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旧約聖書の謎 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2024/10/14

『聖書考古学―遺跡が語る史実』(2013年、中公新書)の姉妹編で、前著につづいて考古学の立場から旧約聖書の記述内容と史実との関係にかんする研究成果が紹介されています。 著者は、モーセによる「出エジプト」の物語が、日本の世界史の教科書ではあたかも史実であるかのように記述されている...

『聖書考古学―遺跡が語る史実』(2013年、中公新書)の姉妹編で、前著につづいて考古学の立場から旧約聖書の記述内容と史実との関係にかんする研究成果が紹介されています。 著者は、モーセによる「出エジプト」の物語が、日本の世界史の教科書ではあたかも史実であるかのように記述されていることに言及し、現代の考古学の研究成果にもとづいてそのような理解が成り立つのかどうかということを検討しています。そのほかにも、旧約聖書にふくまれるさまざまなエピソードについて、批判的な検討がなされています。 「あとがき」で著者は、「本書は、「旧約聖書」という「木」が生え、そして豊かに育った「森」の世界に、読者が足を踏み入れるガイドになれば、という思いから生まれた」と語っています。ここでの「森」とは、「古代のパレスチナとその周辺の世界に生きた人びとの思想」のことを意味しています。これは、旧約聖書をユダヤ教の信仰から切り離し、メソポタミアやエジプトといった周辺地域をふくむ古代オリエント世界に誕生した文化史上の成果として、旧約聖書をとらえなおすことを意味していると理解しました。

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2024/08/03

 本書では、旧約聖書を読むために、複数のアプローチが挙げられています。記述を史実と認識するため、学者達が苦労してきたことなどなど。  編纂から年月が経っているためか、多角的な視点で読むのが良いのかな、と感じました。

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2023/03/11

歴史研究はパズルのピースを合わせていくようなものだ。多少の違和感がありながらも、ピースが収まれば、それが通説(教科書に載る歴史)になっていく。聖書にある出来事が事実か否かを探る内容だが、誰もが『歴史』として学んだモーセの出エジプトもいずれ真実としては変わっていくのだろうか。 調査...

歴史研究はパズルのピースを合わせていくようなものだ。多少の違和感がありながらも、ピースが収まれば、それが通説(教科書に載る歴史)になっていく。聖書にある出来事が事実か否かを探る内容だが、誰もが『歴史』として学んだモーセの出エジプトもいずれ真実としては変わっていくのだろうか。 調査技術が進歩して、年代の特定精度が高まっていく中、今後も新たな歴史として作られていくのだろうか。否、歴史は歴史、過去は変わらないはずだ。 わからない未来への恐怖は拭えないが、判りすぎる過去も自分はあまり望まない。当時に生きた人々に取って真実は一つ。無かった、という事実も一つの答え。真実を知りたい!という、燃え盛る探究心が、科学技術の進歩で消えないことを望む。 後半のヨナ書の項、『読む際に、ジャンルを決め打って読んでいる』という指摘には、自身を振り返り何でも知識・経験で考えてしまう頭のクセを改めなければと感じた。 頭を平らにし、文字、表現、構成が伝えようとするメッセージを感じ取りたい。

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2020/08/12

自分はどちらかというと原理主義的キリスト教信仰教育を受けてきた者だが、ある程度の年齢となりそれなりの人生経験を積んでくると、過去に信じていた内容を否定するものであっても、自分なりに冷静に、そして今まで蓄えてきた知識を持って論理的な判断を下す事ができる様になる。 この本では、旧約...

自分はどちらかというと原理主義的キリスト教信仰教育を受けてきた者だが、ある程度の年齢となりそれなりの人生経験を積んでくると、過去に信じていた内容を否定するものであっても、自分なりに冷静に、そして今まで蓄えてきた知識を持って論理的な判断を下す事ができる様になる。 この本では、旧約聖書に記されている内容が、必ずしも全て聖書に書かれてある通りの歴史的事実であるとは言えないという事を、資料を検証しながら展開してゆく。歴史的事実と信仰とを変に同一視せず、かと言って聖書に記されている内容の歴史的意味をきちんと理解している所にも好感が持てる。

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2018/10/18
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※このレビューにはネタバレを含みます

☆「聖書考古学」の続編。まあ、わりとおもしろい。筆者は、虚構や誇張の背後に隠されたメッセージがあるという。

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2015/12/31

楔形文字は、非セム語のシュメール語のためのものだったが、古代セム系民族はこれらの文字を採用した。代表的な言語はアッカド語 シュメル語の洪水伝説、ギルガメシュ、アトラハシースの3つが洪水伝説として有名 メギドでギルガメシュ叙事詩の粘土板断片が発見 上エジプトのベニハサンには、紀元...

