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憲法への招待 の商品レビュー

3.5

10件のお客様レビュー

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2021/05/20

身近な問題を24のQA形式にして憲法問題について考えるという体裁で、とっかかりとしては悪くない。一応体系性は意識されているものの、網羅性は欠如している部分があるし、説明が単純化されている部分もあるので、本書を手がかりに巻末で紹介されている教科書的な本を読むのがよいと思われる。尚、...

身近な問題を24のQA形式にして憲法問題について考えるという体裁で、とっかかりとしては悪くない。一応体系性は意識されているものの、網羅性は欠如している部分があるし、説明が単純化されている部分もあるので、本書を手がかりに巻末で紹介されている教科書的な本を読むのがよいと思われる。尚、抑制の効いた書き方ではあるが、基本的には護憲派なので、その点は留意して読む必要はある。

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2020/04/10

オーソドックスな憲法論を初学者向けに書き下ろした印象。それなりに新しい事例に触れているので,使いでがある。 ただ,です・ます調とだ・である調を混ぜた文体で違和感があった。 p.166 民主主義と立憲主義との関係は、現実政治のける「多数決原理における意思決定」と「個人の自由の尊重...

オーソドックスな憲法論を初学者向けに書き下ろした印象。それなりに新しい事例に触れているので,使いでがある。 ただ,です・ます調とだ・である調を混ぜた文体で違和感があった。 p.166 民主主義と立憲主義との関係は、現実政治のける「多数決原理における意思決定」と「個人の自由の尊重」との緊張関係としてとらえなければなりません。 というところがメインテーマであろうと思う。

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2018/01/12
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法学に精通する著者が日本国憲法について自身の見解とともに解説した一冊。 改正手続きを定める96条や集団的自衛権と自衛隊と9条の問題、憲法の成り立ちから人権についてなど日本国憲法において重要になる事柄について著者の見解とともに解説されていて、非常に勉強になりました。 法学に精通する著者であるだけに深い見識を感じるところが多くあるだけでなく、裁判の判例も多く載っておりそこから解釈に展開していくところも面白みを感じました。 基本的人権や民主主義や立法主義など憲法の本質に関わる事柄が勉強でき、理解が深まった一冊でした。

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2017/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2014年刊。著者は立教大学大学院法務研究科教授。◆死刑制度など若干議論のある箇所も含むが、オーソドックスな普通の憲法本。法学部生なら、憲法学習前の予習の為に一気読みするのも良し、法科大学院生なら、復習のために一気読みするのも良し。また、法学部卒の人なら、現代の問題意識にブラッシュアップする上で有益な一気読みになるか。◇が、他学部生、憲法を少ししか齧ったことのない人、高校生では一気読みは苦しいか。実質的平等と形式的平等、絶対的平等と相対的平等と言われて??ならば、本書はじっくり読むべき書と化すだろう。 あるいは、取材・報道の自由、知る権利が、憲法21条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保証する」によって保障されるとの説明に、すっと腑に落ちてこない場合も同様かも。◇理解すれば何てことはない概念も、前振りがなかったり、説明過小な箇所が散見されるためだ。逆に言えば、新書なのに記述が広範囲で、細かな部分も取り上げているからでもある。◆ただし、論争部分もある以上、参考文献を自著しか提示しないのは如何なものかと思うけど…。 後半の統治関係は再読必要。内閣帰属の行政=執政など。

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2017/01/11
  • ネタバレ

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憲法の入門書。24の小テーマに分類し、憲法の成り立ちから憲法改正までを解説。日常生活で、日本国憲法を意識しなくてもいいのは、憲法が有効に機能しているからだという指摘にもっともだと思う反面、憲法改正議論が盛んになる中では、もう少し憲法への理解を深めてもいいのではないかと思いました。今後は、憲法の成り立ちを学べたらいいなと思う。

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2014/07/29

第1章 憲法とは何か 第2章 人権とはそもそも何か 第3章 どのような人権が保障されるのか 第4章 政府を動かす原理は何か 第5章 政府の活動内容は具体的にどのようなものか

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2014/06/10

2014年6月4日読了。 憲法とはそもそも何か、国家とは何か、を知るには良かった。文体だけが気になる。

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2014/05/25

現代の様々な諸問題と、憲法との関わり合い。学生時代学んだことを思い出しながら、読んでみると、改めて憲法というものの本質が理解できたような気になる。

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2014/04/28

渋谷秀樹『憲法への招待 新版』岩波新書、読了。「憲法は私たちが守らなくてはならないものか」「『いじめ』は憲法に反する人権問題なのか」等、24の問いに答える形で、日本国憲法の思想と骨格を平易に解説する「市民のための憲法入門」。憲法を取り巻く風雲急の状況に、大幅に加筆した待望の「新版...

渋谷秀樹『憲法への招待 新版』岩波新書、読了。「憲法は私たちが守らなくてはならないものか」「『いじめ』は憲法に反する人権問題なのか」等、24の問いに答える形で、日本国憲法の思想と骨格を平易に解説する「市民のための憲法入門」。憲法を取り巻く風雲急の状況に、大幅に加筆した待望の「新版」。 日本国憲法に通底する精神とは「一人ひとりを個人として尊重することに一番価値を置くことを前提に一貫して組み立てられている」こと。憲法の本質と人類普遍の原理を知らぬまま思い込みで論じる論調が多い中、その本質を浮き彫りにする本書の意義は大きい。 特定秘密保護法の問題は、1)原則公開・例外非公開という政府情報のあり方が原則と例外を逆転させてしまう点、2)特定秘密の内容があいまいで情報が恣意的に特定秘密とされる点、3)報道機関の取材活動を萎縮、4)公務員のプライバシーの侵害、と指摘する。 特定秘密保護法は、知る権利を侵害して民主主義の基盤を掘り崩そうとするだけでなく「国民相互の監視と密告を奨励して息苦しい監視社会を築きあげ、さらに真理を追求する科学的精神を萎縮させようとする毒素を隠し持った法律」あり、時代を巻き戻すもの。 「本書を手に取ることで、憲法の理解が深まり、素人談義ではなく、熟慮に裏付けられた討議(deliberation)が真剣になされることを期待したい」(著者)。憲法に関する議論が過剰と過小に揺れ動く現在、根本原理からその具体的展開を見通す本書は学生に読んでほしい。

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2014/03/20

憲法について「知っているようで知らないこと」を知らせてくれる。 ホントに適当な理解で議論している政治家もいることも・・・。 もう一度、今、論争の的になっている事々について、しっかり理解し直す必要があります。 難しい憲法をわかりやすく読むことができる。

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