カステラ の商品レビュー
IUが読んでいるという事で、気になって読んでみました。 私はあまり合わなかったかな、、。 でも、時々、私も同じこと感じてた!それを本という形で読者に訴えるなんて、面白い!と感じることもありました。 この世界はあまりにもしょうもないという言葉にクスッと笑えました。
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ある程度文学に触れた事のある人間なら、本書に村上春樹的世界観の影響などを感じ取れる(はず)。 人間の世界を高みから見ているが、決して上から目線にならず、面白おかしくカリカチュアしたような世界観が独特。面白い。
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韓国の社会情勢を動物や食べ物を使って表現している 社会で苦しむ人たちに苦しみだけでなく、優しい希望もみせてくれるお話が多かった
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最初の3話とラストの1話を読んだ。 最後の「朝の門」がとても好きだった。絶望を生きる人たちが、細い隙間から漏れ出た光を見つけるようなものがたり。
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世界観が独特で、この本は理解するんじゃなくて感じるままに読む本だと思い読み進めたけど、何度も寝落ちして読むのに時間がかかったな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「カステラ」★★★★ 「ありがとう、さすがタヌキだね」★★★ 「そうですか?キリンです」★★★★ 「どうしよう、マンボウじゃん」★★★ 「あーんしてみて、ペリカンさん」★★★★★ 「ヤクルトおばさん」★★★★ 「コリアン・スタンダーズ」★★★ 「ダイオウイカの逆襲」★★★ 「ヘッドロック」★★★ 「甲乙考試院滞在記」★★★★ 「朝の門」★★★
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資本主義のロジックの中で、躓きながら傷つきながらどうにかやっていくしかない人を、柔らかく包み込むテンポ・言葉遣い。不思議な文体にのまれて、世界の、宇宙の大きさを知らされる。生きていくしかないよね、もう少しだけ。
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なんだかすごい本を読んでしまった。 どんな本かと簡単に言うならば、サリンジャーにラファティを足したような、アメリカ的トール・テイルの韓国版といった趣。 あるいは私が知らないだけで、韓国にもそういう伝統的な語りがあるのかもしれない。 で、日本人である私から見て面白いのはまさに「...
なんだかすごい本を読んでしまった。 どんな本かと簡単に言うならば、サリンジャーにラファティを足したような、アメリカ的トール・テイルの韓国版といった趣。 あるいは私が知らないだけで、韓国にもそういう伝統的な語りがあるのかもしれない。 で、日本人である私から見て面白いのはまさに「韓国版」という点で、先に引き合いに出した2人はどちらかといえば牧歌的な旧制アメリカを舞台としていたけれど、対して現代韓国というのは言うなればハッカー抜きのチバシティだ。 それはジャパンアズナンバーワンの幻想の頃に書かれたSFの中のニッポンであり、横溢するハイテクとカタカナのザイバツによって寡占された世界。これが少しだけマイルドになって現代韓国で現前していると私は思う。 つまり、スティーブン・キングは(確か)スタンドバイミーで「ハンバーガー屋で、鉄板の上のハンバーグをひっくり返し続ける人生」への嘆きを表明したが、これは古き良き時代の悩みであり、現代たるチバシティではハンバーガー屋はザイバツのフランチャイズにされるか潰れるかしていて暢気にハンバーグをひっくり返す仕事はもうどこを探しても残っていない。 そんな古いSF的な舞台で描かれる、オールドファッションなブンガク的事物。この取り合わせはなかなか面白いと思う。 やはり珍しいものを読むのも悪くないという一冊でした。
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第1回(2015年)日本翻訳大賞受賞作。もう1作はチェコの作家のようです。2014年出版の本書の訳者あとがきに韓国の大衆文化を韓流ブームと言い表し人気があった時期でも韓国文学にまで関心が及ばないことを残念に思っていたようです。また、最近の韓国文学は民族的・地域的自意識がほとんど見...
第1回(2015年)日本翻訳大賞受賞作。もう1作はチェコの作家のようです。2014年出版の本書の訳者あとがきに韓国の大衆文化を韓流ブームと言い表し人気があった時期でも韓国文学にまで関心が及ばないことを残念に思っていたようです。また、最近の韓国文学は民族的・地域的自意識がほとんど見られなくなり、日本の読者にも共感できるものになっていることが指摘されていました。冷蔵庫の音、学生時代の先輩、アルバイト、アパート、満員電車、新入社員、上司…ひととおりみている場面だけに共感はしますが、その先の展開にワンダーの要素が強いです。
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韓国文学の短編集。 どうしようもなくままならない、どこか気だるくて、けっして良くはない日常からも、ほんのりとした希望を漂わせるような話が多い。 するすると、ものすごくありえない描写が、しかもなんの変哲もない風を装って、次から次へとはらはらと舞い込んでくる。ので、勢いに付いていく...
韓国文学の短編集。 どうしようもなくままならない、どこか気だるくて、けっして良くはない日常からも、ほんのりとした希望を漂わせるような話が多い。 するすると、ものすごくありえない描写が、しかもなんの変哲もない風を装って、次から次へとはらはらと舞い込んでくる。ので、勢いに付いていくのが難しくて、読んでいて割と辛かった。このスタイルに乗っかるには、私にはぬるいアルコールが必要だったんじゃないだろうか。ついつい素面で読み切ったけれど。 幻想文学と読んでもいいくらい奇想天外な話が続いていたけれど、最後に収録されている作品は地に足がついていて読みやすく、とても刺さった。
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