天狗風 新装版 の商品レビュー
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面白かった。これでシリーズ完結は寂しい。お初と右京之助が結婚した後でもその2人の様子編読みたかった。物語としても、一つの事件から複数の事件へと繫がっていって、すごく読み応えがあった。見た目の美しさかわ全てではないっていうのは、若い時ほど理解し難い。見た目の美しさ以外のその人自身の魅力が分かる人というのも若い時にはあまり周りにいないように感じる。特に男性で内面を重んじて、内面の素敵な部分に目を向ける人は少ないように感じる。周りがそうだと、本人もどうしても影響される。それをどう自分は自分、自分の魅力に気づいてくれる人と関係を結んでいくことに繋げて行くことが大切なんだろうなあとは思いつつ難しいものだ。
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「震える岩」の続編、霊験お初捕物控のシリーズ。 一膳飯屋の姉妹屋の看板娘、お初。不思議なものを見ることができる彼女の周りで、またもや事件が起こる。 婚礼を控えたおあきという娘が神隠しに遭い、父親は同心に責められ自殺。だが、真実は観音様の姿をした妖のせいだった。 化け物の正体は、顔の美醜に囚われた娘の悲しい怨念で、他にも神隠しにまつわる同心・倉田主水の悲しい過去や、阿片を密売する商家などいろいろあったが、ひとまずめでたしめでたしとなる。 この「いろいろあったが、まずはめでたしめでたし」を見るのが、たぶんわたしは好きなんだろうなあと思う。お初が生きる江戸の町で、「まずはめでたしめでたし」に戻った日常に満足する瞬間がとても温かい読後感を醸し出している。 続編は書かれていないみたいだけど、残念。
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面白かった。久しぶりの宮部さんの作品にワクワク。 ただ、詰め込みすぎ・・・もうちょっと話を絞ってほしかったかな。 猫好きにはたまりません^^
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1作目「震える岩」より俄然面白かった!と思う第2作。でもこれ、続きでてないのかー。読みたい!続き読みたいです!!!! 不思議なものが視えるお初と、算術な好きな右京之介のコンビで、神隠しの謎に挑む。 人間の怖さと、人外の怖さとが混ざり合い、しっかりミステリーをしてくれるのがよかった。しかもアクションもあり、猫と会話できちゃったり、まさに盛りだくさん。お初の気の強さと、取り巻く家族たち、古沢父も、六蔵兄ちゃんに和尚さま、全員キャラがよすぎる。 ストレートに口説いてくれる右京之介さん最高によかったな……はやくくっついてくれないか。お願いだから続きを読ませてくれないか。。。
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2024年46冊目 宮部みゆきさん/天狗風 ※霊験お初捕物控シリーズ 『震える岩』の続編。器量良しの娘が2人、相次いで神隠しの如く姿を消してしまう。しかも姿を消す直前には不気味な突風が…。 お初と右京之介が謎を解いていく中で見えてきたのは、人間の妬み嫉みの怖さ。 続編出ないかなぁ...
2024年46冊目 宮部みゆきさん/天狗風 ※霊験お初捕物控シリーズ 『震える岩』の続編。器量良しの娘が2人、相次いで神隠しの如く姿を消してしまう。しかも姿を消す直前には不気味な突風が…。 お初と右京之介が謎を解いていく中で見えてきたのは、人間の妬み嫉みの怖さ。 続編出ないかなぁ。 #読了
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宮部ワールド全開 「見た目の美しさだけで支えられるほど 人生は軽いもんじゃないのよ!」 人間のもつ 感情が 人を狂わせる
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お初捕物控2作目。失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した事件の発端は、女性が持つ「迷い」嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。これらはすべて表裏一体で、だからこそ扱いが難しい。人の悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も赤裸々にして、最後には全部吸い取ってくれるような、スッキリするお話だった。猫の鉄...
お初捕物控2作目。失踪する理由もない二人が忽然と姿を消した事件の発端は、女性が持つ「迷い」嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。これらはすべて表裏一体で、だからこそ扱いが難しい。人の悲しみも苦しみも、恨みも嫉妬も赤裸々にして、最後には全部吸い取ってくれるような、スッキリするお話だった。猫の鉄くんが可愛くて良かった。お初さんシリーズも続編待ってます!
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最後はどうなるかわかってはいても、面白いし先が気になる。特に猫たち時に「鉄」がいい。とてもいい味を出して物語のアクセントになっている。最後の対決は…ややあっけなかったような。娘たちが天から降ってくるくだりも。
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人間の妄念というか、情念というか、本当に恐ろしい。今回は女性の美しさへの拘り、嫉妬、思い通りにならないことへの怒り等々わかる部分が多く、考えさせられる作品でした。でも、右京ノ介さんが少し頼もしくなったようで嬉しかったし、猫の鉄ちゃんとお初ちゃんのやり取りも楽しくて、続きが読みたくなりました。お初ちゃんと右京ノ介のさんの恋の行方も気になるし。宮部先生、是非お願いします。
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読み終わって本棚にしまおうとして気づきました。 何年も前にこの作品、読んでるじゃん!!(新装版じゃない方) 本棚にしまう時まで全く気付きませんでした。 ショックです・・・。私ボケちゃった?!(汗) と、私の事はさておき・・・ということは、前回読んだ時も、あまり印象に残らなかったっ...
読み終わって本棚にしまおうとして気づきました。 何年も前にこの作品、読んでるじゃん!!(新装版じゃない方) 本棚にしまう時まで全く気付きませんでした。 ショックです・・・。私ボケちゃった?!(汗) と、私の事はさておき・・・ということは、前回読んだ時も、あまり印象に残らなかったってことか~。 今回もまあ面白かったけどその程度でした(←生意気!) 宮部作品の時代ものは、説明や前置きが少々くどい気がして現代の作品の方が私は好きです。 とはいっても、これからも新刊が出るたびに読み続けると思いますが(笑) (2023/10/8、他の読書管理サイトからお引越し。レビューは読了日に記載。)
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