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ミステリマガジン700 国内篇 の商品レビュー

3.2

9件のお客様レビュー

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2024/02/16

時代を感じる描写から読み慣れたものまで、ミステリー小説の歴史年表のようなアンソロジー 「ミステリマガジン700」は、2014年に通算700号となった同マガジンの記念として『国内編』『海外編』が発刊された(巻末の「編集ノート」より)。 最も面白いのは最後の「証人席」で、これは小...

時代を感じる描写から読み慣れたものまで、ミステリー小説の歴史年表のようなアンソロジー 「ミステリマガジン700」は、2014年に通算700号となった同マガジンの記念として『国内編』『海外編』が発刊された(巻末の「編集ノート」より)。 最も面白いのは最後の「証人席」で、これは小説ではなく当時の雑誌に掲載された山田風太郎や松本清張らの豪華な『雑文』。 連なるとなかなかの迫力でした。

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2022/08/06

「ミステリマガジン」創刊700号を記念して編まれたミステリアンソロジー。読んだことのある作品は半分弱かな。「ミステリ」という観念も広く、必ずお気に入りが見つかりそうな一冊です。 再読作品に関しては、もともと好きな作品が多いです。眉村卓「ピーや」、皆川博子「城館」、山口雅也「『私が...

「ミステリマガジン」創刊700号を記念して編まれたミステリアンソロジー。読んだことのある作品は半分弱かな。「ミステリ」という観念も広く、必ずお気に入りが見つかりそうな一冊です。 再読作品に関しては、もともと好きな作品が多いです。眉村卓「ピーや」、皆川博子「城館」、山口雅也「『私が犯人だ』」、若竹七海「船上にて」、三津田信三「怪奇写真作家」あたり、何度読んでもやはり好きだなあ、と。都筑道夫「温泉宿」も実はあの作品の原型なんですよね。 未読だった作品では、結城充考「交差」が好きです。ほんの短い間を描いた群像劇。それぞれの秘めた思いと、何かが起こりそうな緊迫した雰囲気。そしてこの結末。どれをとっても素敵な一作でした。

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2018/05/27

海外編に比べるとそれに比べると国内編は、う〜ん。なんだろう全体的な深みのなさは。自分が海外物贔屓なだけなんだろうか? SF者は新たな世界を探してミステリの世界を彷徨う・・・

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2016/09/26

(収録作品)寒中水泳(結城昌治)/ピーや(眉村卓)/幻の女(田中小実昌)/離れて遠き(福島正実)/ドノヴァン、早く帰ってきて(片岡義男)/温泉宿(都筑道夫)/暗いクラブで逢おう(小泉喜美子)/死体にだって見おぼえがあるぞ(田村隆一)/クイーンの色紙(鮎川哲也)/閉じ箱(竹本健治)...

(収録作品)寒中水泳(結城昌治)/ピーや(眉村卓)/幻の女(田中小実昌)/離れて遠き(福島正実)/ドノヴァン、早く帰ってきて(片岡義男)/温泉宿(都筑道夫)/暗いクラブで逢おう(小泉喜美子)/死体にだって見おぼえがあるぞ(田村隆一)/クイーンの色紙(鮎川哲也)/閉じ箱(竹本健治)/聖い夜の中で(仁木悦子)/少年の見た男(原〓)/『私が犯人だ』(山口雅也)/城館(皆川博子)/鳩(日影丈吉)/川越にやってください(米澤穂信)/怪奇写真作家(三津田信三)/交差(結城充考)/機龍警察 輪廻(月村了衛)/証人席(山田風太郎・渡辺啓助・日影丈吉・福永武彦・松本清張)

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2015/03/29

「寒中水泳」結城昌治 文章が好き ◎「ピーや」眉村卓 ダントツにこれが一番好き 「幻の女」田中小実昌 「離れて遠き」福島正実 「ドノヴァン、早く帰ってきて」片岡義男 「温泉宿」都筑道夫  「暗いクラブで会おう」小泉喜美子 「死体にだって見おぼえがあるぞ」田村隆一 「クイーンの色紙...

