追放者の機略(下) の商品レビュー
ようやく読めた、ヴァルデマール年代記の新刊。 もう発売から2ヶ月も経ってしまった。 この回は、なんとも地味というか、静かな展開だった。ヴァルデマールは、たまにこういう時がある。そして、こういう回というのは、「ハイ・ファンタジィ」としてのヴァルデマールの魅力を、存分に味わえる回...
ようやく読めた、ヴァルデマール年代記の新刊。 もう発売から2ヶ月も経ってしまった。 この回は、なんとも地味というか、静かな展開だった。ヴァルデマールは、たまにこういう時がある。そして、こういう回というのは、「ハイ・ファンタジィ」としてのヴァルデマールの魅力を、存分に味わえる回でもある。本作も、その例に違わない、より深くヴァルデマールの世界を知る回となっている。 本作の中で、アルベリッヒとセレネイの目を通して描かれる、ヴァルデマールの冬。河に張った厚い氷の上で繰り広げられる冬の祭典。王宮で繰り広げられる権謀術数の数々。スラム街で繰り広げられる様々な人間模様。 つくづく、ラッキーという人の世界構築力は素晴らしいと感じ入る。 世界のどこかに、ヴァルデマールがあるようにしか思えない。 このシリーズ(ヴァルデマールの絆)も、次で最終回。 黒幕は、たぶん誰もがあいつだと思っているけど、さてさてどうなることやら。 そして、次はもっと早く出てくれると嬉しいw
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セレネイの最初の結婚の躓きの真相が明らかに。 そして、アルベリッヒがヴァルデマールでの居場所をきちんと確立して、大事な存在も手に入れたのが良かった。
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上巻と違ってさくさく進んだ。ミステとアルベリッヒのパートは安心して読める! 大人の静かな恋愛はいいな。反対にセレネイがね…不憫すぎるわこの状況。ここから「使者」と「剣」を経ないといけないのだよね彼女…長いわ…
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急ぎ足で読んでしまった。 前回の追放者の矜恃のほうが、読みやすいかな… 今回は、これから起きることがわかっているし、それでいて間で終わる物語なので宙ぶらりん。せめて、ケロウィンの物語につながるぐらいのところまではやってほしいの!ダレンサリス大公と出会うところぐらいまでをセレネイ...
急ぎ足で読んでしまった。 前回の追放者の矜恃のほうが、読みやすいかな… 今回は、これから起きることがわかっているし、それでいて間で終わる物語なので宙ぶらりん。せめて、ケロウィンの物語につながるぐらいのところまではやってほしいの!ダレンサリス大公と出会うところぐらいまでをセレネイの側から描いた方がよかったなぁ。アルベリッヒが主役だと、そこまでかけないの分かるけどーーー!っていう。 読む順番が違えば、随分違う印象をもつ物語だと思うのですよ。 間の物語って作者にとっても描くの大変そう。読者は先を知ってるし、先は変えられないし。 消化不良なので、同時間枠のケロウィンが主役の「運命の剣」を再読中。こっちだと、レスウェラン側からみれていいかな。 キャネルに違和感があるなぁって思ってたら、東京創元社訳ではサネルとなっているようです。
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