今こそ読みたい児童文学100 の商品レビュー
「はじめに」に書かれているとおり、 これは「物語の好きな大人のための」児童文学ガイドです。 目次をパラパラみてみると、 わたしよりちょっと上の世代、 60代とか、70代とかの方は、 「あ、これ知ってる!」「お、これも読んだ!」「わ、これ好きだった!」 ってな感じで、懐かしいタイ...
「はじめに」に書かれているとおり、 これは「物語の好きな大人のための」児童文学ガイドです。 目次をパラパラみてみると、 わたしよりちょっと上の世代、 60代とか、70代とかの方は、 「あ、これ知ってる!」「お、これも読んだ!」「わ、これ好きだった!」 ってな感じで、懐かしいタイトルが並んでいそう。 わたしは、半分くらいは(ジュブナイルかもしれないけど)読んでて、 あとの四分の一はタイトルだけ知ってる、 残りの四分の一は知らなかったって感じでした。 でもね、「名作」系は、かん子さんが書いてるとおり、 子どもって自分が「理解できたところ」だけ覚えているせいか、 ジュブナイルだったせいか、アニメの印象が強いのか、 「知ってる」というイメージとか、 印象深いシーンとかしか、覚えていない。 あれ? 最後はどうなったんだっけ? と思う作品が結構多い。 今読んだら、かん子さんの言うとおり 「え? こんな話だったの?」と驚くことになりそう。。 ちょっとコワイような、楽しみなような。(^-^;) 子どもの時には、読み飛ばしていた「大人の事情」がわかるこの歳になって読んだら、 全然別の物語が浮かび上がってくるんだろうな、と思います。 それと同時に、子どもの時に共感した感覚を思い出すことができるかな? 普段、大人の顔をして忘れているけれど、 わたしの心の奥に核のように残っている「内なる子ども」も、 懐かしい物語のそこここで、わたしを待っていてくれるかも。 家族がみーんなでかけてしまった静かな家で、 あるいは、 一人で入った美味しいコーヒー屋さんの隅で、 懐かしいあの本、知らなかったこの本を、ゆっくり読んでみたい、と思いました。 で、一つ老婆心ながら。 ここに挙げられた本は、 「物語の好きな『大人のための』児童文学」です。 『ここに書いてあるから、 わたしの好きなこの本はやっぱりいい本なんだわ。 だから、今の中学生や高校生にも読ませなくっちゃ!』 とは、ゆめゆめお思いになられませんよう。 今の中高生には、 「『中高生のための』物語」がありますので。
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子どもたちへ勧める本ではなかった…残念。 大人が児童文学を読むのによい本でした。「自分が読む」と思って読み進めると、いろいろメモをとったりしたくなります。 最近の児童書で「穴場」な本をさがしているのですが…やっぱり地道に1冊1冊読んでいくしかないようです(涙)。
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子どもへの読み聞かせ、読書紹介のつもりで読み始めたが、「大人が児童文学」を読むためのガイドであった。子どもの頃は気づかなかったこと、大人だからこそわかること、読めること。児童文学を読み解く視点が二重三重になっておもしろい。 赤木さんの選書の基準がおもしろく、これに従って100冊を...
子どもへの読み聞かせ、読書紹介のつもりで読み始めたが、「大人が児童文学」を読むためのガイドであった。子どもの頃は気づかなかったこと、大人だからこそわかること、読めること。児童文学を読み解く視点が二重三重になっておもしろい。 赤木さんの選書の基準がおもしろく、これに従って100冊を読破してみよう。
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ガイド本としてすごぶる魅力的。愛情と愛着を持ちながらも、人に勧める難しさ、限界も弁えていらっしゃる。ジャンル分けも「オーストラリア」なんていかしているし、子どものこと、大人のことを双方を理解しながら、文を書いていて、この人の勧めるものならば、まずは信じて読み切ってみようかな、と思...
ガイド本としてすごぶる魅力的。愛情と愛着を持ちながらも、人に勧める難しさ、限界も弁えていらっしゃる。ジャンル分けも「オーストラリア」なんていかしているし、子どものこと、大人のことを双方を理解しながら、文を書いていて、この人の勧めるものならば、まずは信じて読み切ってみようかな、と思えました。100のうち9冊しか読んでない(!)から、これからの人生が楽しみだ。
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大人だからこそ、改めて児童文学を読むべきなのかもしれないと思わされた一冊。文学というものに年齢なんて関係ないし、自分が読みたい!と思うものを読んで吸収するのが1番良いのだろう。この本で紹介をされている作品の全てが海外の作品。入手困難なものもあるが著者のアドバイスを参考にすれば、ど...
大人だからこそ、改めて児童文学を読むべきなのかもしれないと思わされた一冊。文学というものに年齢なんて関係ないし、自分が読みたい!と思うものを読んで吸収するのが1番良いのだろう。この本で紹介をされている作品の全てが海外の作品。入手困難なものもあるが著者のアドバイスを参考にすれば、どの作品も読む事は可能。しかし、作品のチョイスが素晴らしい。
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「今の大人で物語の好きなかたが読んだら面白い、といっていただけるだろう本を百冊」集めたという、まさにわたしのために編まれたようなブックガイド。 たしかに、おとなになって、あるいは子を持ってからあらためて読み返すと意外な内容だったり、子どものとき読んだのとは違う感動があるというのは...
「今の大人で物語の好きなかたが読んだら面白い、といっていただけるだろう本を百冊」集めたという、まさにわたしのために編まれたようなブックガイド。 たしかに、おとなになって、あるいは子を持ってからあらためて読み返すと意外な内容だったり、子どものとき読んだのとは違う感動があるというのはおおいに身に覚えがある。 古典的なものから21世紀にはいってからの作品まで、SFからノン・フィクションまで、一点の例外をのぞいて海外作家によるものばかり。 ざっとみたところ、既読2割。本の洪水の中で選ぼうとするとどうしてもロングセラーに偏りがちなのでありがたい。それと意外と「古典」「王道」で読んでいないものも多いので、あたらめて読みたくなった。 日本の作家編もそのうち出ないかしら。 それにしてもかん子さんは紹介上手だなぁ。 「子どもの本、というのはおおまかにいって、”幸福な子どもが幸福に暮らす本”か、”不幸な子どもが幸福になる本”のどちらか、つまりは、ほぼハッピーエンドなので、読み終わって幸福な気持ちになれる確率が高い」なんてあると、なるほどと納得してしまう。
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赤木氏による、話し言葉で様々な海外の児童文学について紹介する本。 本の選択は女性が主人公であるものが多く、どちらかといえば女性向けの印象。欧米における「教養」として知っておいた方が良いというポイントも指摘している。
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