カウンセラーは何を見ているか の商品レビュー
前半はカウンセラーの専門用語が多くて読み進めるのが大変だった。勉強になる考え方がたくさんあり、メモした。共感なんてしないほうがいい、感情労働とは思っていない、など、意外な考えを知った。カウンセリングはカウンセラーの姿勢と覚悟で成り立つものだと分かり、知識を身につけるだけでなく実践...
前半はカウンセラーの専門用語が多くて読み進めるのが大変だった。勉強になる考え方がたくさんあり、メモした。共感なんてしないほうがいい、感情労働とは思っていない、など、意外な考えを知った。カウンセリングはカウンセラーの姿勢と覚悟で成り立つものだと分かり、知識を身につけるだけでなく実践の中で学んでいきたいと思った。 後半は、カウンセラーがみた世間の姿がありありと描かれていて、面白い。人の声や姿や行動を少し感じただけで、その人の人生まで想像する著者。細やかな観察眼は職業病か。私にも欲しい能力。
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信田さよ子さんの著書はわかりやすくて好きです。 10年も前にこんな本が出ていたなんて知らなかった! クライエントが感情的にになっている時は高台にのぼって感情の渦に巻き込まれないようにする、というところは、私も仕事上意識しているところだったので、正しかったのかな、と思えた。私がもし...
信田さよ子さんの著書はわかりやすくて好きです。 10年も前にこんな本が出ていたなんて知らなかった! クライエントが感情的にになっている時は高台にのぼって感情の渦に巻き込まれないようにする、というところは、私も仕事上意識しているところだったので、正しかったのかな、と思えた。私がもしクライエントだったとしても、一緒に泣いてほしいわけではないと思う。 「共感しない」とか、きれいな言葉でまとめることには舌打ちしたくなる(とは書いてなかったかもしれないけど)というところは笑ってしまった。河合隼雄の本を読んだ後だったので、なかなか刺激的でおもしろかった。私は心理職ではないが、対人援助職として、どちらの言ってることも吸収しつつ仕事していきたいと思った。 第2部の入院中のエピソードは、実体験を通して感じたことが振り返られていたり、ご家族のお話があったりして、より信田さんのいう人を知ることができた気がして、楽しく読ませてもらった。
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p.73 息遣いや、空気の流れ、言葉の間合い、語る速度といったものまで、すべてを瞬時の判断で選び、決定しなければならない。 p.97 引き受けるという姿勢は、クライエントの背負ってきた重荷が少し軽くなることを意味する。「ああ、このカウンセラーは私の苦しみを引き受けてもいいと思い定めている」と思ってもらえるかどうかが、カウンセラーとしての最初の関門である。 第1部は面白かったですけど、第2部はそんなにでした。
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クライアントとの関係性や,共感や介入についての考え方,そして「覚悟」について,相談業務に通じるところもあるが,やはり別の職能なのだなとも思う。 医療(医師)に対する批判的な見方は,福祉職からも弁護士に向けられる可能性がある視線のように感じた。 心の悩みではなく問題解決というのは,...
クライアントとの関係性や,共感や介入についての考え方,そして「覚悟」について,相談業務に通じるところもあるが,やはり別の職能なのだなとも思う。 医療(医師)に対する批判的な見方は,福祉職からも弁護士に向けられる可能性がある視線のように感じた。 心の悩みではなく問題解決というのは,どうしても問題解決が主眼の我々にとっては逆のベクトルが必要であるという反射鏡的な意味を持つように思われる。 読み物としてはやや散漫で,構成がカチッとしていないので,個人的には読みにくさを感じたが,それは趣味の問題か。
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想像していたカウンセラーとは違う像であったが、私はこの方がしっくりくる。一人のカウンセラーとしての苦労もありつつ、事業主としての苦労と経験も豊富。
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カウンセラーの著者が診察中、その前後、若手のころ、自身の入院中などに、何に注目してどんな思考をしているのかが書かれた本。 なるほどと思うこともあった(後で書こう)が、知りたかったことは今一つ掴み切れなかった。 カウンセラーの聴く姿勢は、話す側としてはいまひとつ話しやすくなく、い...
