阪商人に馴染みがないから序盤は読みにくかったけどどんどん引き込まれた 二人の距離がだんだん近づくのが楽しいようなもどかしいような ラストはいい〆方だった 志乃にはしてやられましたわー
Posted by
すかたんで最後には屁たれと言われるボンボンと侍の元奥様であった女中の恋物語であるけど、大坂の青物問屋や市場と農家の軋轢や問題も描いてて、読み応えありました。 OBOP3回目の作品をやっと読みおわったので、去年の受賞作を読まなきゃ。
Posted by
大坂の老舗の青物商 河内屋の上女中となった若後家 知里の繰り広げる物語。旨いもの好きな江戸っ子娘の主人公とくせのある大坂商人たちの起こす事件が楽しく、爽快な時代小説です。朝井まかてさんの作は初めて読みますが、他の作も安心して読めそうです。
Posted by
わややぁ、、、 こんな面白い小説書きはった朝井まかてさんに、ほんまに、関西人でも大阪のもんは、ぐいぐいと、引き込まれてしもたわ。 おせいじと、ちゃうでー。 ほんま関西の言葉で、書きはって、もうどっぷりつかってしもた。 我母の親戚筋にも、船場のいとはんがいたので、息子たちを、中ボ...
わややぁ、、、 こんな面白い小説書きはった朝井まかてさんに、ほんまに、関西人でも大阪のもんは、ぐいぐいと、引き込まれてしもたわ。 おせいじと、ちゃうでー。 ほんま関西の言葉で、書きはって、もうどっぷりつかってしもた。 我母の親戚筋にも、船場のいとはんがいたので、息子たちを、中ボン、等と、次男の事を言っていたのを思い出したわ。 どうでもええ話やねんけど、、、 ほんま、10章まである大阪弁、なんもない時、つこうてるときあるわ。 財布もたずに買い物当たりまえ、お松ドンとか、、、連れて歩いたはなしも聞いていたので、、、すんなり、この小説の中に入り込んでしもてる自分が居た。 お家はんとお家さんの違いも、よう、理解できたし、なんば村の作物なども、絡めて、青物問屋の苦労もなるほど、、、とようわかったし。 小説は、江戸っ子の知里(饅頭屋の娘だった)のが、江戸詰めの藩士と結婚したのだが、大阪城赴任で、大阪で暮らした。 しかし1年余りで、今の過労死(?)で、夫は亡くなり、後家の知里は、泥棒に入られたり、色んな災難に見舞われたが、天満の青物市場で、上女中になって、大阪の言葉やしきたりに右往左往しながら、お家さんのお志乃に仕込まれる。 そして、そこの自由奔放で、変わり者なのに、皆にすかれる若ボンの無謀なる計画に、無理やり、乗り出すことになる。 難波村の幻の蕪づくりも、ひょんなことから、知里が、作ってしまったり、おいしそうな料理の湯気の出そうな描写に、面白さ満載。 もし、ドラマになるのだったら、お家さんは、野際陽子さんだと、思ったのに、亡くなられて残念である。 長々書いてしもた、かんにんやで~。 あ~しんど。 ほんま歴史小説らしくなく、時代小説のおもろいとこ、一杯でいて、おもろいとこだらけの本でした。 では、皆さんおおきに!
Posted by
江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く...
江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?
Posted by