増補 エロマンガ・スタディーズ の商品レビュー
こないだ秋葉原いって、表通りに面したごく普通の明るい本屋でマンガをみていて、すこし歩いたらほー。というくらい趣がかわったことがあり、いやまあ、ありていにいうとエロマンガばっかのコーナーにはいりこんだんですな。 海外でそんなコアかつ危険でない体験をすることはないので比較はできない...
こないだ秋葉原いって、表通りに面したごく普通の明るい本屋でマンガをみていて、すこし歩いたらほー。というくらい趣がかわったことがあり、いやまあ、ありていにいうとエロマンガばっかのコーナーにはいりこんだんですな。 海外でそんなコアかつ危険でない体験をすることはないので比較はできないけど、日本っておよそ、マンガはエロであってもものすごく好みが細分化されているのだな、と思ったわけです。ロリコン、巨乳、劇画ちっく、ホモ、レズ、SM、老人、肥満、プラスグロなどなど。 正直グロが入るとあるていどホラー要素、猟奇要素が入ってくるので自分のエリアとも重なり、あまり好みではないけど耐性はある。なんか立派な方も研究をしていらっしゃる。研究書といえどもなんとなく、「職業、いやいや研究に貴賤なしでしょうねえねえ」みたいにこの本を手にしてみたりなんかして。 で、結果からすると、さらなる趣味(エロ)の細分化に驚きもしたし、ロリコンブームの衰退やら宮崎事件でエロ?ロリ?が弾圧された話、手塚作品とエロなど、楽しく読めました。巨乳の表現など、ビジュアルの変化への言及も面白かった。 ごっそりホモレズの部分やら同人誌系が抜けて、といったらいいすぎだけれど、そこは増補版でもカバー出来なかったのかなあ、初版は2006年だからまた状況も違ったのかな? とか、まったく時代考証もせずにこじつけの独りよがりで納得。 ただ、エロマンガの系譜に手塚作品まで含めつつ、松本零士作品がスルーされていたのは意外。クイーンエメラルダスといい、鉄郎とメーテルのキスシーンの衝撃への言及が、まるでなしとはこれいかに?
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