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転迷 の商品レビュー

4.1

129件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    71

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2021/12/07

隠蔽捜査シリーズ第四弾です。相変わらず竜崎の考えが冴えまくります。いつもあっという間に読んでしまう。オススメです!

Posted byブクログ

2021/08/29

シリーズ第4弾。 時を戻そう。 第一弾/隠蔽捜査:家庭の不祥事 第二弾/果断:妻倒れる 第三弾/疑心:若い部下への恋心 (3.5弾/初陣は伊丹が主役のスピンオフ) 警察官僚の竜崎伸也はいつも苦境に陥る。 絶体絶命どうしようもない。 周囲からはそう見える。 竜崎は涼しい顔で切り...

シリーズ第4弾。 時を戻そう。 第一弾/隠蔽捜査:家庭の不祥事 第二弾/果断:妻倒れる 第三弾/疑心:若い部下への恋心 (3.5弾/初陣は伊丹が主役のスピンオフ) 警察官僚の竜崎伸也はいつも苦境に陥る。 絶体絶命どうしようもない。 周囲からはそう見える。 竜崎は涼しい顔で切り抜ける。 原理原則に徹し、建前を押し通す。 実は本人の心も決して穏やかではない。 物語の神が竜崎が穏やかであることを許さない。 直接的には著者が、間接的に読者が。 次から次へ試練を与える。 竜崎の弱点はないか。 竜崎の困るシチュエーションはないか。 考えを巡らせる。 今回の試練はマルチタスクだ。 ひき逃げ事件、殺人事件、麻薬取引、家庭問題。 4つが同時に襲い掛かる。 さてどう捌く、竜崎よ!? 結論から言うと、難なく捌きます。 だってとんでもない試練を乗り越えてきたんだよ。 それぞれの試練に比べたら、 今回のひとつひとつの課題はそれほど難しくない。 やっかいなのは、それが一辺に来たということだ。 どう解決するか。 ひとつずつやっつけるだけだ。 時には2枚抜きもしながら。 痛快!

Posted byブクログ

2021/06/16

一国一城の主じゃない!って言ってたのに!! これにつきます 周りを変えて自分も変わっていく いいシリーズものってこれだな〜

Posted byブクログ

2021/05/05

殺人、ひき逃げ、薬物と全然別の事案が一つになっていきます。 その捜査指揮を竜崎が受け持つことになる。 いつもながらの変人ぶりと真っ直ぐな姿勢にあっという間に引き込まれて読み切りました。 第5段も楽しみです。

Posted byブクログ

2021/05/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今野敏「隠蔽捜査」シリーズ長編第4作目(2011年9月単行本、2014年5月文庫本)、短編集も含めて5作目だ。今までのシリーズ最高傑作だと思う。 今まで通り主人公は元警察庁長官官房の総務課課長、大森署に署長として左遷された竜崎伸也47歳、東大卒のキャリアで階級は警視長である。家族は主婦の妻冴子、大学を卒業して広告代理店に勤める娘美紀、東大を目指す予備校生の息子邦彦の4人家族。 そしてもう一人の脇役主人公が警視庁刑事部長の伊丹俊太郎47歳。竜崎の幼馴染、小学生の同級生で私大卒ながら入庁キャリア同期生で同じ警視長である。 物語は同時期に発生した4つの事件、全く関係ない事件が繋がっているのを突き止めた時、事件の全貌が明らかになる。竜崎が組織を超越した人間関係を駆使して大胆に、痛快に全ての事件を解決した時、竜崎の存在感が遺憾なく発揮され、竜崎に反感を抱いていた人間が皆んな竜崎の軍門に下るのである。実に痛快な物語なのだ。 第1の事件は、大井署管内で起こった殺人事件。被害者は外務省中南米局南米課勤務の41歳の職員若尾光弘。 第2の事件は、大森署管内で起こったひき逃げ事件。被害者は62歳の無職、元外務省キャリアOB八田道夫。 第3の事件は、大森署管内で起こった麻薬売人逮捕事件。この売人は厚生省の麻薬取締部(通称マトリ)がターゲット組織壊滅の為に泳がせていた売人だった為、マトリの矢崎滋の猛烈な抗議を受ける事件になる。 第4の事件は、大森署管内で起こった連続放火事件。これだけは3件の事件とは関係ない事件だが、大森署管内の事件の為、捜査は並行して行われ、結果的に捜査員が捜査の中でひき逃げ事件の目撃情報を得て、一挙に核心へと進むことになるのである。 殺人事件は大井署に伊丹刑事部長を本部長とした捜査本部が出来、ひき逃げ事件は大森署に警視庁の柿本交通部長を本部長とした捜査本部が出来、竜崎は副本部長だが実務の指揮は本庁の土門交通捜査課長が執っていた。そして竜崎は大森署で麻薬売人逮捕事件でのマトリの矢崎との交渉をしながら、連続放火事件を指揮していた。 大井の殺人事件では外国人の被疑者が捜査線上に出てはいたが、外務省のガードが固く被害者の職務詳細の情報が取れずに捜査は進展しない。そして捜査協力をするはずの公安部とは情報共有すら出来ずにいた。 一方ひき逃げ事件でも明らかに故意に轢いた殺人事件として捜査されて来たが、目撃情報が取れずにこちらの捜査も行き詰まっていた。 そんな中、竜崎は知り合いの外務省キャリアから殺人被害者の外務省職員の職務がコロンビアの麻薬組織と関係していたこと、ひき逃げ事件の被害者の外務省OBは在ブラジル大使館からコロンビアによく出張していたことを聞き出すことに成功する。 そして高圧的なマトリとの交渉では、原理原則で論破する竜崎にマトリは屈し、情報交換の捜査協力の方針で今後は対処することになる。そして麻薬取引のバックの組織が暴力団「隆東会」だと言う情報を得るのである。 大森署で連続放火事件を追っていた戸高刑事は自分の情報屋からひき逃げ事件の犯人は「隆東会」の幹部天木兼一だという情報を得て、竜崎に報告。 竜崎はコロンビアの麻薬組織が日本での販路として「隆東会」と組むことを推測、殺された外務省の若尾はコロンビアで組織を内偵していた潜入捜査官だと言うことがバレて殺害され、若尾とコロンビアで親交があった八田をコロンビア組織が口封じの為「隆東会」に殺させたということを突き止める。 そして在コロンビア大使館には警察庁から一等書記官として赴任していた折口秀彦40歳が現在警察庁警備局警備企画課の理事官となっていることを突き止める。彼が潜入捜査の指揮を執っていたのである。 捜査が刑事部、交通部、公安部、外務省、厚生省、そして警察庁警備局警備企画課まで関係する組織が広がり、横の繋がりが無ければ絶対に全容はわからないはずだった。竜崎がその縦割り組織を壊して捜査しなければ解明しなかった。 伊丹と柿本はその広範囲な組織からの圧力から逃げて、両捜査本部の指揮を竜崎に投げてしまう。そして期待通り竜崎は解決する。 竜崎は両本部の連絡係に因縁の野間崎管理官を指名し、 野間崎は竜崎の仕事振りを間近に見て彼もまた竜崎の軍門に下ることになる。 何しろ次から次へと竜崎に反感を持っていた人物が竜崎の軍門に下っていく様が痛快な物語なのだ。