楔形文字は、非セム語のシュメール語のためのものだったが、古代セム系民族はこれらの文字を採用した。代表的な言語はアッカド語 シュメル語の洪水伝説、ギルガメシュ、アトラハシースの3つが洪水伝説として有名 メギドでギルガメシュ叙事詩の粘土板断片が発見 上エジプトのベニハサンには、紀元前19世紀のへきががあり、そこにはセム系遊牧民がアビシャルという名前の指導者に率いられて連れてこられるシーンが描かれている 古代エジプト王朝は自分が負けた記録は残さないことで有名 もしこうしたらこうなる、という条件法はハンムラビ法典など幾つかあるが、十戒にあるような、父母を敬え、殺すなという人類全体に対する絶対法は他に類がない 1920年代に起こったとされるエリコ近辺でのヨルダン川せき止めは、たぶん虚偽 何れにしても、エリコには城壁はなかった 今ヨシュア記の制服記録とアッシリアの征服記録の類似性に学者たちが注目している ダビデ以外にもゴリアテを倒した人物がいる エルハナン しかし歴代では修正 列王第一20:24の長官という言葉はペルシャ時代 ヨナの時代はまだニネベは栄えていなかった ヨナ3:4の滅びるというヘブライ語には、転覆すると変化するという二つの意味があり、変化なら良い変化もあるので何れにしても成就する

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2015/10/11

旧約聖書を考古学と歴史学から、史実なのか神話なのかを問う。 勝手に「全部神話だろ」と思っていた。でも「出エジプト」って世界史で習ったような。てことは、それは史実? 旧約聖書って日本の古事記みたいな存在なのかも。歴史的事実を伝えることが第一義なのではない。けど、なぜそのエピソードが...

旧約聖書を考古学と歴史学から、史実なのか神話なのかを問う。 勝手に「全部神話だろ」と思っていた。でも「出エジプト」って世界史で習ったような。てことは、それは史実? 旧約聖書って日本の古事記みたいな存在なのかも。歴史的事実を伝えることが第一義なのではない。けど、なぜそのエピソードが伝えられてきたのかを考えることがとっても大切なんだ。

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2015/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20150906-0918  前著『聖書考古学』の続編? 旧約聖書に書かれている出来事を考古学的アプローチを使って実際に起きた出来事なのか、年代の同定、人物の特定等を行っている。そもそも旧約聖書の年代なんて、私は正確なはずがないと思っているのだけど、大真面目に信じている人たちもいるのね・・・

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2014/09/23

著者の前作『聖書考古学』に引き続き、旧約聖書に書かれているエピソード史実性を調査するという内容。 私はそもそも旧約聖書を読んだことがないけど、そういう読者にもわかるようにそのエピソード自体も解説してくれるのでとても読みやすい。 旧約聖書自体を勉強しながら読むこともできて面白か...

著者の前作『聖書考古学』に引き続き、旧約聖書に書かれているエピソード史実性を調査するという内容。 私はそもそも旧約聖書を読んだことがないけど、そういう読者にもわかるようにそのエピソード自体も解説してくれるのでとても読みやすい。 旧約聖書自体を勉強しながら読むこともできて面白かった。 Memo: エリコの征服とは:出エジプトを果たしたモーセの後継者ヨシュアが、パレスチナという約束の地へ入る際の快進撃の最初の戦い

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2014/07/27

前半は面白いのだが、中盤以降は間延び。 学者としての良心からか、意見表明がなされず(厳密に言えば明確な結論が出ないというのが意見表明だと思うが。)、ダラダラつき合わされた感じ。 聖書学に多少なりとも通じていれば、興奮できたのかなぁ?

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