天狗風 新装版 の商品レビュー
江戸時代の超能力者である、お初と右京之介の物語の第2段(たぶん)。 猫の鉄が可愛い一作。いや、可愛い。
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超能力ものは好きではないつもりなのに やっぱり読んでしまいました。 このシリーズはこれ以降出ていないようですが、 何故続きが出ないのかと思う面白さです。 それと同時に書き切ってしまった感も濃厚に感じられたので もう続刊はないのかもしれない…と思いつつ 希望は捨てずにいようと思います。 今回はホラーの質がより高まっていて かなり怖いと思うのですが 可愛らしいキャラの和む仕草や 面白おかしい変身のシーン等が程よく緊張をほぐしてくれるのが良かったです。 お初さんが天狗に簡単に首を切られて終わりそうなシーンが沢山あったと思うのですが 何故やれるときに殺っておかないのか そこで殺せない理由はなんだったのかというのはとても気になります。 続刊があるならお初さん自身の力の事も知りたいですね。 終盤の吉沢様の男っぷりも最高でしたし(もはや2人の後の関係は確定したようなものですし) 神仏?が登場するような敵との戦いになってしまった事でどうしても「これでお終い」という感じがorz 今回も魅力的なキャラ盛りだくさんで是非その後の物語を覗いてみたいのでどうか続刊が出ますように…
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ファンタジー ふつうに読めるし、面白いけど。 ファンタジー 最後の大トリのページ数が少なくて 本当に終わるのか心配になった ちょっとバランスが悪い
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面白かったです。現実の事件、もののけの事件、親子関係が最終的に全部解決してよかったです。一番よかったのは、鉄と初のやり取りです。鉄が可愛かったです。 気になるのは、初と右京乃介がどうなってしまうのか?です。
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”霊験お初捕物控”第二弾。 第一弾で気になっていた古沢様親子のその後にもほっこりしたし、お初を助ける猫の鉄との掛け合いもなんとも楽しい。 天狗は誰の心のなかにも取り憑くけど、その人の心の持ちよう次第。
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宮部みゆきらしい少女のまっすぐな思いと、それを捻じ曲げようとする邪念や苦しみ。悲しみ。それをないまぜにして素晴らしい世界を作り上げる。 時代小説の中に超能力をうまく、そしてあたかも本当のように見せる描き方は、リアルな小説を飛び越えて心に迫る小説。
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結婚を控えた娘が突然姿を消した。 「神隠し」と思われた直後、父親が殺人の疑いで捕らえられる。 自白直後、父親は自ら命を絶つが、お初の身に不可解な出来事が降りかかり、新たにまた娘が「神隠し」に遭う。 ”嫉妬と憧れ。美しさと醜さ。すべて表裏一体だ。” 帯の文章が全てだろう。 幸不幸は見た目の美醜で決まるものではない。 けれども蝶よ花よと育てられ、自分の美しさに絶対の自信があった娘が幸せになれなかったとき、彼女がすがれるものは自分の美しさだけだった。 これはとても哀しい話だ。 幸せになれなかったから哀しいのではない。 彼女の世界には、彼女しかいなかったことが哀しいのだ。 「あんたは間違っていた。あんたの不幸な人生は、あんたが自分で招いたことよ。どれほど顔かたちが美しかろうと、それだけじゃ人間は生きていけない。見た目の美しさだけで支えられるほど、人生は軽いもんじゃないのよ!」 「美しさは、それを見る者の心のなかだけにあるのよ!」 お初は両親こそいないけれども、兄夫婦や周囲の人たちに愛され、支えられ、信頼されて生きてきたことをお初自身がわかっている。 身を挺してお初を守った鉄。 真実を見せてくれた右京之介の眼鏡。 そういうものをついに持つことができなかった天狗の人生が、とても哀れで哀しいのだ。
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鉄がうちの飼い猫とだぶって楽しく読めた。 きっと死んじゃうんだろうなって思いながら読んでいたから ラスト戻ってきてくれて良かった! もう20年も次作が出ていないからこれでこのシリーズはおしまいなのかな。残念!
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霊験お初シリーズ、ファンも多そうなのに、続きが出てないのが残念。 三島屋おちかに押されている? おきゃんなお初と元祖草食系の右京之介とのやり取りが好きなんだけどなぁ。
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このシリーズ、2冊しか出てないんだよなぁ… 初ものがたりも途中で終わっちゃってるし… 宮部みゆきの時代ものの中で私が好きなやつにかぎってそんな状態(u_u)なんか出版事情があるんだろうけど残念。
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