原勝郎博士の「日本通史」 の商品レビュー
100年ほど前に英語で書かれた日本の通史。 日露戦争後で、明治維新後世界史の中でよちよち歩きを始めたばかりの未熟児だったはずの日本が、大ロシア帝国を打ち破り、世界の5大国に躍り出たので「西洋」は驚いた。 過小評価から、いきなり過大評価、また、飛躍した脅威論まで、どれも冷静な目...
100年ほど前に英語で書かれた日本の通史。 日露戦争後で、明治維新後世界史の中でよちよち歩きを始めたばかりの未熟児だったはずの日本が、大ロシア帝国を打ち破り、世界の5大国に躍り出たので「西洋」は驚いた。 過小評価から、いきなり過大評価、また、飛躍した脅威論まで、どれも冷静な目で日本を評する視点がない。 ので、書いた。 そんな本。だから英語。 年表ではなく日本の歴史を物語として一人の人間が描く。そんな本を読んでみたくて手に取った。 流石にその後の研究とか成果が全く生かされてないので、どうすかね、と思うところはある。だけど、なるほど、意図を持って描く歴史とはこういうものかと思わせる。 日本人の起源、シナとの関わり、日本人の精神性の成り立ち、国家の制度の推移、そうして明治維新。近代国家への急激な展開はまさに必然であったと。 過小評価されることも過大評価されることもない、まあ、普通の国ですよと。 海外への紹介だからだと思うけど、特に西洋の歴史的イベントとの対比をぶっ込んでくるはちょっと唐突感があったし、文明は発展するもので、それを西洋史観で捉えているのも個人的には違和感があった。 それでも、やっぱり映画を見てるみたいで面白かったな。こういうのもいい。 個人的に好きだなと思った描写は、江戸時代、武士階級が政を担ったことで、彼らは軍律に従い戦場で敵と麺と向かうように自分の生命は自分で責任を取る。要するに、全国に行き渡っていたのは「武装した平和」。 今の政治家さん、特に、自分が責任取らないことを前提で好きなことほざくだけの方々に少し、ここだけでも読んでもらいたい。
Posted by
An introduction to the History of Japan, Yamato Society Production, G.P. Putnum's Sons, New York and London,: The Knickerbocker Press; ...
An introduction to the History of Japan, Yamato Society Production, G.P. Putnum's Sons, New York and London,: The Knickerbocker Press; 1920. の全訳。
Posted by
- 1
