思い出のマーニー 特装版 の商品レビュー
現実と異世界の狭間を感じさせる「しめっ地やしき」までの道のりが、潮の満ち引きにしたがって変化していく様が印象深い。 マーニーとの出会いを通して主人公を取り巻く世界が温かいものであると気づいていく様子に安心するような感覚だった。
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10年ほど前に、ジブリ作品としてアニメ映画化されたお話しであるが、私は先月のNHK「100分de名著」で、内容を初めて知った。 恐らく、テレビの予備知識がなければ、前半で本を閉じていたと思う。文体が私に合わず、児童文学であるのに、内容を理解するのが大変だったからだ。 しかし...
10年ほど前に、ジブリ作品としてアニメ映画化されたお話しであるが、私は先月のNHK「100分de名著」で、内容を初めて知った。 恐らく、テレビの予備知識がなければ、前半で本を閉じていたと思う。文体が私に合わず、児童文学であるのに、内容を理解するのが大変だったからだ。 しかし最後に収められている、河合隼雄さんの解説を読み、人間が成長していくうえで乗り越えていく過程を描写していることがわかると、途端に心動かされる話となった。
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イラストがあるのが読む情景を助けている。100分で名著で若者向けの本で取り上げられる予定の本である。もう図書館では書庫に入るようになってしまっている。イギリスの少女でひとくせもふたくせもある子供で、2人目の育ての親として海辺の農家に来た話である。
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映画よりも詳しくて、より世界に入り込めた。挿絵もすてきです。あなたがすきよ、という言葉のなかで、こんなに青みがかったすてきなやさしさを持つものはないと思う。
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きっかけは図書館で児童文学の棚を見た時。装丁が美しくつい手に取った。その後どうしてもこの本が忘れられなくて購入した。もうこのハードカバーの物は販売されていないらしいので、中古ではあるが手に入って良かった。 児童文学とはいえ、とても読み応えのある文章量だった。元々はイギリスの作...
きっかけは図書館で児童文学の棚を見た時。装丁が美しくつい手に取った。その後どうしてもこの本が忘れられなくて購入した。もうこのハードカバーの物は販売されていないらしいので、中古ではあるが手に入って良かった。 児童文学とはいえ、とても読み応えのある文章量だった。元々はイギリスの作品であるため、独特なセリフの言い回しが多々あり、普段日本文学としか接してない私にとってはちょっとクセのある文章だったのだが、それが良いアクセントとなり外国文学独特の世界観に浸ることが出来た。 素敵な数々のセリフが散りばめられている。その一つ一つをノートに書き留めておきたいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
何年も前に購入して読んでなかった本。 引っ張り出して久々に読書。 カバーが本当に素敵。 映画は観てないのだけど、何となくマーニーは金髪ボブでフリフリのブラウスに青いズボンの少年って記憶があったんだけど、本を読むと女の子で… あれ?って映画を検索してみても女の子… 私は何を記憶違いしたんだろう(笑) 肝心の本はやっぱり初めは翻訳特有だったり、平仮名が多いので読みにくさはあったけど慣れた。 古く感じる言葉遣いや表現も時代にあってて逆に良い。 中盤からは割と面白く感じたけど、私にはあんまり刺さらなかった…。
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しめっち屋敷で暮らすことになったアンナ。そこで出会った謎の女の子マーニー。彼女に会ったことでアンナはどんどん人間として成長していく。しかしサイロに行った日をきっかけにマーニーの姿が見えなくなってしまい… 読んでいる読者までどこか成長させてくれる物語 (読プロ現役学生:すみれ)
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子ども向けの本でありながら、子供の心の成長をテーマにした深みのある作品。読み込むほど、テーマの深さと難しさを感じる。
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アンナの気持ち、周りの人々の感じていることや態度などの描写がとても自然で、子供の頃だけでなく大人と言われる歳になってからも日常で感じたことのある「言葉にすることが難しいような複雑な心境」が流れるように書かれている。イギリスの児童文学と聞いていたけど、大人でも(むしろ大人になってか...
アンナの気持ち、周りの人々の感じていることや態度などの描写がとても自然で、子供の頃だけでなく大人と言われる歳になってからも日常で感じたことのある「言葉にすることが難しいような複雑な心境」が流れるように書かれている。イギリスの児童文学と聞いていたけど、大人でも(むしろ大人になってからの方が)アンナを取り巻く状況、マーニーの状況、ミセス・プレストンの気持ちなどを自分に置き換えて、想像して読む楽しみがあるように感じた。この話の舞台になったノーフォークのバーナム・オーバリーに一度行ってみたい。ジブリの映画も見てみようと思う。
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善意の中で自由が羽ばたく。そういう感じの作品だった。システムとは縁のない自由なところから大切なこと見つめる。想像、妄想、形而上の話が余計なものとして削られる世の中で、今一度大切なものを大切なものとして見るということの大切さを改めて。「思い出のマーニー」なるほどジブリがアニメ化する...
善意の中で自由が羽ばたく。そういう感じの作品だった。システムとは縁のない自由なところから大切なこと見つめる。想像、妄想、形而上の話が余計なものとして削られる世の中で、今一度大切なものを大切なものとして見るということの大切さを改めて。「思い出のマーニー」なるほどジブリがアニメ化するだけあって素晴らしい作品だった。是非たくさんの人に原作小説を読んでもらいたい。
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