外交特例 の商品レビュー
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もしかしてこの本全体がマイルズシリーズの壮大なエピローグとも位置付けられるかもしれない、「任務外作戦」に続くヴォルコシガンサーガの長編。ここらへんが出版された頃は、すっかりSFを読まなくなって全くフォローしていない時期だったので、今回新たにAmazonで中古を買いました。すごく美品が届いてびっくり。ええ世の中ですなあ。 さて、中身はというと結婚後やわくなってしまったマイルズのモノローグがなかなかめんどくさく、SF的にもさして珍しい仕掛けはなく、ミステリ的にも緻密さは足りず、物足りない感じでした。 ここまでシリーズを順番に楽しんできた立場では、そもそもクアディー宇宙が舞台だし、ベル・ソーンは出ずっぱりだし、終盤はセタガンダ側も大盤振る舞いで懐かしい面々に再会できて嬉しくないわけはない。マイルズ父になるくだりまで含めて、サービス満点ではありました。 ただ、セタガンダがマイルズのゲノムを取り入れるエピソードはちょっとどうかと思った。それって、「遺伝子の使命」のエリ・クインと同じオチでは。 なんだかんだ言って一気読みしたくなる面白さではあるんだけど、巻を追うごとに翻訳が???な場所が増えてきて、さらに同時期に書かれているファンタジーの方は翻訳者さんが違うのでその質の違いにうむむむむ……となること多し。特に「ハーム」と書いたり「両性者」と書いたりするのがすごく気になった。もとの語はどう違っているのかわからないけど、「ハーム」というのは日本語として完結していないし、けっこう大きなキーワードなのでもう少し工夫してほしかった。
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マイルズの新婚の喜びぶりがかわいらしく、事件の解決していくステップは面白い。それにちゃんと前の作品と絡んでいるところもさすが。 今後も続いてほしいシリーズです。
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遅くなった新婚旅行の最中に飛び込んできた皇帝からの調査依頼。4本手の新人類クァディーってマイルズシリーズじゃ無かったのか。自由軌道を読んだのはかなり前なので記憶があやふやになってた。 親衛兵士ロイックがなかなかに優秀で良いキャラクターに描かれてる。短編「冬の市の贈り物」では主役だ...
遅くなった新婚旅行の最中に飛び込んできた皇帝からの調査依頼。4本手の新人類クァディーってマイルズシリーズじゃ無かったのか。自由軌道を読んだのはかなり前なので記憶があやふやになってた。 親衛兵士ロイックがなかなかに優秀で良いキャラクターに描かれてる。短編「冬の市の贈り物」では主役だったので、今後も活躍しそう
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この人の書くファンタジーは、個人的にあまりパッとしないイメージがあるんですけど、このシリーズになると、まるで人が変わったように物語が生き生きと描写されるのが面白いです。
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ブランクこそあれ、最新刊まで翻訳が出たことが嬉しい。 内容は、安定の面白さ(シリーズを最初から読んでる人にとっては、ということだけど…)。懐かしい登場人物も出ているし。 主人公の性格、行動もまあ安定。「常軌を逸していると言われたことはないか」なんて言われているけど、最初の頃...
ブランクこそあれ、最新刊まで翻訳が出たことが嬉しい。 内容は、安定の面白さ(シリーズを最初から読んでる人にとっては、ということだけど…)。懐かしい登場人物も出ているし。 主人公の性格、行動もまあ安定。「常軌を逸していると言われたことはないか」なんて言われているけど、最初の頃はこんなもんじゃなかった(笑)。
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うー、世界が広くて思い出すのが大変。エカテリンがマイルズをよくわかっててすごいいいわー。 クァディーのショー、見てみたいなあ。偏見は個人対個人か、芸術で拭われるという例として。
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マイルズ君のしあわせな旅行はもちろん、無事には終わらない。 やっぱり会えた懐かしい顔。 事件の真相とマイルズのプライベートが合致するところがいい。
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