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ベルリッツの世界言葉百科 の商品レビュー

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2013/01/21
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 「ドイツ語がアメリカの公用語になりそうだった」という一節を読んで驚いた。あの男性名詞、女性名詞だけでなく、中性名詞、モクモク流に言うと「オネエ系名詞」まであるドイツ語だけに、どうなのかと思ったからだ。  著者によると、独立戦争の時にフィラデルフィアで大陸会議が開かれた。そこで、国語に、ドイツ語、ヘブライ語、フランス語が候補に上ったそうだ。その中でドイツ語が最有力だった。その理由として、ドイツ語を使う住民が多く、ニューヨークなどにいるオランダ人に近い言語などが挙げられている。ところが、投票で英語が1票差で選ばれたとある。 何が一体そうさせたのか気になるところだ。  この本の著者は、ベルリッツと付くだけにあの語学学校のベルリッツに関係がある。創設者のマクシミリアン・ベルリッツの孫で、世界有数の言語学者で、言語に関する著作が100冊以上とある。残念ながら1976年にお亡くなりになっている。  間違いが定着してしまうことはよくある。その一例として挙げるのが、南アメリカのラマだ。¿Cómo se llama?「あれは何と言うのか」とインディアンに尋ねた。それに対して、インディアンたちは、スペイン人の言っていることを理解しているのかどうか分からないがllamaを繰り返したところから、この名前になった。ラマ自身がどう思っているか聞いてみたい。  語彙数について一つ気になったのがある。それは、「ニューヨーク・タイムズは2万5000語」だ。分厚いおまけ(1週間の出来事を振り返るWeek In Review、Travelなど)たくさんついているので有名な日曜版を読もうと思ったら必要な語彙数と著者は述べている。  そういえばどこかの雑誌か本で、中高6年間英語の教科書を読んでも、ニューヨーク・タイムズの日曜版には及ばない量だと書いているのを思い出した。  この本は語学好きにはたまらないトリビア満載だ。  

Posted byブクログ