僕の光輝く世界 の商品レビュー
アントン症候群という失明しているのに本人には脳が作り出した映像が見えているという男の子の物語。 ともすれば悲壮感に苛まれてしまいがちな内容も障害を能力ととらえて 前向きにユーモアたっぷりで描いているのはさすが。 ミステリー作家の立場からの 謎解きと読者の謎解き両方を味わったりさ...
アントン症候群という失明しているのに本人には脳が作り出した映像が見えているという男の子の物語。 ともすれば悲壮感に苛まれてしまいがちな内容も障害を能力ととらえて 前向きにユーモアたっぷりで描いているのはさすが。 ミステリー作家の立場からの 謎解きと読者の謎解き両方を味わったりさらにそれがトリックだったりと ホントに盛り沢山な内容。 ミステリーがミステリーを生むというか 些細なことも全ての伏線に繋がっていて じっくりと読まなくては勿体ないと思うほど。 最終章はこれでもかといった具合に 様々な仕掛けで楽しませてもらった。 読後の達成感が半端なく良かった。
Posted by
読後感がさわやかな青春探偵小説。もちろん大人も楽しめます。始終ピュアな少年目線なのですが、成長とともに人間のイヤな面とかも感じるようになり、でも彼なりにうまく折り合いをつけて行くところが微笑ましい。彼が大人になったときにどんな風に事件を解決するのか楽しみです。彼の見える風景が奇天...
読後感がさわやかな青春探偵小説。もちろん大人も楽しめます。始終ピュアな少年目線なのですが、成長とともに人間のイヤな面とかも感じるようになり、でも彼なりにうまく折り合いをつけて行くところが微笑ましい。彼が大人になったときにどんな風に事件を解決するのか楽しみです。彼の見える風景が奇天烈になっているのか、もっとリアルになっているのか読んでみたいです。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読書記録です。まだの人は読まないでね。 アニメーションで観るべき内容を、文章で読むのは疲れる… 現実味のない内容のなかで「2枚の板と2本のロープをこどもたちに渡して、床に触れずに向こうへ渡れ」という実験の話のくだりだけ、妙に納得しました。 与えられた条件を全部使わなきゃいけないと思い込まず、最小限で乗り切る方法を考え付く力、発想力の貧しさを指摘するところはすかっとしました。
Posted by
失明しているのにあたかも見えてるかのような錯覚に陥る症状「アントン症候群」の患者・高根沢光輝が不可思議な謎を解いていく青春ミステリー。三つの短編と一つの中編が収録されています。 「アントン症候群」という目の付け所と、「主人公が見ている世界は虚構が混じっている」という特性を巧く活か...
失明しているのにあたかも見えてるかのような錯覚に陥る症状「アントン症候群」の患者・高根沢光輝が不可思議な謎を解いていく青春ミステリー。三つの短編と一つの中編が収録されています。 「アントン症候群」という目の付け所と、「主人公が見ている世界は虚構が混じっている」という特性を巧く活かしているところが良かったです。ちょっとしたミステリー談義や、作家の現実と苦悩のような小ネタも楽しめました。 ベストは【世界は夏の朝に終わる】。喋り方、化粧や体臭などで分かりそうな気もしますが、主人公が残酷な一言を浴びせられてからの反転は素直に驚きました。 中編の【幽霊はわらべ歌をささやく】は作中作の暗号の出来は良かったものの、犯人が犯した致命的なミスには拍子抜けしてしまいました。
Posted by
脳が処理する視覚。「見える」ということ。堂々と叙述トリックを出来る設定。これで終わりだとスッキリしない。まだ続くのかな?7.25
Posted by
光輝く世界、という題名に反して、現実世界の美しくない部分も描き出しているところが印象的で、魅力的な一冊だと思う。
Posted by
誰かに突き落とされて川に転落した高根沢光輝だが、失明したがアントン症候群で視覚がある由.光輝は姉の美夜と住んでおり、彼女の助けでほぼまともな生活ができている.光輝は小学生の時いじめられていた神無月秀人の妹 夕と出会う.第4話「幽霊はわらべ歌をささやく」が秀逸だ.推理小説作家の鰍沢...
誰かに突き落とされて川に転落した高根沢光輝だが、失明したがアントン症候群で視覚がある由.光輝は姉の美夜と住んでおり、彼女の助けでほぼまともな生活ができている.光輝は小学生の時いじめられていた神無月秀人の妹 夕と出会う.第4話「幽霊はわらべ歌をささやく」が秀逸だ.推理小説作家の鰍沢将が執筆中の「七池蔵島殺人事件」のトリックを光輝が解明するが、その過程で起きた本当の殺人事件も解決する.面白かった.
Posted by
アントン症候群ありきの小説だが、脳の仕組みや人間の認識能力についてのウンチクも楽しい。 ネタがどうしても限られるので次回作は難しいかもしれないが、是非とも健常者が思い付かないような文字通り盲点をついた話を楽しみにしたい。 本当にある症状なのかはしらないが、あるとすれば相当取材...
アントン症候群ありきの小説だが、脳の仕組みや人間の認識能力についてのウンチクも楽しい。 ネタがどうしても限られるので次回作は難しいかもしれないが、是非とも健常者が思い付かないような文字通り盲点をついた話を楽しみにしたい。 本当にある症状なのかはしらないが、あるとすれば相当取材したのだろうなというリアルな説明に、主人公が見舞われる数々の不幸が報われて尚且つ成長させもする清々しさが感じられる。 よく考えたら序盤に出てくる謎のお姉さんなど伏線をわざと回収してないところもあるので次回もあるな、という気がする。 夕ちゃんのダークエンジェルっぷりにもっとツンデレ要素を加えてくれたらいい。ラノベになっちゃうけど。
Posted by
山本弘さんの著。 視覚障害をおう主人公というところから一風変わったトリックが登場するサスペンスと言ったところか。ヒロインも変わった感じで魅力的で楽しめました。 メッセージ性みたいなものは強く無いけど、ファンタジックな面もあり良いのではと。 映像化は大変難しそうなので、ノベルで楽...
山本弘さんの著。 視覚障害をおう主人公というところから一風変わったトリックが登場するサスペンスと言ったところか。ヒロインも変わった感じで魅力的で楽しめました。 メッセージ性みたいなものは強く無いけど、ファンタジックな面もあり良いのではと。 映像化は大変難しそうなので、ノベルで楽しみましょう。
Posted by
事故によってアントン症候群を発症した少年が日常ミステリーを解明していく話 読みやすいが、表紙から想像するような明るい話ばかりではないかも
Posted by
- 1
- 2