金を払うから素手で殴らせてくれないか? の商品レビュー
いちいちうっとうしい文体、語り口、読みづらいリズム、ふざけるなと思いつつ読み進めて、終わるころには癖になったかもしれない。脱税といえば茂森さん、ハワードさんのTシャツ、米原正和を探しに行くぞ。
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Amazonでの本書の内容説明にこう書かれている。 読むものを混乱と肩すかしに陥れるカルト作家の真骨頂。古栗ワールド全開の小説集。 このように『○○ワールド全開!』とか『○○ワールドの真骨頂!!』『○○が魅せる独壇場!!!』とかいう売り文句が並べられている本は要注意である。...
Amazonでの本書の内容説明にこう書かれている。 読むものを混乱と肩すかしに陥れるカルト作家の真骨頂。古栗ワールド全開の小説集。 このように『○○ワールド全開!』とか『○○ワールドの真骨頂!!』『○○が魅せる独壇場!!!』とかいう売り文句が並べられている本は要注意である。 この手の売り文句がつく作家の物語は非常に読者を選ぶ。 読者の感性と作家の感性がシンクロできれば、これほどオモシロい物語は無い。しかし、少しでもベクトルの角度がズレていると、先々物語に没入しようにも取っ掛かりの数度の角度は、読み進めるほどに読者は作家の感性に引き離され置いてけぼりを喰らわされる。 本書には、 IT業界 心の闇 Tシャツ 金を払うから素手で殴らせてくれないか? の3編の中編が収められている。 『IT業界 心の闇』はIT業界に勤める主人公が、何の因果か上司の不倫相手の身代わりになって奥様へ謝罪するがしかしっ!?というお話。 『Tシャツ』は、若かりし頃日本のとあるご家庭でお世話になったアメリカ人ハワードが数十年ぶりに日本を訪れ、地域住民と交流をするというお話。かと思いきやいつの間にか主人公は入れ替わり立ち替わり、グチャグチャに入れ子になった行き着く先のラストを責任持つのは誰っ!?というお話。 『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』は、この3編のなかでは一番わかりやすい。ある日失踪した主人公米原正和を米原正和自身が同僚を引き連れて探しに行く?というお話。そして、衝撃のラスト。 それぞれのお話はさほど解りにくいというモノでは無い。ストーリー自体は単純である。 が、その単純なストーリーのページの右上から左下まで埋め尽くす言葉の数々にどれだけ乗れるか? この物語はどれもこれもリズムである。作者が奏でる『言葉』のメロディにどれだけ身を委ねて感じられるか次第で、この物語の評価は分かれる。 なんか、大昔に読んだ高橋源一郎の『さよならギャングたち』を初めて読んだ時のような印象を持った本である。 ちなみに、万全の状態で『無』の状態であったらボクとしては楽しめる本である。が、変に頭が冴えながら読んでしまったので、正直リズムに乗りきれずに読了してしまった...(^^;)ハハハ。 後々再読した時にはまた違った印象を抱くようなタイプの本である。
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『IT業界 心の闇』★★★★ 『Tシャツ』★★★★★ 『金を払うから素手で殴らせてくれないか?』★★★ 木下古栗、今後要チェックだわ。
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改行もなくダラダラと続く文章が読みにくい。あえてそうしてるのだろうけど、自分には合わなかった。一応現代的なテーマをモチーフにはしているのでウケはよいのだろうけど、物語性も心理描写も殆どないので、週刊誌の事件モノの記事を台詞の羅列で読んでいるという不思議な感覚。
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意味もなく読みやすかった。よみやすかったが、意味はわからなかった。面白いかといえば面白い。読みやすく意味がわからないことを書くひとは結構好きだ。
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2015/3/19 全く先が読めず、最後まで読んでも一体なんの話だかわからない 笑 可笑しい話三編。 Twitter民に選ばれるだけあってRTされてきたら読んじゃうだろうなって感じの文体だけど、小説としては解せないー。
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「IT業界心の闇」どころの騒ぎじゃない話、神話的叙事詩のようで正反対なような「Tシャツ」、米原が米原を探してみんな巻き込んで右往左往する「金を払うから素手で殴らせてくれないか?」の3作所収。なんだこれ? 「ポジティヴシンキングの末裔」も読んでみるつもり。
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簡潔な文が矢継ぎ早に畳み掛けられ、驚くほどポンポンと強引に話が進行。置いてけぼりにされないようテンポに乗りつつ、笑いを楽しむ感じの本でした。まち子の連発面白い。ただ個人的には物語がある方が好きで、ナンセンスというのもよく分かっていないので、特に表題作は内容のなさに途中で飽きてしま...
簡潔な文が矢継ぎ早に畳み掛けられ、驚くほどポンポンと強引に話が進行。置いてけぼりにされないようテンポに乗りつつ、笑いを楽しむ感じの本でした。まち子の連発面白い。ただ個人的には物語がある方が好きで、ナンセンスというのもよく分かっていないので、特に表題作は内容のなさに途中で飽きてしまった。好みが分かれそうな本。
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正しいかわからないけれど、アバンギャルドという印象。松田青子さんとか日本の現代文学の文字・世界の混沌な感じ。(アメリカの創作課程系が20cm浮いた世界なら、日本は言葉・文字のカオスだと思う)
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