カウンセラーの著者が診察中、その前後、若手のころ、自身の入院中などに、何に注目してどんな思考をしているのかが書かれた本。 なるほどと思うこともあった(後で書こう)が、知りたかったことは今一つ掴み切れなかった。 カウンセラーの聴く姿勢は、話す側としてはいまひとつ話しやすくなく、いまひとつ心を開けない。カウンセラーがアドバイスをしたり共感をする立場でないことは知っていても冷たく感じてしまうカウンセラーの姿勢を、受け入れて気にせず話せるようになるために、カウンセラー側の気持ちが知りたかった。 この本で著者が患者をしっかり受け止めようとしていることは伝わった。いいカウンセラーさんなのだろうなとも思った。けれど一般的なカウンセラーに感じる「それにしたってもちょっと話しやすい振る舞いをしてくれても......」と思う気持ちはなくならなかったなぁ。 ハチの巣構造の話の章にヒントがありそうだから、そのあたりをもう一度読み返そう。 イラストはない方がよかったなぁ。 普段手に取らない層を惹きつけるための表紙としてはアリだと思ったけど、挿絵までマンガっぽく現実感のない美人が頻繁に出てきて思考が邪魔されて困った。 途中、自身の文章に対して「さぁ、どうだ。おもしろいだろう」と言われているような表現がちらほらあり少し鼻についたけれど、そのくらい言語化能力に自信を持っているからできるケアなのだろうということも伝わった。
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臨床心理士の仕事について、なかなか深いところまで丁寧に親しみやすく書かれていた。 筆者がカウンセラーとしてキャリアをどう積んできたか。仕事をするときに何を考えているのか。具体的なエピソードを交えつつ書かれてあって、プロのカウンセリングはやはり技術なのだなぁと感銘することしきり...
臨床心理士の仕事について、なかなか深いところまで丁寧に親しみやすく書かれていた。 筆者がカウンセラーとしてキャリアをどう積んできたか。仕事をするときに何を考えているのか。具体的なエピソードを交えつつ書かれてあって、プロのカウンセリングはやはり技術なのだなぁと感銘することしきり。 今回は再読だったんだけど、燃え尽きないコツについての話がようやく理解できた気がする。最初読んだときは全然ピンとこなくて悔しかったけど、それだけ私も成長しているのかなぁとか思った。 あと、人の話を聞くときに必要以上に感情的にならないほうが良いとか、通り一遍の対応は職業人としてよろしくないとか、わたしのキャリアにも参考になりそうな話がたくさんあって勉強になりました。たくさんの人の話を聞いてその人の人生に関わっていく仕事だからね。ちょっとずつでも話を聞くのがうまくなれたらいいな。
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非常におもしろかった カウンセラーとして「覚悟」を持ってクライエントに対していることが伝わる だからこそ「共感なんてしない」と言い切れるのだ 本当に相手の気持ちに共感していたら疲れ果ててしまうしプロとはいえない 「共感」「クライエントとの協業」「解決主体としてのクライエント」 といった言葉に欺瞞を感じてしまうと書かれていたところにも深く同意する 著者自身も 「最初みたときは息をのんだ・・・でも二秒後にはおなかを抱えて笑っていた」 美しすぎてちょっとエロいカウンセラーの表紙絵もいろんな意味で目をひく 常識の再定義 自分の内部ばかりを見つめ「自己肯定感」 といった言葉にしばられたクライエントは多いものだ まず常識という枠組みをいろんな方向から考え直してはどうかということ (「全てを疑う、真剣勝負で」にも書かれてある) 恩師の言葉 共感なんてできませんよ。人の気持ちなんかわかりません。 自分がいくつありますか。多ければ多いほど豊かなんですよ。
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著者は、虐待、DVなど家族関係のカウンセラーとして名高く、メディアへの出演も多い。開業に至るまでの道筋や、著者の飾らない人柄がよく分かる一冊。
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飛んでる表紙とは裏腹に中身はしっかり堅い感じ。タイトルから方法論かと思って読み始めたけど、著書の職業に対する心構えがメイン。
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