ア・ロング・ウェイ・ダウン の商品レビュー
すごくおもしろかったし、よかった。 人生に失望して自殺したがってる四人の話だけど、ユーモアたっぷりで暗いところがまったくなく、安心して楽しく読める。それでいて、突然すべてがうまくいく、なんて結末でもなく、苦い人生は苦いまま、うまくいってない状況が劇的に変わるわけじゃないけど、それ...
すごくおもしろかったし、よかった。 人生に失望して自殺したがってる四人の話だけど、ユーモアたっぷりで暗いところがまったくなく、安心して楽しく読める。それでいて、突然すべてがうまくいく、なんて結末でもなく、苦い人生は苦いまま、うまくいってない状況が劇的に変わるわけじゃないけど、それでも希望がわいてくるような話で。 みんな、変わらなきゃいけないって思っていてでも変われなくてどうしていいかわからなくて悪循環、みたいなところがとても共感できて。 文章はユーモアがあって、でも饒舌すぎる感じが苦手な人はいるかもしれない。なんかちょっとしたところで、個人的に、名言!とか思うところがいろいろあって、たくさんページを折ってしまった。 映画や音楽や本がたくさん出てくるところもよかったな。 ニック・ホーンビィ、「ハイ・フィデリテイ」はじめ、大好きだったけど2000年以降読んでなかったらしい。他のも読まなきゃ。 こういう、翻訳物で、ミステリではなく、純文学でもない、読んで楽しくほっとできるような小説を、わたしは読みたい……。
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出たー! ひさしぶりのホーンビィ。なんとか変わりたいが変われないひとを描いてきた彼が選んだ設定は、たまたま同じ時に男女4人が同じビルから飛び降りようとした、というもの。テーマは重いが読み口はライト。現実を見た話の寄せ方、匙加減。原作自体は2005年の発表、今年映画化されたので日本...
出たー! ひさしぶりのホーンビィ。なんとか変わりたいが変われないひとを描いてきた彼が選んだ設定は、たまたま同じ時に男女4人が同じビルから飛び降りようとした、というもの。テーマは重いが読み口はライト。現実を見た話の寄せ方、匙加減。原作自体は2005年の発表、今年映画化されたので日本での公開を待つ。
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ダメ人間を書かせたらホーンビィほど素晴らしい作家はいないよね。今回の4人組も、それぞれにダメダメで、自分でも気づいちゃったから大晦日の晩に、人気自殺スポットに集まっちゃうというね。 それにしても何年越しになったのかな。自分でPBを一月くらいかけて読んだのが、日本語だと一日で読め...
ダメ人間を書かせたらホーンビィほど素晴らしい作家はいないよね。今回の4人組も、それぞれにダメダメで、自分でも気づいちゃったから大晦日の晩に、人気自殺スポットに集まっちゃうというね。 それにしても何年越しになったのかな。自分でPBを一月くらいかけて読んだのが、日本語だと一日で読めちゃう。本当訳してくれてありがとう。だいたいちゃんと読めてたけど、日本語になってることで、彼らのダメっぷりがよりストレートに伝わってくるから、電車の中でニヤニヤしちゃうし、マジファックデスヨ。 映画もなんとか日本公開してほしいし。ジュリエット・ネイキッドも是非訳して頂きたいものです。
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