「寒中水泳」結城昌治 文章が好き ◎「ピーや」眉村卓 ダントツにこれが一番好き 「幻の女」田中小実昌 「離れて遠き」福島正実 「ドノヴァン、早く帰ってきて」片岡義男 「温泉宿」都筑道夫  「暗いクラブで会おう」小泉喜美子 「死体にだって見おぼえがあるぞ」田村隆一 「クイーンの色紙」鮎川哲也 「閉じ箱」竹本健治 「聖い夜の中で」仁木悦子 最後がいい 「少年の見た男」原寮 これも好き 「『私が犯人だ』」山口雅也 「城舘」皆川博子 「鳩」日影丈吉 なんかちょっと面白い 「船上にて」若竹七海 雰囲気が好き 「川越にやってください」米澤穂信 人を食ってて良い 「怪奇写真作家」三津田信三 ホラー わざとらしい文章が良いかな 「交差」結城充孝  「機龍警察 輪廻」月村了衛 「証人席」(コラム)山田風太郎・渡辺啓助・日影丈吉・福永武彦・松本清張

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2014/11/05

「ミステリマガジン」創刊700号を記念し、掲載作品のなかから国内作家の手になる20編を収録したアンソロジー。編者は、日下三蔵氏。 海外編同様、短編作品のため巧緻なトリックが仕掛けられたようなミステリは少なく、ホラー、ファンタジー、不条理もののようなテイストを味わう作品が並ぶ。個...

「ミステリマガジン」創刊700号を記念し、掲載作品のなかから国内作家の手になる20編を収録したアンソロジー。編者は、日下三蔵氏。 海外編同様、短編作品のため巧緻なトリックが仕掛けられたようなミステリは少なく、ホラー、ファンタジー、不条理もののようなテイストを味わう作品が並ぶ。個人的には、小泉喜美子「暗いクラブで逢おう」が読みたくて手にしたのだが、ミステリ風味の読み物をいろいろと試すことのできる便利な一冊といった印象なので軽い気持ちでどうぞ。

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2014/07/22

なにはさておき、原尞「少年の見た男」を読むために購入。ええ、もちろんこの短篇が収録された「天使たちの探偵」は持ってますよ。文庫も。でも、載ってるんだから買わねばならないのだ。 ついでに言うと、原作品はコンプリートしている。ま、単行本と文庫あわせても、たった十三だものね。「愚か者...

なにはさておき、原尞「少年の見た男」を読むために購入。ええ、もちろんこの短篇が収録された「天使たちの探偵」は持ってますよ。文庫も。でも、載ってるんだから買わねばならないのだ。 ついでに言うと、原作品はコンプリートしている。ま、単行本と文庫あわせても、たった十三だものね。「愚か者死すべし」が出てからもう十年。沈黙が続いているけれど、そのうちきっと読めると信じている。沢崎はちっとも変わってないに違いない。 原尞の文章が大好きだ。一番好きと言ってもいいかもしれない。ハードボイルドってさほど好みではないのに、この人の書くものだけは全く別なのだ。原尞が決定的な影響を受けたとしてリスペクトするチャンドラーも、もう一つその良さがわからない。なーんて言うと、ハードボイルドファンからは石を投げられるだろうなあ。投げられついでに言うが、斎藤美奈子さんが「ハードボイルドは男のハーレクインだ」と書いていたのを読んだときは、なるほど!と膝を十回くらい叩いてしまった。 原作品は、まったく無駄のない締まった文体と、ミステリとしての面白さが魅力だと思う。もちろん、探偵沢崎の造型が決定的であることは言うまでもない。日本でハードボイルドを成立させるなら、こういう形しかないでしょう。 本書はさすが700号記念だけあって、半世紀以上前から最近まで長期にわたり、バラエティ豊かな作品が選び出されていて、読みごたえがある。そんなに好きな方ではないホラーも、こういうアンソロジーでは楽しんで読めた。たった一つ、最後の「機龍警察」だけは、どうにも苦手。

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2014/07/11

ミステリマガジン700号記念のアンソロジー、国内作家編。海外篇は、書籍未収録作品を収録していたが、国内篇は、作品の質で選んだとのことで、既読作が多いのも当然かな。本格から、ハードボイルド、リドルストーリー、奇妙な味とバラエティに富んだラインナップ。年代順に収録されているのも、時代...

ミステリマガジン700号記念のアンソロジー、国内作家編。海外篇は、書籍未収録作品を収録していたが、国内篇は、作品の質で選んだとのことで、既読作が多いのも当然かな。本格から、ハードボイルド、リドルストーリー、奇妙な味とバラエティに富んだラインナップ。年代順に収録されているのも、時代背景の移り変わりを感じることができ、嬉しい。

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2014/04/29

ミステリマガジン創刊700号記念アンソロジー。『海外篇』と同時刊行。 記念と銘打っているだけあって執筆陣は豪華で収録作の水準も高い。 結城昌治、片岡義男、鮎川哲也、仁木悦子の作品が印象に残った。 『機龍警察』、読んでみようかなぁ。

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