司法書士は見た!実録相続トラブル の商品レビュー
日経連載の書籍化。鎌倉幕府滅亡の遠因は分割相続制度とのこと。この辺は土地制度という観点から荘園制度と絡めて今後考察していきたいテーマ。 内容的には税関係のテクニカルな話がメインで実用的ではあるが、相続をめぐる家族のイザコザというか揉め事系はそれほどでもないので、面白味みは欠ける。
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以前、相続に関する仕事をしたので、今も相続に興味があって読んでみました。 相続というのは決して後回しにしていい問題ではないなと思いました。自分には関係ないと思わずに、正しい知識や対策が必要です。
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裁判所に持ち込まれた遺産分割案件のうち、実に76.6%が5,000万円以下の財産規模の相続について起きている。さらにいえば、1,000万円以下、つまり数百万円という身近なレベルで争われたケースだけでも全体の30%以上を占めている。よく言われている通り、相続ならぬ「争続」である。本...
裁判所に持ち込まれた遺産分割案件のうち、実に76.6%が5,000万円以下の財産規模の相続について起きている。さらにいえば、1,000万円以下、つまり数百万円という身近なレベルで争われたケースだけでも全体の30%以上を占めている。よく言われている通り、相続ならぬ「争続」である。本書は一般的な相続の話に終始している感じで、読み物として楽しむ程度かな。 P51 相続制度をめぐる歴史の大きな流れの話でいえば、たとえば鎌倉幕府が滅亡した遠因とされているのが分割相続の制度だという説もあるそうです。幕府方の家臣の領地が分割相続のために代々で細分化され、勢力が徐々に削がれてしまったというのです。 これを受けて、それ以降の武家社会では財産が散逸しないよう、家父長制のもとで長子相続が原則として受け継がれてきました。それが再び分割相続の制度へと変更されるのは、戦後の民法改正まで待つ必要があったのです。
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