Posted byブクログ

2021/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この隠蔽捜査シリーズは面白い。一警察署長に左遷されながら、警察官僚時の信念のまま事件を解決する姿はスカッとする。 今回は殺人事件と轢き逃げ殺人事件がコロンビア麻薬カルテル絡みで繋がっていく。厚労省麻薬取締官や警察内部の公安部、外務省調査部等との絡みが面白い。

Posted byブクログ

2021/03/14

原理原則を重んじ、東大以外は大学じゃないと言い切る竜崎のシリーズその4。 竜崎が署長を勤める大森署周辺で、多くの事案が発生する。 1つは悪質な轢逃げ。もう一つは隣の大井署管轄で起こった元外務省役人の殺人。 厚労省・麻薬取締捜査官からのクレーム。管轄内での連続放火。 更に娘・美紀...

原理原則を重んじ、東大以外は大学じゃないと言い切る竜崎のシリーズその4。 竜崎が署長を勤める大森署周辺で、多くの事案が発生する。 1つは悪質な轢逃げ。もう一つは隣の大井署管轄で起こった元外務省役人の殺人。 厚労省・麻薬取締捜査官からのクレーム。管轄内での連続放火。 更に娘・美紀の恋人がカザフスタンでの飛行機事故に遭遇した可能性があるとの話まで。 その上いつもの「判押し」は大量にある。本庁の刑事部長・伊丹も相変わらず相談してくる。 多くの悩ましい出来事に対し、優先順位と原理原則に従った判断を下しながら、 全てを解決しようと動くが。。。 普通の人から見れば融通の利かない、人間性に乏しいと思われる竜崎だが、 相手が面倒なプライドを持つ厚労省の役人だったり、一癖も二癖もあって手を焼きそうな外務省の役人だったりすると 非常に頼もしいというか、相手を丸め込んでくれる素晴らしい人物に見えてくる。 役人にとっては「プライド>原理原則」である為、痛快なのだ。 という事で、判を押しながらも轢逃げと殺人、麻取り、放火辺りは見事に切り抜けてくれるし、 「きっと大丈夫だろう」と思いながら読んでいた。 一方で相変わらず家では人間味の薄い、屁理屈な父親であり 奥さんの操縦法が素晴らしかったりする。 まあ、この辺がこのシリーズの楽しみどころであろう。 それにしても、竜崎はシリーズを追うごとにどんどん丸くなっている気がする。 今までは自分の考えを顧みたりしなかったのに、 本書の中では改めて考え直したりしている。 最初は非常に竜崎が嫌いだったのだが、シリーズを読み進めていくにつれだんだん嫌いではなくなってきたのは きっと竜崎自身が少しずつ変化してきたからであろう。

Posted byブクログ

2021/02/28

今回も痛快で単純に面白い。 厚労省麻薬取締官、外務省国際情報官との対応はさすが竜崎さん。娘の結婚問題や息子の大学受験は次の巻でも続くのだろう。少し気になる。所々に出てくる署長決裁の押印シーンは作者のこだわりなんだな。

Posted byブクログ

2021/01/29

今回もやってくれました、竜崎さん。最初は敵視し、腹の探り合いをしていた相手も、話をしていく中で、感化され初心に戻っていく。最終の目的は何なのか。忖度せず合理的に解決に導いていく様は、読んでいて気持ちいい。涙目。竜崎の成長もシリーズものならでは。理想だよね。

Posted byブクログ

2021/01/10

今回は竜崎署長に沢山の事案が、一気に押し寄せるが、整々と判断し処理する内容。相変わらずぶれない対応にシビレます!

Posted byブクログ