カステラ の商品レビュー
読み初めはなんてアホらしい表現なんだ?と思いました。大人の知識と子供の想像力が混ざったような文章。 読み進めるとポップな表現の中にズシンとくるような物語。正直自分も深刻な出来事を自分でも頭の中でくだらない表現に置き換えて消化しようとすることがありますがそれと似てい流ような気がし...
読み初めはなんてアホらしい表現なんだ?と思いました。大人の知識と子供の想像力が混ざったような文章。 読み進めるとポップな表現の中にズシンとくるような物語。正直自分も深刻な出来事を自分でも頭の中でくだらない表現に置き換えて消化しようとすることがありますがそれと似てい流ような気がします。 特にたぬきの話が周りに起こっていた出来事とリンクしてモヤモヤしました。いきなり落とされたような気分でした。 この本で何か得られるものは無いですが、この本から現代の韓国を感じ取ることはできたと思います。
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韓国人の人気作家の短編が11.若い人の発想はややついていけない感じだが、韓国の放送や一般的なことが解説してあって、それなり楽しめた.ハングルが少し読めるので、復習しながらの読書だった.
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この作者は、『ピンポン』に続き2作目。短編集である。閉塞的な環境の下、救われない主人公たちが、不運な状況を嘆き苦しんでいる。どうにかして乗り越えようと、喘ぎ、抗っている。結末はどれもスッキリ終わるわけではない。これからも、理不尽な状況は続いていくのだろう。それも、生きていくという...
この作者は、『ピンポン』に続き2作目。短編集である。閉塞的な環境の下、救われない主人公たちが、不運な状況を嘆き苦しんでいる。どうにかして乗り越えようと、喘ぎ、抗っている。結末はどれもスッキリ終わるわけではない。これからも、理不尽な状況は続いていくのだろう。それも、生きていくということの辛さなのかと、主人公たちに共感する。
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冬 10代 女性 初めての韓国作家の本でしたが興味深かった。 詩的というか発想が思いつかない感じで正直読むのが大変でした。 逆に他の韓国作家の作品を読んでみたくなりました。 とりあえず話題になってた「82年生まれ、キム・ジヨン/チョ・ナムジュ」を読もう。
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不思議な結果になる、という短編集で、カステラからはじまり、キリンやマンボウや様々な動物になるという結論のものである。
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決して明るくない状況も軽快に語ることで、こんなにも救われる。どちらかというと「失敗」している人たちのほとんど大きな成功のない物語なんだけど、絶望し切らず生きる方へ踏み止まる。それぞれの章のタイトルも文章もユーモアあふれていて、ウィットにとんでいて、なんだ結構人生って面白いじゃんと...
決して明るくない状況も軽快に語ることで、こんなにも救われる。どちらかというと「失敗」している人たちのほとんど大きな成功のない物語なんだけど、絶望し切らず生きる方へ踏み止まる。それぞれの章のタイトルも文章もユーモアあふれていて、ウィットにとんでいて、なんだ結構人生って面白いじゃんと。各章のタイトル、フォントが平野甲賀さん!!よき。
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短編集。冒頭の「カステラ」「ありがとう、さすがタヌキだね」と最後の「朝の門」がよかった。軽妙な文体が、主人公の生きづらさを際立たせつつ癒やしていくような、そんな作品が並ぶ。訳者ヒョン・ジェフンの解説も簡潔だがおもしろかった。
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資本主義や自由競争で疲弊した人々を不条理でシュールな出来事や 動物が襲ったり癒したり救ったり叩きのめしたりする韓国作家の短編集。 かなり奇妙な世界観だけど、結構好き。 特に印象に残ったのは(どれもインパクトあるけど)、 冷蔵庫に大事なものと害悪なものを入れていった結果衝撃の結末...
資本主義や自由競争で疲弊した人々を不条理でシュールな出来事や 動物が襲ったり癒したり救ったり叩きのめしたりする韓国作家の短編集。 かなり奇妙な世界観だけど、結構好き。 特に印象に残ったのは(どれもインパクトあるけど)、 冷蔵庫に大事なものと害悪なものを入れていった結果衝撃の結末を迎える表題作、 競争社会に背を向けた人たちがタヌキになる「ありがとう、さすがタヌキだね」、 農業共同体を営む元学生運動の闘士を様々な悲劇やUFOが襲う「コリアン・スタンダーズ」、 ある日突然ハルク・ホーガンにヘッドロックで襲われた男が狂気に憑りつかれていくサイコホラー「ヘッドロック」等。
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満員電車に乗客を押し込む男が、毎朝父親を押し込む中で宇宙の静けさを体感する話「そうですか?キリンです」。 競争社会の中で疲れた人々が集まる遊園地のスワンボートの池を描いた「あーんしてみて、ペリカンさん」。 ある日唐突にハルク・ホーガンにヘッドロックされた男が、右脳と左脳に分裂して...
満員電車に乗客を押し込む男が、毎朝父親を押し込む中で宇宙の静けさを体感する話「そうですか?キリンです」。 競争社会の中で疲れた人々が集まる遊園地のスワンボートの池を描いた「あーんしてみて、ペリカンさん」。 ある日唐突にハルク・ホーガンにヘッドロックされた男が、右脳と左脳に分裂してしまう話「ヘッド・ロック」。 本書の奇矯で軽妙な世界には惹かれる。太陽系を離れて地球外生命体と遭遇するヤクルトおばさん等、全編を通して、意味不明で頓狂なギミックが、やりたい放題。 それらが小気味よく現代社会を揶揄する展開が、読んでいて笑いを誘われる。それでありながら、そのアプローチが過酷な状況との真剣勝負であることも、すんなりと諒解させられる部分もある。 本書のほかにも翻訳があるようなので、いつか読んでみたい。
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ストレートに面白かった。現代の狂った世の中へのささやかなシュプレヒコールという感じ。この空気感、なんかわかるわ…と思わせて疲れさせておいてからヒョイっと予想外な場所に落ちつかせる。言いたいことはドロドロしたことばかりなのに読んだ後は何故かスカッと爽やか。絶妙なバランスだと思う。
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